07.クロス八木の円偏波の回転方向の検討         2012/1/16      目次に戻る
    一致が良いのか逆が良いのか?                       2012/4/24   de JA1CPA/中村

最近の衛星は、高度が低い(400〜600km)ことも有って、直線偏波(モノポール、ダイポール等)のアンテナ
が多いようです。

そのために円偏波の回転方向は関係なくなったようです。
ぜひ見てください!
衛星通信には、なぜ円偏波のアンテナが良いのか? について考察しています。2013/5/27 

FO-29は円偏波のようです。複数のモノポールを位相給電しているようです。他の衛星は不明2013/4/6
                                 ↑↑位相給電しているか確認出来ていない
2013/10/8 
ただし、衛星が円偏波であっても、その姿勢やスピンや来る方向によって、左旋円偏波、右旋円偏波、楕円、
等々と一つのオービット中でも変化しますので、地上局で偏波を合わせるのはかなり困難です。


むしろ、衛星を直線偏波にして、衛星がスピンして偏波が水平、垂直、地上反射で偏波の変化することに対応
するために地上局を円偏波にする方が実用的です。

この場合は、円偏波の回転方向は関係ありません。


右だ、左だ、と云っていると、右と左が分からなくなるのが、このサイトの特徴です。hihi
(右と左は何時誰が決めたの!)


いろい調べた結果、
「反射器からフロント方向を見て、
         位相が1/4λ(電気長)進んでいるエレメントから、遅れているエレメント方向に回転する」

らしいことが解りました。この旋円偏波は右と左の勘違いを しやすいもので、まだ勘違いがあるかも??


下写真
435MHz 3eleクロス  下右写真:上に出ているエレメント同軸を1/4λ長くして遅れさせている。(左旋円偏波)
インピーダンスは、50Ωが2本パラなので25Ωとなり、それをQマッチで25Ω:50Ω変換をしている。
Qマッチは、√25×50=35.6Ωとなり、75Ω同軸を2本パラ(37.5Ω)にして1/4λ奇数倍(3倍)にしている。
Qマッチの奇数倍は、1、3、5、倍となるが、1倍の場合は短いので、コネクター部分の影響で寸法が計算通りに
ならず、435MHzの場合は、3倍以上が良い。(隠し味?)


Qマッチの同軸ケーブルが2本となって太くてエレメントに直接付けられないので、3D-2Vの1/4λと1/2λを2本
パラ接続し、進めるエレメントに1/4λを接続し、遅らせるエレメントに1/2λを接続している。
進める方のエレメントへ接続する3D-2Vの長さは任意長Aで良く、遅らせるエレメントを、その任意長A+1/4λとす
れば良いが、実際には任意長A+1/4λが測定出来ないので、測定できる1/4λと1/4+1/4=1/2λにしている。2012/3/28




給電部の詳細












下写真(一部修正追加2012/1/18
☆435MHzは右側を1/4λ(170cm)前に出して進めさせているので、 旋円偏波。
右側を1/4λ前にだしているので左右のアンテナを同相で給電すると、同時に電波が出るが右側に比べて左側が
1/4λ遅れることになり、進んでいる右側から左側に回転し、旋円偏波となる。となるはず?
★145MHzは右側の同軸を1/4λ長くして、アンテナに到着する145MHzを遅れさせているので、右旋円偏波。


下図:円偏波の回転方向(反射器側からフロント方向を見て)
下図、上中央が基本の右旋円偏波、左側は黒エレメントを左側にずらしたものと考える。右側は黒エレメントを
右側にずらしたものと考える。(衛星から(遠方から)見ると ハ がクロスに見える?)








左図は、実際のアンテナで確認しました。









2012/4/24
偏波面は上、下、一致が良いのか逆が良いのか?
右(左)旋円偏波には右(左)旋円偏波(一致)のアンテナか?
右(左)旋円偏波には左(右)旋円偏波(逆)のアンテナか?

左写真の手前(下)は、クロスダイポール右旋円偏波(受信)
向こう(上)は、クロス3エレメント八木左旋円偏波(送信)
上、下、逆回転にした時に2.3dB強く受信できた。

偏波の回転方向は、お互いにアンテナの後ろからフロンと
方向を見て言っている。
従って、一方から相手を見ると右回転が相手が向こう側か
ら見ると左回転となる。
(あまり、右だ、左だ、言っていると、頭がおかしくなって左右が
分からなくなる!!hihi)







                                                     目次に戻る

 おわり