神保町 昼食ニュース

2001年7月号


  初訪問: 乃むら さくら水産 スプーン
  久しぶり: 尾張屋 松栄亭

2001年7月7日記  

急成長

 始めは,わりとまじめに降る梅雨だと思っていたら,その後は急に真夏になった。梅雨は戻ってくるのだろうか。
北棟の鉄骨
上から6月18日,27日,7月3日
(写真をクリックすると大きい写真へジャンプ)

 ビル工事を見ていると,基礎工事の期間は長いが,鉄骨の組み立てが始まると日に日に急成長していく。
 神保町1丁目南地区「再開発」地域のうち,北西に飛び出した部分に建つ北棟の鉄骨工事が始まった。6月末に6階,7月6日には9階あたりまで伸びた。建築計画をよく見ると,ここは大きな東棟・西棟より一足早く,2002年2月完成の予定になっている。地上12階建てで地下部分がなく,J-City Tokyo のホームページによると,「権利者オフィス棟」となるとのことだ。

◆ 初 訪 問

 さくら通りの1本南側,わかしお銀行裏手(神保町2-21あたり)に「乃むら」という手打ちそばの店が2月に開店した。2月,3月は超多忙で昼もごく近所で20分ですませていたし,その後もこの通りにはふだんほとんど行かないので,これに気づいたのは6月になってからだった。
 そばは細めで,せいろ700円,量は近ごろの手打ちそばの店としてはまあ多い方だろう。昼は100円プラスでおにぎりと漬け物をつけることもできるから,大盛り(プラス200円)と「併用」すれば若い人でも足りそうだ。
 夜は,だし巻き卵,鴨焼き,栃尾の油揚げなどつまみもいろいろあって,「そば屋酒」を楽しめる。10時ラストオーダーなのがありがたい。そばもつまみもかなりの水準だとは思うが,松翁,九段下一茶庵など界隈の名店に肩を並べるにはもう少し時間が必要かもしれない。

 ほかに6月の初訪問は,まず専修大学交差点の北東側の「さくら水産」。よくまあ詰め込んだという感じのカウンターだが,600円ぐらいで一応のものが食べられる。ここは元「撫庵」という京風料理の優雅な店(昼はやっていなかったと思う)だったのだが,変われば変わるものだ。
 もうひとつは,『Oz Magazine』の「激戦区特集」神保町のカレーの項で紹介されていた「スプーン」,小川町交差点の南東のブロックである。ジャガイモやにんじんがごろごろしているなつかしい感じのカレーだった。

◆ 久しぶり

 ふと思い立って,小川町の交差点の北東側角の「尾張屋」に久しぶりに行ってみた。看板のきしめんの味は健在だった。味付けは完全に東京風。店先では地下の別の店のメニューが大きな顔をしていて,初めての人はちょっととまどうかもしれない。
 池波正太郎の名エッセイ『散歩のとき何か食べたくなって』を読んでいたら淡路町2丁目の洋食屋「松栄亭」が出てきたので,遠征してみた。もしかしたら20年ぶりぐらいになるかもしれない。昔ながらのハヤシライス(800円)を味わった。

◆ 季節のメニュー

 冷し中華が各店で勢揃いしている。
 三井住友銀行の右脇を上がった左側,漢陽楼(小川町3-14あたり)の「今月のソバ」は冬瓜のソバ,その名に反して夏の風物詩だ。


 →「神保町1丁目南地区再開発」問題 ミニ・リンク集


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