神保町 昼食ニュース

2004年12月号

2004年12月4日記

あっさり・こってり・こてこて

 神保町便りは,当サイトの別館(3月オープン)もご参照ください。

 11月は暖かい日が続いた。12月に入っても初冬とは思えない暖かさで,まだコートを着ようという気にならない。

靖国通り沿いの5軒長屋(本文と関係ありません)
(クリックすると大きい写真が出ます)

 しかし昼食の店では,冬の象徴・カキが「全盛期」を迎えている。一番ポピュラーなのはカキフライだが,今シーズンは珍しく「名舌亭」(神保町1-34あたり)でカキフライを出していた。カキの,ではなく下記の「カビネット」のカキ入りのリゾットは初体験の美味だった。
 あと今年はまだ出会っていないが,「翠園」(錦町1-14あたり)のカキと野菜の炒め煮が楽しみだ。

◆ 新 開 店

 11月は新開店を2つ見つけた。
 ひとつは,お茶の水インペリアルビル(小川町3-11;半地下にうどんの「武膳」などがある)東側2階にできたラーメンの店「麺心」で,11月19日の開店だという。もとDorothy's Cafeという店だった場所で,神田カブール食堂(これは地下だが)の隣である。よく見たら,Dorothy'sの立て看板に新しい貼り紙をして使っていた。
 ラーメンは味噌・醤油・塩(\630)があり,それぞれ「あっさり」「こってり」「こてこて」を選択するようになっている。ほかに餃子(\380),一口餃子,トッピングとして味付け卵,キムチなどがある。醤油のあっさりを食べてみたところ,味はかなり濃厚で,あっさり系優位の時流の中で反骨の気概を示しているようだ。餃子も食べたら満腹になった。12月からは比内鶏スープのラーメンもメニューに加わった。

 もうひとつは,すずらん通りの新築ビル(以前,うなぎの「中川」などがあった場所)の「マザーズ・オーガニック・レストラン」。昼食はビュッフェ形式で大人\1200均一と書いてあるが,混んでいてまだ入っていない。1階がレストラン,地下は売店になっている。

◆ 初 訪 問 その他

 11月の後半は,小川町の2丁目・駿河台3丁目の三井住友海上の南のゾーンを歩いて,3軒の店を初訪問した。
 ひとつめはドイツ料理の「カビネット」(小川町2-10だと思う)で,確か前は近くの小道に面したところにあったような気がする。昼食は定番4種と日替わりで,日替わりの「カキとほうれん草のリゾット」(\900)を食べ,西洋風のカキを堪能した。
 続いて,駿河台3-5になるのだと思うが,個性的な店の並ぶ小道にある「吉甚」。昼食は天丼など数種類で,日替り弁当(\800)を食べた。その日の内容は穴子天(となっていたが実際にはマイタケ天も),野菜炒め,茄子そぼろで,コストパフォーマンスも栄養バランスもいい。
 もうひとつは「鷹ばん」(駿河台3-3)で,比較的新しい店だと思う。昼食は6種(うなぎまたは鮭のせいろごはん,ぶり丼,鴨ロース定食など)と日替わり1種で,\900または\950。やや珍しい鴨ロース丼というのを食べてみた。たれでさっと煮たスライスがのった丼で,みそ汁と漬物との和食ハーモニーを楽しんだ。「本業」は地酒を取りそろえた居酒屋で,こんどは夜行ってみよう。

 山頭火(小川町3-7;五十稲荷通り)で,「学生ラーメン」を12月いっぱいで販売終了にするという予告が出ている。具を少なくしたサービス品で,学生でなくてもいいとのことなので時々勇気あるおじさんも注文していた。

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