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靖国通りからランチョンの横の道へ入り,北へ100メートル弱行った右側に,「櫓」という比較的古い居酒屋がある。飲みに入ったことのある店だが,昼はやっていなかったので,昼食の時は今までまったく気にとめていなかった。ところが,ある日の昼に通りかかったところ,「オリジナル・インドカレー YAGURA」という看板が出ているのに気づいた。立ち止まって貼り紙を見たら「ライスかチャパティ(インド風のパン)が選べます」と書いてあり,居酒屋の昼食だから和風のカレーというわけではないようだ。
入ってみたところ,木のテーブルやカウンター,和風の装飾は前と変わっていないが,本格的なスパイスの香りがしていて,インド音楽が流れ,インド人がコックをしていて,外からはおよそ想像できない雰囲気だった。メニューはチキン,ビーフ,野菜と日替り(この日はエビ)の4種類で,いずれもサラダ,デザートつきで780円,女性客も多く,かなりの盛況だった。
食べてみたのはビーフで,辛さは5段階のうち「2」(甘い方から2番目)を選んだところ,適度な刺激が快い。チャパティはナンより薄く焼いたパンで,円形のもの2枚を各4つに切ってあり,ピザをつまむような感じでカレーを載せて食べると,ナンより扱いやすかった。かなりボリュームがあり,満腹になった。
食後のチャイ(香料入りミルクティー)は150円で,これもお買い得だ(コーヒーも150円,ほかにジュースなどもある)。
インド人男性が,見える範囲に3人いて,フロアの1人はきわめて自然な発音で日本語を話す。聞けば,3月1日に始めたとのことで,営業は11時から3時,夜は元通りの居酒屋だという。「二部授業」(死語かな)というか,「二毛作」というか,おもしろいことを考えたものだ。
出てから脇の路地を見たら,「夜用」の看板が置いてあった。