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浮世絵文献資料館
☆ ひろのぶ ごようてい 五葉亭(白水)広信 初代
浮世絵師名一覧
〔生没年未詳〕
※「番付類」佐野劇仙翁編『近世伎史』三編七所収(東京大学図書館・電子版「霞亭文庫」)
☆ 文久三年(1863) ◯「番付類」 ◇「嵐璃寛 死絵」(画像439頁) (署名)「
五葉亭廣信画
」
〈三代目嵐璃寛の死去は文久三年四月二十一日〉
☆ 元治元年(1864) ◯「番付類」 ◇「嵐吉三郎死絵」(画像450頁) (署名)「
廣信
」 「元治元甲子九月廿八日往生 行年五十五才 嵐吉三良 法名 嵐誉紅梢鱗曻禅定門」 「寺ハ小橋 宝蔵院」 (辞世)「装ひし山も秋行あらしかな」
〈三代目嵐吉三郎は二人いるという。「霞亭文庫」の『近世伎史』にはその二人の死絵が隣り合って収められており、そ れによると、この広信画の死絵は元治元年九月二十八日没・享年五十五才の嵐吉三郎。もうひとつ、五粽亭広貞の死絵 のほうは元治元年葉月(八月)二十八日没・享年五十九才の嵐吉三郎である。(広貞の項参照)没年が同じ、しかも八 月九月の一ヶ月違いで二十八日の死亡日が同じとは不思議な縁である〉
◇「尾上多見蔵父子口上」(画像455頁) (署名) 「廣信画」 (蘭外注)「元治紀元甲子仲秋 尾上多見蔵親子口上」 ☆ 明治五年(1872)
◯「絵本年表」
〔漆山年表〕(明治五年刊)
五葉亭広信画
『其粉色陶器交易』三冊 白水広信画 佐橋富三郎撰
〈明治六年参照〉
☆ 明治六年(1873)
◯「絵入根本」
(「絵入根本の世界」)(明治六年刊)
◇絵入根本
五葉亭広信画
『其粉色陶器交易』三冊 白水広信画 佐橋富三郎著
(解説「スマイルの「セルフ・ヘルプ」を中村敬宇が訳した「西国立志篇」からの翻訳劇である。最初の散切物であ り、絵入根本の最終出版といわれる」とあり)
『鞋補童教学』三冊 白水広信画 佐橋富三郎著
◯『【明治前期】戯作本書目』
(明治六年刊)
◇演劇
白水広信画
『其粉色陶器交易』三巻三冊「西京 白水広信画」佐橋富三郎編 村上勘兵衛版
〈絵入根本。上掲「絵入根本」と同本〉
☆ 没後資料
◯『浮世絵師便覧』p238(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊) 〝広信(ノブ) 大坂の人、五葉亭と号す、◯文化〟 ◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
(82/103コマ)
〝歌川国員 五葉亭広信【万延一年間 1860】以上二人、大阪の人、其の伝詳ならず〟 ◯『浮世絵師伝』p161(井上和雄著・昭和六年(1931)刊) 〝広信 【生】 【歿】 【画系】広貞門人 【作画期】安政~明治 大阪の人、木下氏、五葉亭・五蒲亭・白水と号す、初め役者絵を画く〟