神保町 昼食ニュース

2007年8月号

2007年8月4日記

角の台所

 昼食用の弁当を売る店の競争が激しくなっている。特に五十通り(千代田通りエーパン脇の道)あたりは激戦区で,弁当専門の小さな店がいくつもあり,コンビニもあり,旧来の雑貨屋も参戦している。さらに,飲食店のテイクアウトもある。
 7月27日に,その五十通りを入った右側に「屋台デリ」が開店した。「バルチックカレー」など5つのテイクアウト屋台が入っている。開店サービスのコシヒカリ弁当は,けっこうちゃんとしたおかずが入って\300だったという。

その前23日に,もと「ルノアール」だった場所にファミリーマートが開店した。このあたりのコンビニとしては広い方だ。近くの店の店頭での弁当販売の呼び込みにもますます熱が入っている。
 ちなみに,台湾のコンビニのトップは「全家」チェーン,すなわちファミマである。
写真をクリックすると大きい写真が見られます

◆ 初 訪 問

 神保町の交差点から白山通りを北へ少し行った右側の古い洋食店「キッチンカド」(神保町1-42)が閉店し,「代替わり」して新しい店になるという予告(右の写真)が出たのは5月のことだった。6月に開店した新しい店「<クッチーナ イタリアーナ>アンゴロ」に7月になってから行ってみた。「クッチーナ」はkitchen,「アンゴロ」は angle で,つまり「キッチンカド」そのまんまである。
 ランチはAがパスタ(サラダとパンが付く)で\800,Bはこれに肉か魚の料理がついて\1300,Cがランチコースで\2000となっている。Aの3〜4種類の中から「海の幸のラグーナスパゲティ」を選択,爽やかなトマトソースの夏向きパスタで,量もしっかりあった。
 \800と\1300の中間があるといいのに,と思ってしまった。

 咸享飯店となりに「酔仙飯店」という店が少し前にできたのは知っていたが,なんとなく行きそびれていて,入ったのは7月後半だった。咸享飯店には,(酔仙飯店は)「姉妹店ではありません」)という貼り紙が出ている。
 ランチ700円〜900円で多彩,麺類・炒飯類は\380からという戦略価格である。食べたのはAランチ(\900)で,この日は「国産牛肉と大根のしょうゆ煮」,これにご飯,ザーサイ,スープ,小菜(春雨炒め),サラダ,杏仁豆腐,スイカがついて,お盆の上がぎっしりいっぱいである。気取らない日常の食事として立派な内容だった。

 かなり前からある店だが,小川町交差点の東南ブロック,靖国通りの1本南の道にある「<支那そば>きび」(小川町1-7)に入ってみた。
 メニューは,メインはスープの麺とつけ麺で,ほかに水餃子・餃子・しそ餃子(それぞれ大小あり)など。つけに麺は,醤油・味噌・塩があり,それぞれ大・中・小が選べる。醤油つけ麺の中(\750)を注文した。ほぼ古典的なラーメンの味で,奇をてらったところはない。ただ,これはつけ麺だけだと思うが,スープに刻んだ玉ねぎが入っていたのがおもしろい。

◆ その他の動き

 錦町更科の季節メニューには時々時事ネタの名前がついているが,今は「ホリーズ・ブートキャンプ・ダイエット・メニュー」となっている。「正体」は冷やしごまだれ鶏そば。店主の堀井さんは,これで3kgやせる予定だという。

 漢陽楼の向かい側の地下「もんじゃ 月島家」が昼食を再開している。
 この周辺には新しい店もできているが,まだ入れていない。

previous
to lunch sampoto lunch mokujito cover