駒ヶ岳農園
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本宅建築が一応終わりましたので農地の造成と造園に着手しました。 |
2003年の作業 |
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蕎麦 畑の造成工事完了したのが6月の末だったので新しく出 |
花壇通路
下の段は花壇エリアにするつもりだが、畑造成が優先さ |
2004年の作業 |
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小麦とジャガ芋の植え付け 昨年造成した畑、1,000uで本格的に作物を作り始める。一番始めに植え付けるのはジャガ芋だが、今年は、それにしても畑が広いので半分に穴埋めのつもりで春播き小麦「ハルユタカ」を播く。これは4月末までに播かなければならないとのことなのでだいぶがんばった。畝巾30px16.7mを百条、種蒔きだけでも大変な作業だ。 |
豆類と南瓜の参加 ついで、コーン、枝豆、花豆、玉葱、ブロッコリー、牛蒡、人参、南瓜と続く。北海道では5月中に植え付ける必要があるが、気温が低いので黒マルチとトンネルが必須となる。小麦の生長は順調だが、カラスや鳩がほじくり返して種を食べてしまう。鳥追いの作業も経験した。 |
葡萄 本宅の北側にも残土が山積みされていた。ここを平らにして500uくらいの畑地が出来た。本宅と北側の林に囲まれており、風の影響を受けにくいのでリンゴなどの果樹を移植すると共にワイン用の葡萄(セーベル13053種)を50本ほど植えた。3年後から自家製のワインが出来る予定。 |
小麦の栽培からパン作りまで 昔むかし、小学校の朝礼で校長先生がある南画の話をされたことが今でも心に残っています。南画には達磨が蒸かした薩摩芋を美味しそうに食べており「我、佳境にに入る」とかかれていました。校長先生のお話は、薩摩芋を食べるためには苗を植え、育て、収穫し、さらに、うまく蒸かし、最後に口に運んで始めて味わうことが出来ます。この一連の作業を全部きちんとやったとき、始めて「佳境に入る」と言う心境に至ることが出来るのだ、と子供ながらに理解しました。ものごとの初めから最後までを全部自分でやってみる、ということは、現代社会では構造的になかなか難しいことです。ここに移り住んで5年目、自分で育てた小麦からパンを作るまでを報告します。 トカナントカご託を並べてしまいましたが、2004年春、昨年までに準備できた畑地1,000uの作付け計画を作るにあたりはたと考えました。専業農家ではないのですから全部の面積を夏野菜でうめるのはちょっと無理があります。かといって何にも植えずに放置しておくとすぐに雑草がはびこりもとの原野の状態に戻ってしまいます。ということで思いついたのが小麦の栽培です。近所の大規模農家である小原さんは毎年秋まき小麦(チホク;中力粉用)を生産されており、毎年家の東側に広がる麦秋の風景に若干のあこがれがあったのも否めません。「ハルユタカ」(強力粉用)という春まき小麦がこの春先から準備すれば間に合うことが分かり、早速、種を留寿都の農家(玉手さん)からゲットしました。この思いつきが始まりで大変な作業を背負い込むこととなり、今でも若干引きずっている感じですが、まあ、一応、パンを作りまで到達し、口に出来ましたのでヨシとしましょう。その顛末は以下の通りです。 |
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小麦の出穂 小麦の種を播き、それが目を出し始めた写真は前に揚げた。芽が出始めて一番先にやらなければならない作業は鳥追いである。野鳩やカラスは芽の下に種が隠れているのを知ると、それをほじくり返して食べてしまう。 |
小麦の色付き(8/10) 小原さんの小麦畑や美瑛の風景ほどではないが金色に光って見えるのは依怙贔屓目か?収穫時期は8月末と聞いていたのだが、色付き具合が早い。 |
刈り入れ(8/10〜15) 山小屋に滞在していた姉夫婦にも手伝って貰い、みゆきも含めて4人総出の作業となる。何せ始めての経験なので干場をどのくらい用意すればいいのか皆目見当がつかない。ミニビニールハウス一棟分くらいで、あまりは適当にどこかに収納できると思っていたのだが、たっぷり3棟分もあった。 |
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脱穀 谷内のおじいさんに聞いたら、昔はパタンという道具を使い外でたたいて脱穀したのだという。そんな道具はないのでビール瓶で叩いてみる。確かに落ちるのだが取りこぼしが多く、いちいち確認してもう一度叩き直したりしていると能率が悪い。いろいろ試した結果、100円ショップで買ってきた洗濯板に穂を押しつけて転ばすときれいに取れる。難点は埃がたち、直接吸い込んでしまうので作業中はマスクが必要なことと、穂先が飛び散り衣服の中まで入り込み痒くなることだ。 |
脱穀完了 刈り取った小麦束はミニビニールハウス(3x5m)の中に4mの単管を7本横に渡し、袈裟懸けで干した。 |
とうみ掛け 駒ヶ岳山麓のなかの別荘地で手製のケーキと喫茶室をやっているところがある。田中さんというのだが、素人でお菓子用の小麦を育てたことがあるというので話を聞きに伺ったところ、とうみの機械を持っているとのこと。谷内さんのは木製で大きいので軽トラに乗せるのも男2人が必要だが田中さんのは金属製で男一人で持ち上げることが出来る。早速、お借りする約束をした。 |
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玄小麦 「とうみ」を掛け終わった玄小麦。一袋20s入る。7袋で140sだ。昨年10月に、すでにミニビニールハウス一棟分の脱穀と「とうみ」掛けを完了して47sの玄小麦が穫れていたから、合計で187sである。半反(500u)分の平均収量は120sくらいと言われていたのを大幅に越えていた。 |
製粉前の玄小麦 脱穀の段階で、玄小麦はとても埃っぽいし汚れているということが分かったので、全くの自己流だが、水分を与えるということを、玄小麦を洗うと言う動作に置き換え、その後、同上のように笊に展開してで乾燥し、適度に乾いたときに粉砕機に掛けることとした。乾燥中にゴミやシイナ(赤黴が発生しているのも)を手作業で取り除く。これがなかなか大変な仕事だ。この作業を本業では「調整」と言うようだ。 |
製粉設備 合羽橋で購入して置いた粉砕機(コーン
ミル)を使って粉にする。コーン
ミルは鋳物製の溝付きすり鉢が先端についていて、玄小麦を押しつぶすように粉砕する。それをふるいに掛けて皮の部分を取り除く。一回目の粉挽きで#30のふるいに掛け、ふすま(皮成分)を捨てると70%くらい残る。さらに、挽きを強めて2度挽きし、#50のふるいでさらに表皮成分を除いた。最終的には玄小麦の60%くらいが小麦粉になる。手持ちの一番細かいふるいは#65だ。これを使うともっと細かくなり表皮成分も少なくなるのだが、なにせもの凄く時間がかかりすぎるし、粉も50%くらいしか取れない。 |
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完成した小麦粉 写真では白く写っているが、やはり少し灰色がかっている。水を加えて捏ねるとすぐにまとまってくる。グルテンが出来るのが市販の小麦粉よりかなり早い、それと色が濃くなりいわゆる「ブラウン」のドウが出来る。 |
パン(ベーグル) 自家製の粉を使って作ったベーグル。何とかベーグルは格好が付いてきた。勿論、味は格別だ。 |
パン(自然酵母のブール) ホシノ自然酵母を使ってブールを作ってみた。膨らみはいまいちで、もう少し研究の余地がありそうだ。 |