神保町 昼食ニュース

2010年11月号

2010年11月3日記

鰹節の粉

  9月は遅い猛暑の日々だったが,秋分の日を境に手のひらを返したように涼しくなった。10月にはまた少し暑い日が戻ってきていたが,下旬ににわかに寒くなり,12月の気温の日もあった。
 できることなら順序立ててやってきてほしいが,途中経過はいろいろでも基本的には秋から冬に向かって季節は着実に進行している。

 先月,この神保町昼食ニュースは「月刊誌としては12月号で休刊」と書いたところ,何人かの方から「続けてほしい」というメールをいただいた。もちろん,神保町に行かなくなってしまうことはないので,何か新しい動きに気づいたときは随時書くつもりである。しかし,昼休みに神保町まで行くのはかなりあわただしい。駿河台地区ならなんとかなるかなと,地図を見ながら考えている。

◆ 開 店・初 訪 問

  10月は,新しい店に気づいたのは「影武者」1軒だけだった。靖国通りの錦華通り入口から斜め右に上がっていく富士見坂を8割ぐらい上がった左側にできたラーメン店である(小川町3-20)。開店は8月末だったらしい。ここは代々「短命」の場所で,私の知る限りでは,2005年ごろには「<本気カレー>indo-in」だったが,2007年に「陳麻家」となり,空白期間を経て「すしstyle Hachi」となった。その後また空白期間があって,今年6月に「さいたま屋」となったばかりだったが,今回「影武者」に替わった次第。
 以前と同じくカウンター中心の細長い店で,メニューはラーメン 680円,つけ麺730円とトッピング数種。まだ気温が高めだったころなのでつけ麺にした。和風魚介スープで,濃厚過ぎずバランス良好。一部が茶色いのは何かと思ったら鰹節の粉だった。

 古い店だが初めて入ったのは,靖国通りのコナカ脇の通りを行った右側,「グリル千代田」。これまで入ったことがなかったのは,昼食が揚げ物専門であるためだが,その日はカキフライという貼り紙があったので,入ってみた。大ぶりのカキ5つの古典的なフライで,今シーズンの「カキ初め」だった。

◆その他の動き

 7月に開店し,8月中旬に昼食を始めた「CRAS」(すずらん通りのドトール脇を入った左側)は,10月になって昼食を中止していたが,25日に再開した。メニューはスパゲティ2種(入った日は880円,980円)で,サラダ付き。ドリンクは200円,デザートが250円である。
 「夜用」の看板が昼食時にも出ていて,そこに「メニュー一新」とあり,「料理長が替わりました」と注記がある。(もちろん,ヱビス・スタウトのクリーミートップは健在。)

 靖国通りのコナカ脇の通り右側の中二階の飛騨料理の店「仲谷」(小川町 2-6)が,8月に改装して「蔵助」となった。入ってみたところ,内部は中途半端な小カウンターがなくなった以外変わらず,壁に貼ってある品書きのれんもそのままだった。
 朴葉みその昼食のラインナップに飛騨牛(1000円)が加わった。豚,鶏,豚キムチは変わらず(880円),ほかに飛騨牛メンチ&コロッケ(880円)がある。昼食は栗の形のモナカアイスつき。デザートサービス券が外に置いてあるが,それを提示しなくても出てきた。

 カレーの「エチオピア」(駿河台下から坂を少し上がった左側)はいつも行列ができているが,ある日空席があるのが見えたので,久しぶりに入った。メニューには,辛さは 0~70倍まであると書いてある。隣に来た人が60倍を注文したので横目で見たが,特別赤いとかいうことはなかった。しかし,はたして「味」があるものなのだろうか。

 靖国通り,小川町3丁目ヴィクトリア並びのラーメン店「<西麻布>どぎゃん」が閉まったままになっている。貼り紙はない。


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