Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ はるまさ やまもと 山本 春正浮世絵師名一覧
〔未詳〕
  ※〔漆山年表〕:『日本木版挿絵本年代順目録』  ☆ 承応二年(1653)    ◯「絵本年表」〔漆山年表〕(承応二年刊)    山本春正画『源氏物語絵入』大本六十巻 山本春正画           跋「慶安三年仲冬 蓬衡叢品山本春正謹跋」八屋勘兵衛板    ☆ 万治二年(1659)    ◯「絵本年表」〔漆山年表〕(万治二年刊)    山本春正画『太平記大全』大本五十冊 画工不明(春正)     ☆ 寛文六年(1666)    ◯「絵本年表」〔漆山年表〕(寛文六年刊)    山本春正画『円光大師御伝記』大本五冊又十冊 画工不明 山本春正 武藤西察編     ☆ 延宝五年(1677)    ◯「絵本年表」〔漆山年表〕(延宝五年刊)    山本春正画『うつほ物語』半紙本三十冊 画工不明(春正)     ☆ 元禄二年(1689)    ◯「絵本年表」〔漆山年表〕(元禄二年刊)    山本春正画『伝教大師伝記』大本一冊 画工不明 春正 序 宇遯庵 小川多左衛門板    ☆ 没後資料    ◯『嵩鶴画談』巻之一(清筠舎著・天保六年成稿・『日本画談大観』「中編随筆」所収p974)   〝山本春正    山本春正は蒔絵師なり、古今類句の作者なり、類句の末に      寛文六丙午歳五月日山本春正集焉 両替町通二條上ル町                      舛屋彦右衛門開板    此春正画をも能し又歌をも能せり、この頃は古鍵亭のあるじ春正が短冊をもたらせ来りたるを見たり      残花【はるおそきこれそくらまの山さくら おくれたるにもあらぬ花かな 春正】    世に称する春正蒔絵とはこの人なり。    屋代弘賢の話に、春正は御所の御蒔師なり、歌を木下長嘯子に学ぶ、長嘯子歿して後挙白集をはじめ    種々の遺稿を春正かきつめて世に伝へたりと書籍考にくはしくのれりといふ〟     ◯『浮世絵年表』(漆山天童著・昭和九年(1934)刊)   ◇「承応三年 甲午」一六五四 p23   〝八月、山本春正自ら画きて『源氏物語』絵入本、大本六十巻を出版せり。二百二十六図の多数の挿絵な    り。版元は蓋し八尾勘兵衛なり〟    〈「日本古典籍総合目録」は山本春正の『源氏物語』を記載せず。春正の著作は11点あがるが、すべて歌集かその注     釈である〉      ◇「万治二年 己亥」一六五九 p27   〝五月、山本春正風の絵本入にて『太平記大全』五十冊出版せり〟    〈「日本古典籍総合目録」は『太平記大全』を西道智著とするが、挿絵については記載せず〉