こんな日が来ようとわ…!!
瀬奈じゅんサヨナラ公演の息抜きに(嘘です。花組の皆さんゴメンナサイ)、
東京宝塚劇場の花組公演を観てきました。
ところが、息抜きどころか、
息をつく暇もないほど衝撃の連続…!!!
み、みわっち(愛音羽麗)ちゃん、
こ、これって、さん、ばん、て……!!?
『外伝ベルサイユのばらーアンドレ編ー』
今までも時々書いてきたことではあるけれど、
タカラジェンヌって心底凄いと思う。尊敬する。
「こんな脚本、やってられっか!!」と衛兵隊を引き連れて革命を起こしたりしない
その真っ直ぐっぷりに(*T_T*)。
いやあ、噂に違わぬヒドイ脚本でございましたね(爆)。
何度笑いを堪えきれず顔を覆ったことか。
周りの皆さま、落ち着きなくて、すみませんでした!
前回のときには池田理代子大先生からのお言葉が
プログラムに記載されていた記憶もありますが、
もう先生はそれすらもイヤになったと見えます。
そうだよね…自分の代表作がこんなに変わり果てようとはね…(T_T)。
ええええええ、と、
以下、キャストごとの印象を綴りながら
面白かった箇所を振り返りたいと思います!
盛り上がってますよ!
・アンドレ:真飛聖
全国ツアーのときにはアランだったのよね。
微妙にそのときの印象も残っているけれど、まあそれはヨシとして。
冒頭部、子役から大人になる変化のくだりが、
木の陰で時間経過ですらなく、
よく分からない黒い板の向こうで早替わり! だったことに、
初っぱなからくじけました(^ ^;;。
そしてこれはまったくまとぶんのせいじゃないんだけど、
芝居のテンポも遅すぎて…。
そのテンポに合わせるために、
たとえば「お願い、だっ…!」みたいな、謎な大芝居。
いややっぱり、目が見えないのに戦場に行くのは無謀でしかないと思うけど、
まあ、もうそういったことはいいや…。
でもまとぶサンは黒髪が似合うのでよかったです。
・マリーズ:桜乃彩音
一番頑張ったのは、彩音ちゃんだと思う…(*T_T*)。
同情を禁じ得ないくらい、可哀想なヒトだった…。
のっけからの博多弁、
ぷ、プロヴァンス、
みんなが憧れる、陽光あふれるカントリーライフのプロヴァンスは
博多弁でよかとですか?
いや、けっして博多弁を馬鹿にしている訳じゃないですが、
てか、ストーリー中での博多弁の扱いが、
いっそ方言を馬鹿にしていたような…。
そして、居酒屋のみんなからも諭されていたけれど、
子どもの頃の淡い想い出を胸に、
この革命期の真っ最中、何も持たずヴェルサイユに飛び出してくる
ひとかけらの勇気、もとい激しい思いこみ。
観てるこちらはすでに
アンドレはオスカルにベタ惚れだと知っている分、
痛々しくてなりません。
実際会ってしまったらどうなるんだろうと、
ハラハラしながら見守りました。
ブイエ将軍の愛人養女になるくだりは
ブイエ将軍の項に取っておくとして(爆)、
果たしてブイエ将軍の家での再会は…!
まるで『ミーマイ』のサリーのように(あ、本役だ)
立派な貴婦人になって現れたマリーズを、
あまり見えもしないのに一目で見抜くアンドレ。
しかもそれなのに、
その一途な思いをたった一言で打ち砕くアンドレ。
激しい思いこみのあまり、
その後、修羅に変わり果てるマリーズ…
「私が頼めば、進軍しなくても良くなる」と
すでに愛ではないものに変わった取引をもちかけ、
それをアンドレが断ると
「憎い…憎い…」
と、堕天使エルギオスに変身…世界をほろぼさんばかりの憎しみ…、
果てにはとりなそうと転属の提案をした養父にも
「いいえけっこう!」とばかり、
私を拒んだ男なんて死んでしまうがいい、とばかりの断言。
修羅だ…修羅だよ…(*>_<*)。
ストーリーのラスト、
マロングラッセからアンドレの死を告げられて、
我に返って「私が殺したも同じなんです…!」と慟哭したとき、
ごめんね、私は心の中で「そのとおりだね」と思っておりました。
しかもそんなマリーズに対し、
マロングラッセは
「オスカルと二人で死んで幸せだよ」的な追い打ちをかけたりして(>_<)。
哀れ、マリーズ…!!
・アラン:壮一帆
どうでもいいけど、アンドレとアランのケンカは、
本当に小学生のようなそれでしたね。
途中までまったく出てこなくて心配になりました。
(あれ? それだけ?)
・オスカル:愛音羽麗
トップさんの相手役…!
(正直、普通にあやねちゃんがオスカルでも良かったのではと思ったよ(爆)。
あんな修羅な女の子を創り出してしまうよりは…(^ ^;;)
オスカルかつらが思っていたより似合っていて
とても可愛かったです。
そして大仰なお芝居も可愛かったのですが、
私が興奮のあまり、オペラが揺れてしっかり見えなくなってしまった2大ポイント。
・アンドレの目に怪我を負わせて、
一人で勝手に居酒屋に行き飲んだくれたシーンのラスト、
アンドレの膝枕に横になる姿の、揃えた足(*>_<*)。
ベンチに揃えて乗っけちゃうんだ☆
・「アンドレ、星が綺麗だ…!」と庭にアンドレを呼び寄せた後の、
襲い受オスカル…!
歴史の巨大な歯車がどうのこうの言いながらアンドレに迫るオスカル。
動揺のあまり台詞を覚えてないのだけれど、
なんやかや言いながらアンドレの手を握ろうとした、その右手…!!
「アンドレ、私を抱け!」の衝撃よりもどぎまぎしたッス…!!!
今回一番のヒットシーン!
あれ? しかもその後、出てきてない…?
ストーリーが終わって大階段のフィナーレで
せり上がってきたアンドレと一緒に登場しそうな勢いだったのに…!
と、ともかく、相手役でしたことよ(*>_<*)。
・ブイエ将軍:星原美沙緒
子どももいなくて、奥さんもなくして、広い屋敷に一人…って、
いやおじさま、普通に後妻が欲しかっただけなのでは…。
どう考えても身請けされたとしか思えない…(爆)。
・マロングラッセ:邦なつき
あんなに立派なマリア侯爵夫人がこんなことに…!(爆)
初っぱな、あの背景に
「あんどれ〜〜〜、あんどれ〜〜〜〜」という呼び声だけが響き渡ったときには、
久しぶりに
「だから宝塚は学芸会と言われるんだよ」という言葉が
頭を過ぎりました(^ ^;;。
マロングラッセさんも強い女でしたなあ。
目の見えないアンドレに
「お前の命をちょうだい」とか言って
天敵ブイエ将軍の家に行かせてあっさりと負けさせたり。
・ジャルジェ将軍:箙かおる
というか、専科さん3名が話を動かしていたといっても
過言ではないでしょう…。
・シモーヌ:夏美よう
ハッチさんが女役なことにびっくりしましたが、
居酒屋で売春もやってそうなマダム・ヴォルフ的お衣装にもびっくりしました。
ていうか、置屋?
だからマリーズも簡単に働かせてもらえた…?
そして身請け先を探して儲けてそう…?
(すみません、ハッチさん、言いがかりで)
・カロンヌ伯爵夫人:高翔みず希
高潔なお付きの方でしたね。
さおたさんの女装(?)って初めて観たかも☆
ついでに周りの貴婦人方では
やっぱりマリンちゃん(悠真倫)が群を抜いてました(何の)。
くだらない駄洒落(もう台詞すら忘れた…)を言わされなかったことが救いでしたね。
・ベルナール:未涼亜希
まっつさん、実は喋っていないんじゃ、という疑惑が…(>_<)。
しかも「黒い騎士」とは言われたけど
「ベルナール」とは言われてない…。
あの、バスティーユの前日の戦い
(ほら、アンドレが死ぬのはオスカルの命日の前日だから)で
先頭切って戦ってたのがベルナールだということに、
ファン以外の皆さんは気づいていてくださったでしょうか…。
ていうか、あれじゃ普通に黒い騎士、ただ、アンドレの目を刺しただけ…(爆)。
・アルマン:華形ひかる
・シャロン:朝夏まなと
2個イチ扱いでゴメンなさい。衛兵隊士の皆さん。
アランが、アンドレの目が見えないことをぶちまけたときの
衛兵隊士の反応がすごくてドキドキしました。
そのうち誰か「お前の母ちゃんデベソ!」とか言い出さないかと思って(>_<)。
そのほかでは日向燦ちゃんと瀬戸かずやくんが分かりましたよ☆
マメちゃんが金髪で可愛かった。
瀬戸かずやくんは、踊りで分かった☆
・フェルゼン:真野すがた
「出てこい!」とオスカルに言われて、
カーテン陰から出てくるかと思いきや壁を割って出てきたときには
フェルゼン、忍者かよ…! とびっくりしました。
でもスタイルいいなあ。
といったわけで、
タカラジェンヌの頑張りに熱い拍手を贈ったお芝居。
そして、待ちに待ったショー!!(←藤井ちゃん風に「!」2つで)
『 EXCITER!! 』
エキサイト、しました!
エキサイター!!
やっぱり藤井ちゃんのショーはいいね☆
『 Apasionado!! 』のときにおポンチシーンがなくなっていて、
お、いよいよ藤井ちゃんもオトナになってきたか?(*^ ^*) と思っていたのに、
ものすごいコメディーシーンがあったのにはびっくりしましたが。
昔懐かしいリナ((c)雨に唄えば)さえ彷彿とさせるような声音の、
のび太くんキャラ。
でもあれって、まとぶんがそういうキャラできるから、
やった、のだろうなあ、とも思いました(*^ ^*)。
だって、多分、瀬奈サンにはできないよ…?(爆)
そしてそんなゆうクンが変身すると、
まるで真矢みきを思わせるようなクサイ男役☆
かけ声もいい感じで、
失礼なことを言ってしまえば、ちょっと見直しました(*^ ^*)。
最近ちょっと好きじゃない方向にいってたんだけど、
良かった、デス(*^ ^*)。
あ、そのシーンでいえば、
もう一人忘れちゃいけないのが、
一帆ちゃん!
あんなに「社長のボンボン」役が似合うタカラジェンヌはいない!!!(爆)
あの軽薄な、そしてむやみに偉そーな笑顔!(褒めてます)
そのシーンの日向燦ちゃんも記憶に残りますね☆
顔をくるんくるんにしての「Thank you very much!!」 、
大劇場の最後の立派な、楽しいご挨拶のラストはここから来てたんだな、と
改めて笑いながらも胸が熱くなりました(*^ ^*)。
ついでに言うと、そのあたりの彩音ちゃんも良かった。
けど、私の中で一番良かった彩音ちゃんは、
プロローグで、娘役さんたちを引き連れて銀橋で一人で地声で歌ってたシーン。
彩音ちゃんってそうなんだよね、
黒蜥蜴でもそう思ったけど、強い女の方が似合うんだよね。
ところで、
本当にあの扱いは「三番手」と思っていいんでしょうか。
みわっちちゃん。
どんなどんでん返しが待ってるのかとハラハラしながら観てしまいましたよ。
おかげで背中に汗かくくらい(^ ^;;。
プロローグでも一人で歌っちゃったり、
娘役さん(れみちゃんだったっけ?)と一緒に銀橋を歌って歩いちゃったり、
彩音ちゃんひっかけちゃったり、
きらりちゃんとそれ顔近づけすぎちゃうんと思うような色気を出してたり、
マール((c)ノバ・ボサ・ノバ)のようにナイフ取り出しちゃったり、
果てには3組のデュエットダンス、
そしてグランドフィナーレでトップ娘役さんとご挨拶…!
なにより私が驚き、そして思わず涙ぐんでしまったのは、
中詰めのラスト、男役3人での銀橋渡り。
トップさんと、二番手さんと、そしてみ、みわっちちゃん、なのよ?
思わず、ひぇぇ、と声を上げてしまいました。アリなの?(爆)
そして銀橋に膝をついて前方列のお客さんを一本釣りしている姿を見たときに、
ふと『アプローズ・タカラヅカ』で
私がみわっちちゃんに一本釣りされたときのことを思い出したのでした。
そうだった、
ちょうどそのくらいのお席に座ってた
(しかも当時花組二番手さんの会席で)というのに、
しかも同じシーンにその二番手さんが出てまんなかでエロく歌い踊ってたというのに、
私は目の前にいたみわっちちゃんに一本釣りされていたのでしたよ。
あのときの光景は今でも昨日のことのように覚えているというのに、
あれは2004年4月1日のことだったらしい…(*T_T*)。
あれから5年、
当時の二番手さんは月組のトップとして宝塚人生を終えようとし、
そしてみわっちちゃんは三番手さんになっているんだなあ、と思ったら、
なんだか目頭が熱くなってしまったのでした(*T_T*)。
お芝居はともかく、本当はショーはもう一度観たかった。
まっつさんとかみつるくんとか瀬戸かずやくんとか観る余裕なくて、ホント残念。
次回はショーは、ないのかな…?
『虞美人』だっけ。虞や虞や、汝を如何せんと、だね。
それでは、息抜き、終了!
また明日、ムラに行って参ります☆
fin
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