第1楽章の場合

[第2楽章の場合] [第3楽章の場合]

(99/4/13掲載)


 まず、第1楽章は「さすらう若人の歌」の2曲目、"Ging heut' morgens ubers Feld" とほとんど同じ楽想です。歌曲については楽譜をご覧下さい。全体が4コーラスで出来ています。

1番
今朝ひとりで野原を歩いていると、
夜露は草から垂れ下がり、元気な小鳥は私にこう話しかけた

「おい、君!おはよう! 今日は素晴らしい世界になるとは思わないかい?
 チュンチュン!美しく輝かしい世界にね。私はこの世界が大好きさ」

2番
そして野原の釣鐘草も私を愉快にしてくれた。なんて素晴らしいんだ。
クリン、クリンというかわいらしい鐘の音で、朝の挨拶を響かせる。
「今日は素晴らしい世界になるとは思わないかい?
 クリン、クリン!素晴らしい世界にね。私はこの世界が大好きさ!ハイヤ!」

3番
そして、太陽の光の中で、世界は光り輝く。
すべてのものが太陽の光の中で音をたてはじめ、色づいてくる。
花や鳥、大きいものも小さいものも呼びかける。
「こんにちは!素晴らしい世界じゃないかい?おい、君」

4番
ところで、私はこれから幸福になれるのだろうか?
いいや!私はこう思っている。私は決して花開くことは出来ないのだと

 1番と2番は殆ど同じ形の繰り返し、キーもニ長調で交響曲と同じです。3番はロ長調に転調、4番はテンポがぐっと遅くなって、曲相も歌詞に対応して暗くなります。