インド政府が確認 コークとペプシに農薬
情報源:Beyond Pesticides, February 13, 2004 Indian Government Confirms Pesticides in Coke and Pepsi Products http://www.beyondpesticides.org/main.html 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) 掲載日:2004年2月15日 2004年2月4日、清涼飲料、フルーツジュース、及びその他の飲料中の残留農薬とその安全基準を検証するためにインド政府によって設置された合同議会委員会(JPC)は、同国で販売されているコークとペプシ製品に許容できないレベルの農薬残留があることを確認した。ワシントン・ポストによれば、15人の委員からなる委員会は180ページの報告書を議会に提出した。これはニューデリーを根拠地とする私的監視グループである ”科学と環境センター(Center for Science and Environment CSE)” が、アメリカ企業2社が製造する12銘柄の飲料が、4種の非常に有毒な農薬、リンデン、DDT、マラチオン、及びクロロピリフォス、を高濃度で含んでいると糾弾していらい6ヶ月後のことである。同グループはこれらの農薬は人間の神経系統にダメージを与えると述べている。 報告書は、同センターがペプシコーラとコカコーラの12銘柄の各3サンプルに関し、炭酸水中に農薬残留が存在する同センターの主張は正しいと述べた。 飲料中の農薬残留はインドの農業で広く使われ、地下水を汚染しているている有毒化学物質であると指摘しているCSEの研究者は、ニューデリーで売られている上位12飲料の農薬レベルについて検査した。ミリンダ・レモンは最も汚染されており、欧州経済委員会(EECによって許容されている農薬レベルの70倍の値であった。コークは45倍、ファンタ、ミリンダオレンジ、及びペプシはそれぞれ、43倍、39倍、37倍であった。EECの全農薬合計許容限界は 0.0005mg/liter である。コカコーラの農薬レベルは 0.0223mg/literでペプシは 0.0187mg/liter であった。 これらの飲料中で検出された農薬残留は、アメリカでは禁止されているか厳しく制限されている危険な有毒化学物質である。検出された4種の化学物質はリンデン、DDT、マラチオン、及びクロロピリフォスである。同センターはアメリカのペプシとコークについても分析したが、農薬は検出されなかった。 詳細についてはCSEのウェブサイトをご覧ください。 Center for Science and Environment |