神保町 昼食ニュース

1999年9月号


 新しい動きを中心に「月刊」とすることにしました。毎月10日発行の予定です。
 今月は始めですので,少し前のニュースも入れておきます。

閉店・開店――「再開発」の影


1999年9月8日記/9月10日補  
閉店:カルメン/飛鳥/C&B/手羽先餃子本舗
開店:さんぱち/エスカルゴ/チャイナかんとりい

◆ 閉 店

 8月のある日,暑いのでカレーでも,と思って,神保町交差点から白山通りを水道橋方向へ歩いて4分の左側,カレー屋「カルメン」を目指したが,あれ,見あたらない。よく見たら,見慣れない空き地がある。建て替えでビルごと消えていたのだった。
 カウンターだけの店で,脱サラふうのマスターが,トンカツやメンチ,コロッケなどを,注文を受けてから揚げていた。揚げたてがおいしいのでついトッピングつきにするのだが,普通盛りでもオジサンには食べきれないくらい分量があった。
 開店は5,6年前だっただろうか。店内にはオペラ『カルメン』の舞台写真が飾られていて,気まぐれな命名でないことをうかがわせていた。流れる音楽は『カルメン』とは対照的にブラームスの室内楽など渋いものが主で,こうした点でもユニークな存在だった。新しいビルに戻ってきてほしいものだ。

 靖国通り北側,タキイより少し駿河台下寄りにあったラーメン屋「飛鳥」が閉店し,改装工事に入ってもう1か月ぐらいになる。掲示によると,チェーン店のカレー屋になるらしい。

 昼食に入ったことはないが,早朝の朝食や夕方のビールで時々立ち寄っていた「C&B」に久しぶりに行ってみたら,再開発の進行に伴い9月末で閉店します,という貼り紙が出ていた。神保町交差点から白山通りを竹橋方向へ行った左側,集英社のビルの向かい側あたりにあり,私は朝食のツナマフィンが気に入っていた。夕方用にビールの回数券も持っているので,早く使ってしまわないといけない。

 三省堂書店からすずらん通り南へ行った道の右側,「手羽先餃子本舗」が,少し前からシャッターが降りたままになっている。この前,「餃子の店めぐり」で触れたばかりだったのだが。


◆ 開 店

 何か月か前だと思うが,靖国通り北側,住友銀行の裏の通りを明治大学の方へ少し上がったところに「さんぱち 神保町店」というラーメンの店ができた。札幌ラーメンのチェーンらしい。
 メニューには「北海道名物地獄谷らーめん」というのがあり,ちょい辛・大辛・激辛・それ以上,という辛さのランクを選べるようになっている。なお,「それ以上」は「時価」となっているが,こういうものに値段の変動があるのだろうか。

 そのすぐ近く,モーツァルトの向かいに「エスカルゴ」というフランス料理の店ができた。ランチでもがんばっているようだが,こういう店はオジサン1人では入りにくくて,まだ行っていない。

 これはもしかしたらだいぶ前からなのかもしれないが,靖国通りの北に平行する道の北側の居酒屋「チャイナかんとりい」が昼食をやっている。隣の「かんとりい」はもう40年近く前からやっている古いバーだが,こちらができたのはいつだっただろう。昼食は,中華風・和風の定食やハヤシライスなどで,ほかに冷や奴やおひたしなどの小鉢がひとつ50円で追加できるのがうれしい。この間行ったら,食後にはアイスコーヒーがサービスされた。
 弁当もやっていて,女性のグループが次々に買いにきていた。

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