神保町 昼食ニュース

2009年9月号

2009年9月6日記

3階建て塔屋付

(写真をクリックすると大きい写真が見られます。)

 神田錦町3丁目のある和食店で昼食を食べていたら,おかみさんが常連客に,「博報堂さんが,こんど古いビルを取り壊します,ってあいさつに来られたんですよ」と言っていた。それで帰りに当該の建物の正面に行ってみたら,9月1日付で,博報堂旧本社ビル(神田錦町3-22)の取り壊しのお知らせが掲出されていた。
 ものの本ならぬもののサイトによると,このビルは1930年竣工で,設計は岡田信一郎,鉄筋コンクリート造3階建て塔屋付とある。素人目にも風格ある建物で,通常の3階建てよりずっと大きく見える。すでにネットをかぶっていて,いま姿をはっきり見ることができないが,写真は,たとえば ここを乞参照。

◆ 新 開 店

 前に予告されていたように,神保町2丁目の北端,「ねこのしっぽ」「チェゴヤ」の向かい(神保町2-42あたり)に,イタリアンの「Il Banbolino」が7月23日に開店した。元は「おがわ屋」という店だった場所で,店の作りはあまり変化していない。
 ランチは,パスタ(オーリオ,トマト,クリーム) 900円,ピザ(3種)950円,プレート 1140円 というラインナップ。8月になってから行ってみて,食べたのは「ツナ・ナス・オリーブのトマトスパゲティ」で,パンとサラダがついて堅実な内容だった。

 続いては,8月17日に「華龍飯店」が開店した。ランチョンの脇の道を少し行った左側地下(神保町1-32あたり)で,これまで飲食店ではなかった場所である。開店数日後に入ってみたところ,ざっと60席以上とかなり広く,店員さんは赤い中国風シャツで身を固めていた。
 麻婆豆腐500円,鶏唐揚げチリソース700円,青椒肉糸750円/角煮担々麺,炒飯などが600円からというのが基本で,さらに麺とミニ炒飯やハーフ丼,炒飯とハーフ麺のいろいろなセットがある。このあたり,メニューの書き方がちょっとわかりにくい。食べてみたのは「角煮担々麺・ミニ麻婆丼セット」890円で,コスト・パフォーマンスは十分。

 その前,7月末に開店していた「美々卯<神田神保町店>」に,下旬になって入った。靖国通り南側,三省堂書店本店の入り口と九頭鳥・ロッテリアの間である(神保町1-1)。1Fはカウンターで,2Fもある。「鴨つけうどん・牛丼(ミニ)セット」750円を食べた。鴨つけうどんは季節商品として始まったばかりだった。しかし,鴨は冬のものではなかったか。

 上記美々卯のすぐ西に「さいたま屋」(4月開店)があるが,「さいたま屋<神保町2号店>」が,靖国通り北側の2丁目偶数番地,咸享飯店隣に開店しているのを見つけた。元「Stand Café」があった場所である(→08年9月号)。「さいたま屋」ほ,近くでは小川町交差点東南ブロックにもある。

◆閉 店

 「出雲そば」のあとに2年前に開店した「<旬鮮庵>風」が8月27日限りで閉店した。この店,昼食は最低1500円の高級路線だったので,そのうちお客さんがきたときにでも行こうと思っていたが,ついに昼食を食べずに終わった。
 夜は何度か行った。実は8月20日ごろ,遠来の知人とここで会食したところ,帰りに「おみやげ」をもらった。ありがたく持って帰って中を開けたところ,小さな紙片が入っていて,8月27日限りで閉店すると書いてあり,驚いた。こんな形で閉店を知らされたのは初めてである。

 何も貼り紙がなく,閉店かどうかもわからないが,ランチョン並びの「C&Cカレー」が,このところシャッターを下ろしたままになっている。


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