2006年10月18日 HCWH ニュース・リリース
病院でよく使用される物質が ぜん息をもたらすと−新たな報告書 病院はより安全な代替物質に切り替えることでぜん息のリスクを削減できる 情報源:Health Care Without Harm News Release, October 18, 2006 COMMON SUBSTANCES IN HOSPITALS CAN CAUSE ASTHMA, NEW REPORT SHOWS Hospitals can reduce asthma risk by switching to safer alternatives http://www.noharm.org/details.cfm?type=document&ID=1404 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2006年10月21日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/hcwh/061018_hcwh_hospitals_asthma.html 多くの医療機関は知らぬ間に、病院の屋内環境が人々を病気にしているかもしれない。新たな報告書が、病院でよく使われている物質−床や医療機器を洗浄するために使われる化学物質、建材から揮発するガス、ラテックス製手袋、その他の一般的な物質−が、ぜん息発作の引き金となったりこの病気の原因となりうることを明らかにした。 本日、ヘルスケア・ウイズアウト・ハーム(HCWH)によって発表されたこの種のものとしては初めての報告書は、医療関連の環境中に見いだされるぜん息発作の引き金やぜん息発症因子について厳格に研究された情報を提示し、どのようにしてこの問題ある暴露を低減するかについて示している。 治療の場所である病院は患者とそこで働く人々を有害な化学物質と実施方法から保護する責任がある。よいニュースは、より安全な代替物質が入手可能であるということである。我々は病院が病院内環境を速やかに清浄化することを求める−と HCWH の代表アンナ・ギルモア・ハルは述べた。 報告書の主な結果
職場での暴露は特に問題である。ぜん息は職場で最もよく報告されている肺の疾病である。全ての成人のぜん息のうち、推定10〜23%は職場での暴露が原因である。 ”皮肉なことに病原体から人々を安全に保護するために医療機関で用いられている多くの製品が感受性の高い人々にぜん息をもたらし、あるいは悪化させている”−と、科学と環境健康ネットワーク(SEHN)の科学ディレクターで医学博士であるテッド・シェトラーは述べた。”幸いなことは、ぜん息のリスクを増大させずにその目的を達成することができる代替品と代替の実施方があることである。” 報告書を入手するためには http://www.noharm.org/ を参照いただきたい。 ヘルスケア・ウイズアウト・ハーム(HCWH)は、人々と環境を害する源とならないよう医療機関を変えるために活動している55カ国450団体の国際的な連合である。 訳注1: 報告書本文と概要 Risks to Asthma Posed by Indoor Health Care Environments - A Guide to Identifying and Reducing Problematic Exposures, Published Autumn 2006 by Health Care Without Harm Full Report Execut ve Summary 訳注2: 報告書本文で代替品/代替方法を21ページにわたる表で詳細に記述している。 下記はPVC及び圧縮合板の代替である。
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