HOME過去号>152号  


追悼・本野一郎さん



 9月27日、当研究所運営委員の本野一郎さんが亡くなられた。本野さんは1947年、京都府生まれ。京都大学大学院農学研究科修了の後、神戸市西農協(のちJA兵庫六甲)に入所。長らく営農指導員を務める傍ら、いち早く有機農業運動に着目し、その拡大に尽力。JA退職後も、NPO法人兵庫県有機農業研究会理事、(特)日本有機農業研究会幹事として活躍され、2006年の有機農業推進法制定に大きな役割を果たされた。

本野一郎さん
■2014年 福島県南相馬市にて
 【主著】『有機農業の可能性―暮らしをつくる、お米とアジアと自然から』(新泉社、1993年)、『いのちの秩序 農の力―たべもの協同社会への道』(コモンズ、2006年)、『有機農業による社会デザイン―文明・風土・地域・共同体から考える』(現代書館、2011年)。

 当研究所では2013年から2014年にかけて「たべもの歴史研究会」を組織し、10回にわたる講座を担当(本誌第109号[2013.3]~第117号[2014.2]に報告掲載)、「文明のたべもの史観」の基本構想を提起。ほかにも以下の寄稿がある。

 「油糧作物栽培の試みを学ぶ―近代文明の転換点としてのフクシマ」第119号[2014.4]

 「油糧作物栽培による農業と地域再生の取り組み」(インタビュー)第131号[2015.9]

 「「有機農業の日」記念日制定と“オーガニックキャンペーン”の目指すもの(上)」第135号[2016.1]

 「「有機農業の日」記念日制定と“オーガニックキャンペーン”の目指すもの(下)」第136号[2016.2]


 当研究所へのご協力に感謝するとともに、ご冥福をお祈りします。

                         (山口 協:当研究所代表)



©2002-2017 地域・アソシエーション研究所 All rights reserved.