☆ 貞享元年(天和四年・1684)
◯『初期浮世草子年表』(野間光辰著・昭和五十九年(1984)刊)
◇浮世草子
『古今好色男』「杉村治信真跡」梅松軒西村半兵衛跋 天和四年(1684)刊
版元 京 西村市郎右衛門・同 坂上庄兵衛・江戸 松会板
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
◇艶本(天和四年刊)
杉村春信『古今好色男』二冊 杉村春信画
(注記「改題本に「振袖枕」「世々の花園」あり、日本艶本目録(未定稿)等による」)
☆ 没後資料
☆ 天保十二年(1841)
◯『用捨箱』〔大成Ⅰ〕⑬219(柳亭種彦著・天保十二年刊)
「大女房阿与米 附甫春」の考証
〝杉村治信の画本ン〔古今男〕〔割註 天和四年印本〕の頭書に(以下略)〟
☆ 天保十三年(1842)
◯『足薪翁記』〔大成Ⅱ〕⑭67(柳亭種彦著・天保十三年以前成立)
(「大女房」の考証)
〝杉村治信の「絵本古今男」〔割註 天和四年印本〕〝
〈柳亭種彦の言う「杉村治信」や「古今男」は、「日本古典籍総合目録」では杉村春信作の艶本『古今好色男』となっ
ている〉
☆ 明治以降(1868~)
◯『浮世絵師便覧』p204(飯島虚心著・明治二十六年刊)
〝治信(ハルノフ) 杉村、古今男といへる絵本あり、◯天和〟
◯『日本美術画家人名詳伝』補遺(樋口文山編 赤志忠雅堂 明治二十七年一月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
〝杉村治信 天和頃に絵本を画けり〟
◯『浮世絵備考』(梅山塵山編・東陽堂・明治三十一年(1898)刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(19/103コマ)
〝杉村治信【天和元~三年 1681-1683】其の伝詳ならず、『古今男』といふ絵本ありとぞ〟
◯『菱川師宣画譜』(宮武外骨編 雅俗文庫 明治四十二年(1909)七月刊)
(『浮世絵鑑』第一巻所収・国立国会図書館デジタルコレクション)
△は他書の引用文 〔~〕は引用元
杉村治信(40/50コマ)
〝△其伝詳ならず 天和頃の人
古今男 天和四年印本〔浮世絵師系伝〕
(編者(宮武外骨)曰く)古今男といへるは『古今好色男』のことならん 天和四年版にして上下二巻な
り序に「杉村氏治信真跡秘述」とあり 又『世々の花園』と題せる読本を見しに 同じく「杉村氏治
信真跡」とありたり 治信を師宣の門人なりといへることは未だ聞かざる所なれども 右二書の画風
師宣に似たる所あると、又一つには師宣の門人杉村正高と何等かの因縁ある人ならんとて茲に加へし
なり〟〈〔目録DB〕の書誌は『世々花園』を『古今好色男』の解題本とする〉
◯『浮世絵年表』p46(漆山天童著・昭和九年(1934)刊)
「天和年間」(1864~1684)
〝此頃杉村治信なる浮世絵師ありて『古今男』といへるものを画けるも、其伝詳ならず〟
◯『浮世絵師伝』p152(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝治信
【生】 【歿】 【画系】 【作画期】天和
杉村氏、天和四年版『古今好色男』を画く、画風師宣流なり〟
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
作品数:3点
画号他:治兵衛・杉村治兵衛・杉村春信
分 類:艶本2・法制教育1
成立年:天和4年 (1点)
元禄10年(1点)
宝永6年 (1点)
〈宝永六年(1709)刊の艶本『ふり袖枕』(杉村治兵衛画)は、天和四年(1684)の『古今好色男』(杉村春信著)の解
題本。元禄十年(1697)の法制教育本とは『御成敗式目絵抄』(杉村治兵衛画)である。なお、柳亭種彦の云う「杉
村治信」の表記は「日本古典籍総合目録」には見あたらない〉