※〔漆山年表〕:『日本木版挿絵本年代順目録』 〔目録DB〕:「日本古典籍総合目録」
〔狂歌書目〕:『狂歌書目集成』
☆ 寛政十一年(1799)
◯「絵入狂歌本年表」〔狂歌書目〕(寛政十一年刊)
福智白瑛画『戯男伊勢物語』五冊 桂中楼白瑛画 頭少々禿麿著 版元不記載
〈〔目録DB〕は滑稽本に分類〉
◯「滑稽本年表」(寛政十一年刊)
福智白瑛画『戯男伊勢物語』桂中楼白瑛画 頭少々禿麿作 吉田屋新兵衛他板 ①
☆ 文化二年(1805)
◯「絵入狂歌本年表」〔目録DB〕(文化二年刊)
福智白瑛画『古今馬歌集』四巻 桂中楼白瑛画 粋川子編 版元不記載
☆ 文化二年(1805)
◯「絵本年表」〔漆山年表〕(文化二年刊)
福智白瑛画『古今馬歌集』二冊 桂中楼白瑛画 翠川士述
☆ 文化三年(1806)
◯「絵本年表」〔漆山年表〕(文化三年刊)
福智白瑛画『早席画譜』一冊 桂中楼白瑛筆 自序 河内屋源七郎板
◯『洒落本大成』第二十三巻(文化三年刊)
白瑛画『こゝろの外』署名「平安 桂中楼白英画」遊数里夜行作
☆ 文化五年(1808)
◯「絵本年表」〔目録DB〕(文化五年刊)
福智白瑛画『頓智早席画譜』一冊 桂中楼白瑛画 天王寺屋林蔵板
☆ 文化七年(1810)
◯「絵入狂歌本年表」〔目録DB〕(文化七年刊)
福智白瑛画
『狂歌手毎の花』一冊 珉和・琦鳳・白瑛・夜潮・応震等画 文屋茂喬編 吉田屋新兵衛板
〈〔狂歌書目〕は文化八年刊〉
☆ 文化八年(1811)
◯「咄本年表」〔目録DB〕(文化八年刊)
福智白瑛画『三都の絵咄』桂中楼白瑛画編・画 清水板
☆ 文化十一年(1814)
◯「絵本年表」〔漆山年表〕(文化十一年刊)
『京城画苑』一帖 吉田新兵衛板
素絢・原在明・豊彦・江漢司馬・芦洲・法橋正胤・応受・景文・松堂・白瑛・岸卓堂・
孝敬・南岳・玉◯・文鳴・琦鳳・壺仙・珉和・竹堂・古秀。月峯・応瑞・呉春
◯「絵入狂歌本年表」〔狂歌書目〕(文化十一年刊)
福智白瑛画『六々狂歌撰』一冊 福智白瑛画 山田繁雅編 吉田新兵衛板
☆ 文化十四年(1817)
◯「読本年表」(文化十四年刊)
福智白瑛画『誰が袖物語』「編者画工 福智白瑛郁春」塩屋長兵衛他板 ①
☆ 文化年間(1804~1817)
◯「絵入狂歌本年表」〔狂歌書目〕(文化年間刊)
福智白瑛画『狂歌画賛集』一冊 珉和・白瑛・夜潮・応震画 文屋茂喬編
◯『洒落本大成』第二十六巻(文化年間刊)
白映画『洒落文台』署名「白映画」粋川士(西川定雅)作
〈「白映」と漢字が異なっており、同人かとうか確証はないが、京都の洒落本ということで採った〉
☆ 文政五年(1822)
◯『平安人物志』「画」〔人名録〕①72(弄翰子編・文政五年七月刊)
〝初音白瑛【二条堺町西】福知白瑛〟
☆ 文政十年(1827)
◯「日本古典籍総合目録」(文政十年刊)
◇滑稽本
福智白瑛画『有馬紀行』二巻 福智白瑛画 大根土成作
☆ 文政十三年(天保元年・1830)
◯『平安人物志』「画」〔人名録〕①106(弄翰子編・文政十三年十月刊)
〝銭郁春【字士文、号白瑛、二条堺町西】福知長蔵〟
☆ 天保三年(1832)
◯『画乗要略』(白井華陽著・天保三年刊・『日本画論大観』中)
〝福智白瑛 平安の人。八田古秀を師とし、山水を能くし、設色し、又、頗(スコブ)る巧みなり〟
☆ 天保五年(1834)
◯「絵本年表」〔漆山年表〕(天保五年刊)
福智白瑛画『鯉鱗画譜』一帖 平安福智白瑛画 菱屋吉兵衛板
◯「絵入狂歌本年表」〔目録DB画像〕(天保五年刊)
福智白瑛画『狂歌鯉鱗画譜』一帖 平安福智白瑛画 菱屋吉兵衛板
☆ 没後資料(下記「日本古典籍総合目録」の作画期を参考にして、以下の資料を没後とした)
◯『平安人物志』「画」〔人名録〕①146(弄翰子編・天保九年五月刊)
〝銭郁春【字士文、号桂中楼、二条堺町西】福智白瑛 鯉鱗画譜 有馬紀行〟
◯『増補浮世絵類考』(ケンブリッジ本)(斎藤月岑編・天保十五年(1844)序)
〝(京)福知白瑛 六々狂歌仙といへる彩色摺の画本あり、初心とは見ゆれど、頗る風◎(員+頁)あり〟
◯『古画備考』三十上「近世二」中p1273(朝岡興禎編・嘉永四年四月二日起筆)
〝福智白瑛 平安人、師八田古秀、能山水、設色又頗巧、画乗要略〟
◯『京摂戯作者考』〔続燕石〕①333(木村黙老著・成立年未詳)
(「戯作者」の項)
〝桂中楼白瑛
京師の人、画をも好くす〟
◯『本朝古今新増書画便覧』「ハ之部」〔人名録〕④312(河津山白原他編・文化十五年原刻、文久二年増補)
〝白瑛【福智氏、平安人、画ヲ八田古秀ニ学ブ、山水ヲ能ス、設色頗ル巧ナリ】〟
◯『新増補浮世絵類考』〔大成Ⅱ〕⑪236(「竜田舎秋錦編・慶応四年成立)
〝福智白瑛
六々狂歌仙彩色摺〟
◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(70/103コマ)
〝東春嶺 福知白瑛【文政元~十二年 1818-1829】
以上二人、葛飾為一の門弟、其の伝詳ならず〟
◯『新撰日本書画人名辞書』下(画家門 青蓋居士編 松栄堂 明治三十二年(1899)三月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(164/218コマ)
〝福智白瑛
平安の人なり 八田古秀に就きて画法を研究し 画く所設色美巧にして 愛すべき最も山水を描くに妙
を得たり(画乗要略)〟
◯『狂歌人名辞書』p171(狩野快庵編・昭和三年(1828)刊)
〝福地白瑛、名は郁春、字は士文、通称長蔵、京都の画家、応挙の門より出で八田古秀に学ぶ、設色に巧
みなり、文政頃の人〟
△『増訂浮世絵』p243(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝白瑛 福知氏。江戸の人〟
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
〔福智白瑛画版本〕
作品数:13点
画号他:白瑛・桂中楼白瑛・葛飾白瑛・福智白瑛・葛飾・桂中楼
分 野:狂歌4・絵画(絵本・画譜)3・滑稽本2・洒落本1・読本1・絵図1・咄本1
成立年:寛政11年(1点)
文化2~3・5・8・11・14年(7点)(文化年間合計8点)
文政10年(1点)
天保5年 (1点)
〈「日本古典籍総合目録」では福智白瑛と葛飾白英を同人としているが、『原色浮世絵大百科事典』第二巻「浮世絵師」
は別人としている。当資料館は『原色浮世絵大百科事典』第二巻「浮世絵師」に従いたい。なお、「日本古典籍総合
目録」に葛飾白瑛名の作品は収録されていない〉