名作リサイクル
NO.12
文と絵/戸塚文
とつか・あや
某有名ホテルでベッドメイキングの日々。バカみたいにマンガとファミコンの生活を送りすぎました。脳ミソとろけてるかも。
『友情』武者小路実篤/新潮文庫

“最初は1人、それが気が付いた時は芋づる状態。後から後からやってくるホモ達”これは友人が即興で歌ったものだ。彼も私も旦那様も芋づる式にこの状態。モホッ。先日、我が家にファミコンをしにホモカップルがやってきた。イギリス人の彼が「アー、アーン」と叫びながら夢中に。そして意外に上手。恋人が「ヨッシーのクッキー」に打ち込んでる際も「ライト、ライト、アップ、ノー、ノォー」とコントローラを横取り。「あぁ、こんなに集中したの久しぶり、疲れた、でもやっちゃう」という彼らに大きなリンゴを2個剥いて、ビスケットも一緒に出した。2人が帰った後、空のお皿に残された2本のフォークは可愛らしくクロスしていた。ポアン、ポアンー(回想している)。あぁ、出会ったころはみんなキュートなゲイって感じだったな。近頃はすっかり、うるさいオカマになりつつあって、ムフッ。私もうるさいオバちゃんになりつつあって、フー。まぁ、こんなのも友情ですよね、武者小路実篤様。

●独特のイラストで表現された名作の世界。毎回脳みそがくらくらします。
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