パパはコラムニスト
vol.13
文/石原壮一郎
絵日記/石原夏果
いしはら・そういちろう
軟弱系コラムニスト。『大人養成講座』シリーズなど著書多数。女性の体のパーツにこだわった『美人手帖』が絶賛発売中! ひとり娘の夏果(なつか)は小学校4年生。妻は公務員。

そんなわけで、先日、月島までもんじゃを食べに行きました。はるばる埼玉くんだりから。いや、べつに娘は、月島に連れて行けなんて言ってないし、だいいち月島なんて知りません。父が行ってみたかっただけです。
「え〜、家で作ればいいじゃん」
と主張する娘を「まあ、パパに付き合ってあげようよ」と母が説得し、いざクルマに乗って出発。予想外にすんなり行けたので、時間つぶしに、すぐ近くのお台場をひとまわりしてみることにします。
娘は、お台場もはじめて。テレビでおなじみのフジテレビの社屋を目の当たりにして、心から感動しています。結局、展望台に上って、見学コースをまわることになりました。建物の周辺には、休日をフジテレビというテーマパークで楽しもうとやって来た善良な家族連れがあふれ返っています。行列に並びながら、バラエティ番組の収録風景をガラス越しに覗かせていただいたり、人気番組のゆかりの品を拝ませていただいたり……。「めざましテレビ」と同じセットに座ってピースサインをする娘の写真も撮りました。
はしゃぐ娘を横目で見ながら、「コラムニストが家族でフジテレビ見物ってのもなぁ」という忸怩たる思いと、「そんなふうに思うことのほうが、よっぽど恥ずかしいのでは」という自責の念とのあいだで、ひそかに揺れ動き続ける父。さらに、「でもまあ『あえてフジテレビ、ってところがイカしてるのさ』なんて言ってしまうようなマヌケ野郎よりはマシ……ってことでいいか」という落ち着き先を探してしまったりもします。
で、いよいよ月島。下町情緒ってやつを味わおうとやって来た善良なカップルがあふれ返っています。もんじゃを食べるためにこんなところまで来ようと言った父に、フジテレビ見物について悩む資格はありません。
それなりに楽しかったから、べつに無理に自己批判するつもりはありませんけど、今日もそんなふうに、それなりに子どもに振り回されています。いや、勝手にグルグル回っているだけと言ったほうがいいですね。


1がつ14にち 月ようび 
わたしは最近「もんじゃ焼」にはまってます!!ということで、家族で「もんじゃ」の本場「月島」に行きました。月島にはもんじゃのお店がた〜くさ〜んあって、どこにいこうかまよってしまいました。でも、やっときめてはいったらこんどはメニューがたくさんあってまよってしまいました。でも、きめて3つたのみました。1つはベビースターとチーズをついかして、もう1つは、ねぎとたまごとめんたいことおもちをついかして、もう1つはクリームもんじゃにしました(クリームもんじゃはシチューみたいな味でした)どれもおいしかったです!!(石原夏果)

●娘の日記を題材に父がコラムを書くというほのぼの?企画。連載ははじまって3年がたって驚くのは、夏果ちゃんの絵日記の進歩。いや〜こどもってスゴイです。
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