神保町 昼食ニュース

2005年7月号

2005年7月2日記

6月7日は開店記念日

 演劇書・シナリオが専門の古書店,矢口書店の前を通りかかったところ,5月22日に店に車両が飛び込み,修復のためしばらく閉店する,という貼り紙が出ていた。幸い,けが人は出なかったようだが,建物ばかりでなく店の品物にも被害があったことだろう。
 結局1か月ぐらいかかったようで,6月27日には開いているのを,向い側から確認した。

 靖国通り沿いの「5軒長屋」が2軒になったことを,ブログ別館に書いた。神保町の古書店街も刻々姿を変えている。

◆ 開店・初訪問

 6月は,付近で昼食を食べたのが全部で19回と少なめだったが,そのうち5回が新開店または初訪問の店だった。

 5月に2軒のインド・レストランを初訪問したが,6月にも1軒,インドレストラン&Bar「ガネーシャ ガル」が7日に開店した。お茶の水インペリアルビル(小川町3-11;ミナミスポーツ裏)の半地下,「武膳」「asiえん」の並び,「いずみ」の隣で,もとラーメンの「空」があった場所である。店名は「神様の棲む家」という意味だという。
 その週と,月末近くの2回行ってみた。ランチは,チキン,サグチキン(ホウレンソウ味),ベジタブル,キーマ,マトンと日替わりから1つ選ぶセット(ナンまたはライス,サラダつき)が\790,2つ選ぶセット(1つは日替わり)が\950。土・日・祝日のランチは\1000でナン食べ放題だそうだ。最初のときはサグチキン,2回目のときはその日の日替わりのナスとチキンのカレーを食べたところ,前者ではホウレンソウ,後者ではトマトをベースにしたソースがマイルドでしかもコクがあり,神保町付近に急増したインド・レストランの中では文字通りひと味違うものを持っている。

 6月7日,歩いていたらたまたま「本日開店」の現場にぶつかった。ラーメンの「くまちゃん」,神保町1-32あたりになるのだと思うが,前は「博多おーじゃん おーじゃんじゃん」(2000年6月号参照)のあったところである。
  ラーメンの味はみそ・塩(\600)・しょうゆ(\550)とあるがみそが看板のようで,みそは赤みそ・白みそ・ミックスが選択できるようになっている。あとは,チャーシュー,ねぎのほか,ちゃんぽんがあるのが少し珍しい。オプションは餃子(8個と3個がある),コーン,バターなど。表通りの「味噌や」にはいつも行列ができていることもあわせて,みそラーメンの復活をあらためて感じさせる。

 6月下旬になって発見したのが,山形の板そばの店「源四郎」(神保町2-10)。聞けばここも6月7日に開店したという。靖国通りからは,咸享飯店の角を曲がって2つめの交差点で左を見ると白い看板が見える。山形県大石田のそばどころ次年子(じねご)にある店(→参照)が東京に出店したもので,山形の板そばの店は神保町付近では初めて。虎ノ門の「出羽香庵」は別格として,東京全体でもまだ少ないのではないだろうか。
 そばのメニューは,そば切り(板そば) \900/大\1100,きじそば(温) \1200 のみ(そば切りのオプションにきじ汁 \300 がある)と,まことにさっぱりしている。ほかに13時以降はかいもず(そばがき;「もず」は「餅」のこと)がある。そば切りは,3ミリ角ぐらいのたくましい田舎そばで,そばの香りがはっきりしている。普通盛りでも十分な量があり,普通のつゆと,きじ汁と両方で食べて豊かな気分になった。夜はもちろん地酒と,つまみ3点盛りなどがあるとのことなので,夜にも行ってみたい。

 4月開店の「ふくろう」(小川町3-14あたり)に初めて入ってみた。自遊時間の脇を斜めに入る漢陽楼通り(勝手につけた名)を上がっていく途中の左側,鶴八のあるビルの2階である。なかなかおしゃれな串焼きの店で,胡椒入れなどの小物がすべて店名のフクロウのデザインになっている。大テーブルやカウンターもあって,小人数で飲むにもよさそうだ。
 ランチは,ひとつは,どんぶりランチ(\800)で,鶏・つくね・豚バラとあり,漬物,サラダ,みそ汁がつく。もうひとつは,お茶漬けランチ(\700)で,明太子・鮭・梅があり,漬物,サラダ,やきとりつき。つくね丼を食べてみたところ,質・量ともに満足すべきものだった。

 もうひとつ,これはいつ開店したのか聞かなかったが,神保町2-10付近の地下に中華の「正香園」という店を見つけたので入ってみた。ここはたしか,割烹「栄家」というのがあったところである(1回しか入ったことがない)。
 いろいろな定食や麺類があるが,その中で随一の高級料理,ふかひれ丼・ラーメンセット(\980)を食べた。予想と違って,ラーメンがほぼフルサイズ,ふかひれ丼が平たい中皿であんかけ焼きそばのような感じだった。12:30 を過ぎていたが,かなりの席数がぎっしりいっぱいだった。

◆ その他の動き

 靖国通りの神保町1-1のブロックで,安売りチケットの大黒があったところに,立ち食いソバ屋「そば通」が開店した。

 ラーメン「二郎」(神保町2-4;元「のさ」の場所)の行列は相変わらず長い。

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