神保町 昼食ニュース

2005年12月号

2005年12月3日記

ハーフ&ハーフ

 妙に暖かい日が続いていたが,11月末になって少し寒くなってきた。それでもまだたいしたことはなく,コートは眠ったままである。神保町パークタワー脇の並木がようやく黄色く色づいた。

◆ 開 店

 11月に気づいた新開店の店は,白山通りを水道橋方向へ1/3ぐらい行った右側の「陳麻家<神田神保町店>」(神保町1-42)。11月9日に開店した。ネットで見たところ,今年後半に急速にチェーン展開しているらしい。メニューは,陳麻飯(麻婆豆腐かけご飯;\650,ハーフ\350,大+\100)と担々麺(\800,ハーフ\450,大+\100)が中心で,ほかには,中華ソバ(塩味・しょう油味)というのが遠慮がちに書いてある。夜はつまみも出るらしい。
 看板の陳麻飯と担々麺をいっぺんに試してみようと,両方ハーフサイズのセットを注文した。両方とも味はかなり濃厚で辛いが,スパイシーで後味はすっきりしている。真冬に来るのが楽しみだ。開店の特別体制か,たくさん店員がいるのだが,そのわりには能率が悪く,隣の人は「もう15分待ってるんだけど」と催促していた。

 そのほかには,さくら通りの1本南の道,蕎麦の「乃むら」のあった場所に,また手打ち蕎麦の店ができたのに気づいた。先月書いたすずらん通りの「中華食堂ちりめん亭」は「Sバーミヤン」という店になった(はずである)。共に,報告は次号とする。

 新開店ではないが初訪問したのは,教育会館(一ツ橋2-6)地下の「<赤かぶ> ふらい家」。揚げ物をなるべく避けている身としては,名前で敬遠していたが,ふと見たらフライもの以外もいろいろあるようなので,入ってみた。
 注文したのはロールキャベツ定食(\1000)で,かなり大ぶりのロールキャベツ2つが,別々の器に入って出てきた。なぜわざわざ器が2つなのかと思ったら,違う味のスープに入っているからで,ひとつはなんとカレー味だった。カレー味のロールキャベツというのは初体験だったが,キャベツ入りカレーを作ったこともあり,違和感はない。質・量ともに満足の昼食だった。

◆ その他の動き

 上記陳麻家の隣の「とんくろ」は,新しい店に対抗したのか,\350のビーフカレー,チキンカレーを登場させた。何度か通りかかったが,さすがにいつも混んでいて入れない。被害を受けているのは,その隣のカレー屋 C & C だろう。

 インペリアルビルお茶の水半地下(小川町3-11)の「asiえん」が,開店1周年セールでふだん\850の石焼魯肉飯を\500で出していた。これも期間中ずっと混んでいた。
 おなじビルの2階の「がんこラーメン康雅賢」は,また方針変更し,昼はラーメン各種300円(チャーシューメン,角煮ラーメンなどは\400)という捨て身の作戦に出た。
 こちらで被害を受けているらしいのは,asiえんの隣のうどん屋「武膳」で,ひところよりはだいぶすいている。もっとも,最近のさぬきうどんの店などよりだいぶ高い(うどん\700から)せいもあるだろう。

 天鴻餃子房チェーンの「季節の餃子」は,11月15日ごろから例年通り豚キムチ餃子になった。


 別館のブログページに,神保町の70年代の食べ物屋のことを,ぽつりぽつりと書いている。
 第3回はラーメンの天龍,第4回はすずらん通りの立ち食いソバ屋をとりあげた。

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