◯『柳亭種彦日記』p157 文化十三年(1816)八月廿日
〝広丸きたる
「此ひろまるが蟹の絵をかけるあふぎに
◯山川の水かげんして時々にめしをたくのが蟹 といふ哥を即興ニよミかれハ
古わたりがそのかたわらに
◯めしたきのかみニやたらんぬひ仕事 はさミはなさぬしんめうの蟹 とつけたり
いとをかし〟
〈蟹の絵の扇に種彦と東夷庵古渡が即興で狂歌を配したのである〉
◯『浮世絵画集』第一~三輯(田中増蔵編 聚精堂 明治44年(1911)~大正2年(1913)刊)
「徳川時代婦人風俗及服飾器具展覧会」目録〔4月3日~4月30日 東京帝室博物館〕
(国立国会図書館デジタルコレクション)
◇『浮世絵画集』第二輯(明治四十五年(1912)五月刊)
(絵師) (画題) (制作年代) (所蔵者)
〝鳥羽広丸 「文かき」 天保頃 高嶺俊夫〟
◯『浮世絵師伝』p162(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝広丸
【生】 【歿】 【画系】豊広門人 【作画期】文化
鳥羽氏、肉筆美人画あり〟
◯『浮世絵師歌川列伝』付録「歌川系図」(玉林晴朗編・昭和十六年(1941)刊)
「歌川系図」〝歌川豊広門人 広丸〟