ペンギンを見に行こう。
…という佳作舞台がありましたが(爆・ココ参照のこと)、
今回見てきたのはマゼランペンギンではありません。
ペンギン目ペンギン科エンペラーペンギン属エンペラーペンギン。
私がペンギンといえば南極にいるもの、と思いこんでいた、
まさにその南極在住ペンギンさんたちです。
予告編を見るたび、子ペンギンの姿の愛らしさにはあはあし、
これはなんとしても行かなければ〜! と思っていたのですが、
本日、
JR山手線を縦横無尽に駆け回るポケ○ンスタンプラリーの子どもたちと、
どうやらお隣でやってるらしいジャ○ーズ『SUMMARY』の少女たちとの
間をかいくぐり、
品川プリンスシネマに行ってまいりました。
見る前にいろんな皆様と、
「これってドキュメンタリーなんだよね。
まさかペンギンがしゃべりだして
ものすごいストーリーが展開するなんてことないよね」
と話していたのですが、…まさか!
ーーパンフレットを買って
「父ペンギン 大沢たかお 母ペンギン 石田ひかり
子ペンギン 神木隆之介」
という配役を見た瞬間にイヤな予感はしてたのです(笑)。
壮大な南極の氷の壁に囲まれた大地の中に、
うっすら見えてくる黒い影…ペンギンの群れ。
低い声のモノローグが入っていたのですが、
「…俺タチ皇帝ペンギンの旅が始まる」と言われた瞬間、
私は頭を抱えました(爆)。
「俺タチ」だとう!?
さらには石田ひかりのナレーションがどうにも単調に聞こえて
ムムム度がちょっと高まっていったのですが、
ふと気づきました。
…あ、別にペンギンたち「は」役作りしてない(爆)。
そう、基本的にドキュメンタリーの線は崩してなかったのです。
ただ勝手にアテレコしてるだけで。
そう思って見始めると、
自然と対峙するペンギンたちの愛らしくも凄絶な姿が
浮かび上がってきました(*^ ^*)。
まるで青山劇場の高速セリのように(笑)
海の中から飛び出してくるペンギンたち。
緩い坂を前のめりに転んで滑っていくペンギン。
普通に歩いてるのに突然しりもちをつくペンギン
(ていうか、ペンギンでも後ろに転ぶんだ(笑))
。
女の戦い(>_<)。
大きな共同体(でも昔の村の青年団組織みたい)の中での一夫一妻制。
たった数秒で凍りつく卵。
ブリザードをおしくらまんじゅうで耐えるお父さんペンギンたち。
群れる子ペンギンたちは、
まるで灰色のぴよだまりのようにも見えました(*^ ^*)。
お母さんのお腹の下に頭から突っこんで、
しっぽの先に頭が見える姿も愛らしく。
なにより、あまり詳しくは言えませんが、
なぜ彼らはそんな理不尽な(?)生き方をしなければならないのか。
もっと海に近いところに暮らすとか、
他に方法はなかったのかしら…! と
瑪瑙((C)飛鳥夕映え)のような気分になりながら(*T_T*)。
ああ、私がペンギンだったら耐えられない…!!
神様、彼らに、せっかく「皇帝」なんて呼ばれてるのだから、
もうちょっと楽して生きさせてあげて〜〜。
そうそう、いくつか、映画を見た限りでは解決しない謎の答えが
パンフレットに載っていたので、
とりあえず書き留めておこうと思います。
・女の戦いに敗れたメスペンギンはどうするのか。
ーー保育士さんになるようです。
・本当にお父さんは自分の子どもが分かるのか。
ーー声で分かるんだそうです。姿じゃ分からないらしい(笑)。
・あんなに広い大地を、なぜ一列で歩くの?
あの行儀の良さは某歌劇団ファンを思い起こさせるよ?(爆)
ーー実際に歩ける範囲はそんなに広くないんだそうです。
ともかくペンギンの孤高とも思えるような(まあ集団で暮らしてるけど)
生き様に、
安穏と暮らしている自分がなんて幸せなんだと、
そして地球温暖化は本当にまずいことだわと、
再認識させてくれる映画でございました。
ああ、あっちの部屋の電気消してこなくちゃ(爆)。
fin
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