建築現場


建築現場 2001年11月10日(風除室・ベランダ&ベランダ下温室ほぼ完成)

 

本年の8月に本宅の内装が完成しましたがこれが建築工事の終わりではありません。まずは当初の計画で東と南側全体にベランダを作り、その下を温室とすること、さらにはDK横のベランダには風除室を作り温室へは階段で下りられるようにする仕事が残っています。とは言え一年半近くかかった本宅内装工事が一段落したのでGFの作業室環境を整理整頓し、GFコンクリートフロアに埃止め塗装、草刈り、薪小屋を作ったりしていたので実質的な建築作業は一ヶ月お休みしました。

ベランダは一間巾とし、家の半周をぐるりと取り囲む形ですのでその面積は40uにもなります。さらに土台部分は土盛りから始めなければなりませんので8月初旬から11月末までの4ヶ月と言う時間がかかってしまいました。

まずは土運びと家の外周に盛り土です。これには大いにマイユンボとマイ軽ダンプが活躍しました。ついでベランダの土台となるブロック積み、さらには風除室下の部分はその大部分をブロックで積み上げました。風除室下は北東角に当たり温度がそれほど上がらないところなので漬け物部屋にする予定です。以上の作業はタイミングとして8月いっぱいの夏の時期でしたが、今年の夏はあまり暑くならず助かりました。

ベランダ下温室の外回りはベランダの骨格に直接11個の引き戸サッシ枠をはめ込んでいくだけですので簡単です。9月初旬からはベランダの骨格作り、さらにはベランダ下の床面に一回目の生コンを流したあと風除室の骨格作りに入りました。風除室へはベランダ下温室から階段で1Fレベルへあがりますのでまずは階段作りと風除室床板を貼りました。これを使って材料を1Fレベルへ持ち上げ、風除室の骨格を作り上げていきます。これらの材料にはすべて204、206、210のスプールス材を使いました。10月初旬には風除室の床、骨格が出来上がったのでビニールシートなどでカバーしたのですが雨と風にたたられガラスがはめ込まれるまで何回も床板が水浸しになってしまいました。

10月中旬にガラスをはめ込み風除室が出来上がりましたのでベランダ天井作りを始めました。ベランダは家の外壁から1.1mは歩けるようにコンパネに人工芝を貼り付け、その先はベランダ下温室への採光ののため透明のポリカーボシートを貼りました。将来、太陽熱利用の設備を取り付けても大丈夫なようにベランダ根太は455ピッチで206材を使っています。

11月に入り南側半分へ2回目のなまこん流し、ベランダ根太と骨格との間の隙間をガラスとFRP板で塞いでほぼ完成です。いよいよ冬がせまってきており、すぐに融けましたが10月13日から14日にかけて里にも雪が降りました。でも、もう風除室もベランダ下温室も雨風を防ぐことが出来ます。まだ、細々としたことが残っていますが何とかぎりぎりセーフと言ったところでした。



盛り土&土台ブロック積み


本宅は駒ヶ岳の借景を楽しむため土台を少し高くしてありますので外周に何かを施工する場合はその部分に盛り土が必要です。家の北側にはこの土地を造成したときの表土の捨て場になっていますのでそこから水はけの良い火山灰を選んで運び盛り土をしました。家の東と南側半周、20mに一間巾で50pくらいの高さの盛り土ですので計算では20立米位です。約一週間の作業でした。ついでベランダと風除室の土台となるブロック積みです。モルタルを手捏ねで作りましたのでこの作業が大変でした。これには8月13日〜21日の9日間がかかっています。

2001年8月15日

土台溝掘り&砕石敷き

土盛りが終わったところで溝を掘り、10p厚くらいで砕石を敷く。上の写真はランマーをかけて地固めが終わったところ。この付近の冬場の凍結深度を考慮してGLから60pの土台とした。砕石の上に捨てコンを流せれば良いのだがコンクリートミキサー車が入り込む余地が無かったので少しゆるめのモルタルを下の砕石にしみ込ませるようにして直接ブロックを置いていった。

レベル出しは隣の高橋さん(建築業)から借りたレーザーを使った水準器で出したので一辺が10m近くあっても正確に出すことが出来た。

ブロック建築(職業訓練研究センター編)を参考にし、ブロックは120oを使用した。


2001年8月18日

土台ブロック積み(一段目)

5〜6個のブロック毎にネコ車一杯分のモルタルを作らなければならない。これが大変な作業だった。モルタルは20gのバケツ3杯の砂にセメント一杯を混ぜ適量の水で捏ねるわけだが、これだけの量をネコ車の中で捏ねるのは大変な労力がいる。空練りですらなかなか思い通りにいかない。何回か練るうちに要領を会得した。

まずは砂2杯とセメント一杯を空練りし、少しゆるめに練る。水を入れるとはじめは重くはなるがすぐに流動化するのであまり体力を必要としない。そこへもう一杯分の砂を混ぜ込んで練り適当な堅さに仕上げるわけだが、この方法だと砂セメント4杯分を一挙に捏ねるのよりはだいぶ楽である。


2001年6月19日

土台ブロック積み(二段目)

土台となるブロックは2段積みである。本宅の基礎工事の際に余った鉄筋を残していってもらったので、それを使い縦、横に鉄筋を入れてある。

土台ブロックの大部分は地中に入ってしまうので体裁よりも強度を考慮して間につめるモルタルは目地からはみ出すように入れた。








2001年8月21日

土台ブロックほぼ完成

二段の土台ブロックを積み上げたところ。コーナー部分は型枠を作りモルタルで充填する。

温室内の水場は泥野菜を洗うことがあるので排水は合併浄化槽へはつながず、外へ直接排水した。


2001年8月29日

浄化槽回りブロック枠

浄化槽は温室の中に位置するのでブロック枠を作り、温室床が出来上がったところで蓋をする予定。




2001年8月30日

埋め戻し&温室床砕石敷き

土台ブロックのモルタルが固まったところで砂を埋め戻し、砕石を敷きランマーかけを終わったところ。奥の方に見えるのは風除室下のブロック壁を積み始めている。





風除室下ブロック積み


風除室下は北東角で風除室へ上がるための階段下奥にあたります。ここはみそ蔵ないし漬け物置き場に最適ですのでブロック壁で囲いました。外側は将来GF階の北側コンクリート壁と一緒に土盛りし、断熱・保温を図る予定です。このため土圧に負けないよう頑丈に作る必要があります。見てくれよりも強度を重視したのであまりいい出来映えとはいきませんでしたが頑丈です。土台ブロックの上に8段のブロックを積み上げ、その上に採光をかねて3寸角材で455巾の木枠をのせます。これが風除室の土台となります。

2001年8月26日

壁ブロック積み開始

前の写真にもあるように壁のブロック積みはもう少し早く、8月24日頃からスタートしていた。上の写真は4段目まで積み終わった所。

ブロック建築(職業訓練研究センター編)により鉄筋はブロック二つおきに配置し、コンクリート壁にはオールアンカーを打ち込み接続した。

目地をあとから埋め込むのではなく、充填したモルタルが目地からあふれ出すまで流し込んだ。中に空洞が出来ないようにモルタルを流した所を鉄筋棒で突っつく作業はもっぱらみゆきがやった。





2001年9月2日

ブロック積み終了直前

7段目のガイドブロックが積まれた状態。まずはがコーナーと端のブロックを慎重に計測しながら積む。これをガイドとして水糸をはり、中間のブロックを積んでいく。ガイドブロックを積んでからある程度時間が経たないとガイドブロックが動いてしまう。出来れば前日にガイドブロックを積み終わった状態で翌朝を迎えるとガイドブロックが動くことはないので快調に仕事が捗る。

内側に4段づつ積んだブロックは外からの土圧を受けても倒れないようにする補強ブロックで、このまま板を渡せば漬け物置きの棚台となる。






2001年9月4日

ブロック積み完了&土台回し

8段のブロック壁が積み上がった状態。左側の本宅コンクリート壁に3寸角の土台が取り付けてあるが、これが風除室、ベランダの土台レベルとなる。コンクリートブロック壁トップからこの土台レベルまでは455o程度の高さがあるが、ブロック壁の上に配置した土台3寸角材を枠型に構成し、窓を付けるなどの採光をしながら風除室の土台とする。

ブロック壁の上に土台木を配置している理由は、アンカーボルトをブロック壁に打ち込む際、モルタルが柔らかいうちに土台木を通してアンカーボルトを差し込めば、ボルト位置が正確に埋め込めると考えたのだが、残念ながらこの方法は失敗だった。やはりアンカーボルトはモルタルへ直接的に打ち込んできちんとモルタルが充填されていることを確認しないといけない。




温室枠組立


ついで温室骨格と風除室土台枠の取り付けです。温室は外側に11個の引き戸サッシを取り付け、硝子障子をはめることで温室とします。木土台の上に枠を乗せたいところですがGLに近く、雨水の跳ねっ返りによる腐れが心配です。このことから土台ブロックに直接サッシ枠をのせることにしました。こうなると温室骨格を固定する方法が無くなってしまいます。これは骨格の柱、一本一本にアンカーボルトを縦に差し込んで横からボルトをを締めて固定することで解決しました。

このためにはアンカーボルトの位置が数ミリ単位で正確に埋め込まれている必要があります。これにはいったんすべてのアンカーボルト位置のブロックにモルタルと充填しておき、それが乾いてから位置出し、アンカーボルトの埋め込みをしました。骨格が立ち上がると204材で枠を取り付けたのち塗装してサッシ枠を取り付ければ温室外枠の完成です。

2001年9月5日

温室骨格の組立

温室の外側の柱は土台ブロックの上に直接立てている。コーナー部分の柱は3寸角(サイズとして丁度404)中間の柱は204でその上に3寸角を乗せたところ。各柱の下にはアンカーボルトか差し込まれ、横から穴を開けてナットで固定している。柱の位置が直接サッシ枠の大きさになっているのでアンカーボルトの位置はミリ単位の正確さで埋め込んだ。



2001年9月17日

風除室土台枠

風除室の土台と温室の枠がつながったところ。風除室の土台はすべて3寸角である。

温室の外枠上部には3寸角の梁の上にさらに204材を頭つなぎとして回した。サッシをはめ込む所はこれも204材で三方枠を組み込んでいる。




2001年9月18日

温室サッシ枠取り付け

温室枠を水性ペイントで塗装した後、温室外側のアルミサッシを取り付けたところ。あとはガラス障子をはめ込むだけなのでこれで外回りは完成である。

サッシの巾は1695なので三方枠の巾を1700で設計したが、204材の木痩せで出来上がりは1705位だった。当初、サッシが入らないときは枠を削ることまで考えていたが全く問題なかった。




一回目の生コン流しと風除室階段


風除室への階段基礎となる床面に生コンを流し入れました。温室全体では40uで約4立米の生コンが必要ですが、全部をいっぺんに流し込むのは一人では無理ですので2回に分けることにし、その一回目です。本宅の基礎の生コン流しの時にプロの仕事を見ていましたので生コンが乾くにしたがって金鏝を使い、なめらかに出来ると思っていたのですが、やると見るとでではだいぶ違いかなり凸凹な床になってしまいました。でも、歩くのには支障ありません。

ついで風除室の床根太、階段を作りました。床根太は206、階段は210材です。風除室の床板も40o厚の204材を並べましたのでかなり頑丈な床となりました。

2001年9月19日

一回目の生コン流し

町内の赤井川地区にある小野田レミコンから2立米の生コンを購入し、流し込んだ所。税込み31,080円なり。

朝一番で運んでもらおうとすると、一週間以上あとになると言う。午後の時間なら大丈夫というので、営業員の口車に乗って早速依頼したのだが、大失敗だった。

生コンを流し終わってから板を使って一回目の均しをし、ある程度水が引いたところからウレタンフォームの使い、上に乗って金鏝でなめらかにしていくのだが。2回目の金鏝均しが終わったのは24:00を越えていた。当然、暗い中での素人作業なのでうまくいかず、写真では一見なめらかなように見えるがそちこちに砂利が飛びだしている。

素人が均しをするのだから朝一番に運んで貰い、日のある内に余裕を持って均し作業が出来るようにすべきだった。


2001年9月23日

階段・風除室根太の取り付け

床コンクリートが固まったところで風除室の立ち上げに入った。まずは根太と階段作り。階段は12F(3650)210材を5枚使った。〆て10,000円。2枚の板に踏み板を差し込むため10oの溝を刻み、同じく210材(40x230)をはめ込んでいく。刻みの深さは正確を要するのでルーターを使った。

風除室の床板は40o厚の204材をそのまま並べるので根太の間隔は600とし、206材を使った。











2001年9月25日

風除室階段・床貼り完了

一応、構造材としての204材は汚れているので表面にカンナ掛けをしたところ、なかなかいい感じの床面となった。

このころ雨が多く、ビニールシートでカバーしたのだが風も強かったので役に立たず水浸しになり、せっかくカンナ掛けした床表面に黴のシミが出来てしまった。床は風雨がしのげるようになってから貼れば良いのだが、構造用合板をケチって直接根太に床板となる204材を貼り付けたためである。












風除室製作


風除室を作るのは3回目です。もうだいぶ慣れてきました。材料は204材がメインで一部に404相当の3寸角を使っています。小生のやり方は外回りに出来るだけアルミサッシの引き戸を使うことです。ガラス張りになった風除室は日光が当たるとすぐに温度が上がります。夏は密閉しておくと40℃を簡単に越えてしまいます。このため出来るだけ開放出来る必要があるので引き戸を使うのです。今回もトステムのランマ付き引き戸3個とベランダへの出入り口にドアを配置し、それ以外の所にはガラスをはめ込むと言う手法を使いました

9月も下旬近くなると日が短くなると共に温度が低くなり冬が近づいているのが分かります。しかも、今年は雨が多くだいぶ苦しめられました。特に床板を早くから仕上げてしまっていたため、雨が吹き込むたびに作業は出来なくなるし黴が出始めたりとさんざんでした。

2001年9月26日

風除室の骨格組立

角の柱は3寸角、その他はすべて204材を組み合わせている。コースレッドの90oを多用した。














2001年9月30日

たるき、ガラス障子の取り付け

たるきは同じく204材を使い、天井の網入りガラスをはめ込むための溝(深さ15o、巾10o)を切り、塗装をしたうえで取り付けていく。本宅の壁側にはたる木を取り付けるための根太を本体の壁工作時に取り付けておいたので、それに乗せている。

奥、中間と頭つなぎ上の3箇所に転び目を用い、たるき巾をミリ単位で正確に固定した。天井に使用したガラスは8o厚の網入りガラスである。ガラス屋も指定通り正確にカットしてきたので手直しなく正確に取り付けることが出来た。





2001年10月15日

風除室完成

ガラスは、はめ込む枠が出来てから実測して発注することになる。結果として事前に準備が出来ないので枠組み完成から時間がかかってしまうのが常なのだが、今回は天候不順だったこともありガラスがはめ込まれるまで2週間以上かかってしまった。

天井の網入りガラスを取り付ける際にたるきの間から持ち上げなければならない。はじめの一枚を持ち上げる時に平らにしすぎたため自重で折れてしまった。物損、しかも天井網入りガラス10枚の内1枚と言う最小物損で無事に完成した。

上の写真では左側があり、あたかも切妻家屋のように写っているが、これは台窓に映ったもの。




温室床・ベランダ工事


温室の天井すなわちベランダは、温室の枠組みが出来上がっているのでその上部に根太を渡し天井(デッキ)を貼るだけです。計画ではタキロン社製のプラスティック製デッキ材を貼る予定でした。品目の一つにライトスルーがあり、下への採光を図りながら上を歩くことが出来る素材です。ところが、発注をかける段になってこの品目が廃盤となってしまっていることが分かりました。それから同様に上を歩ける程度の強度があり、且つ、採光が出来る素材を探したのですがありません。

結局、本宅壁から1mくらいは歩けるようにコンパネに人工芝を貼り、それから先はポリカーボを貼り付け温室への採光を図りました。ポリカーボ上の歩行はフリーとは行きませんが間違って踏んでも割れない程度の強度を考えて5o厚としました。経費的にだいぶ予算を超過してしまいましたが、一応、ベランダは採光と人が歩けるという条件を満たしています。ベランダにはまだ手すりはありません。将来、太陽光・熱を利用するための装置を自作するつもりです。そのため根太には206材を455毎並べて強度を持たせました。

2001年10月17日

ベランダ根太取り付け

ベランダ根太は206材(40x140)を455毎に配置した。人が歩く程度であれば204材でもよかったのだが将来太陽光利用装置を取り付けることを考えて、十分な強度を持たせている。











2001年11月1日

二回目生コン流し

2回目の生コンを流したところ。一回目で苦労しているので2回目はあわてずに天井が出来上がってから手配した。今回も2立米の生コンを手配したが、余ることが予想されたので車庫前と薪割り場に流し込んだ。

前回、素人用の小さな金鏝で均したが、あまりうまくいかなかったので今回は木鏝を自作しておき、大きく均した。もっときれいにするためには道具がいる。







2001年10月26日

ベランダ床貼り完了

上にはコンパネの上に人工芝(呉羽化学グランドターフ700-F;10m巻き2本+接着剤16K、税込合計93,450円)およびポリカーボ(フラット合成株式会社製ユーピロン;5o厚10枚、3o厚3枚、税込合計160,000円)を貼った。ここには太陽熱利用の工作物を置く予定なので手すりは付けていない。

人工芝は非透水のつもりだったので下地のコンパネに特別な防水処置はしなかったが、完全防水ではなかったようで少し雨漏りがするが歩くのには支障ない。

最後にベランダ根太と頭つなぎの間にガラスもしくは開閉機構を付けて完成。



ホームページ−17へ戻る