神保町 昼食ニュース

2008年9月号

2008年9月7日記

櫓の9年

 今年は普通にきちんと暑い夏だと思っていたら,8月20日過ぎから急に気温が下がり,雨の日が多くなった。涼しいのは楽だが,湿気が多いと気分がいまひとつすっきりしない,と思っていたら,9月になって夏が戻ってきた。暑いが,やはり真夏とは違うさわやかさがある。

◆初 訪 問

 8月の神保町「昼食界」はさすがに6,7月より静かで,新開店には出会わなかったが,初訪問の店が2軒あった。
 少し前に開店していたようだが,神保町2丁目の靖国通り沿い北側,咸享飯店隣の「Stand Café」という店が昼食をやっていた(神保町2-2)。入口すぐにカウンター,奥にテーブルの長細い店である。
 昼食は,パスタ,丼2種,および,そのうち2種のハーフ&ハーフで,いずれも ¥800 というラインナップ。せっかくだから2種類の味を体験したいと思い,ゴマしょうゆパスタとタルタルチキン丼のハーフ&ハーフを注文した。ハーフでも独立の器2つで出てきた。

 続いては,さくら通りの「<つきじ>満(まん)」。元「いちい」という店だったところ(神保町2-11-4)で,7月開店だったらしい。「いちい」にはしばらく行っていなかったのでよく覚えていないが,テーブルの配置などはあまり変わっていない。左奥に1人客・2人客を詰め込める大きめのテーブルがある。
 昼食は,煮魚,焼き魚,日替わりの3種で ¥1000均一。行った日の日替わりは酢鶏,油揚げとチンゲンサイの煮浸し,刺身,ひじきというもので,バランスがよく充実した内容だった。

◆閉 店

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 ランチョンの左脇の道を行った右側,古い居酒屋「<元祖>櫓」が8月4日に閉店したという貼り紙が出た。この店が昼食を始めたのは9年前の1999年春(→参照),インド人(たぶん)が昼だけ本格的なカレーを提供するというユニークなやり方で,和風の居酒屋でのカレーというのミスマッチがおもしろかった。
 ときどき雑誌のカレー特集などにも登場していた店長(?)のインド人男性の話す日本語は口調も発想もまったく自然で,雨の日にお釣りを受け取るとき,「こういう降りはいやですねえ」と言われたことがあった。
 9月になって通りかかったら,すっかり取り壊されていた。(参照:別館ブログ

◆その他の動き

 昼休みになると神保町三井ビル南側できる行列は何だろう,と同僚がいう。通るたびにそれとなく見ていたら,ある日,車の中の発泡スチロールの箱から弁当らしいものを出して,行列の人に配布していた。どうやら,旭化成の「給食」を,職場の代表が受け取りに来ているらしい。

 <創作和風Bar>武蔵(神保町1-54あたり;白山通りを北へ行って右側 AV Factory の一本先を右折)に久しぶりに行ったところ,「武蔵御膳」がなくなり,鶏唐揚,サバ・ホッケ・新サンマの山椒焼,カレイの煮付,武蔵カレー唐揚付(いずれも ¥750)という昼食メニューになっていた。若い店主はまったくの孤軍奮闘だった。

 その他の動きは,別館ブログ参照。

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