ベットの下で |
F子のアパートにC子が泊まることになった。 F子の部屋にはベットがひとつしかないので、F子のベットの脇にC子の布団を引いて寝ることにした。 「おやすみ〜」 床の上ではやはり寝づらいのか、C子のモゾモゾと動く気配にF子はなかなか寝付けなかった。 それでもようやくF子が眠りに入ろうとした時、突然C子によって起こされた。 「ねえ、アイスが食べたくなっちゃった」 「ええ? 買ってくればいいじゃない!」 寝入りばなを起こされて腹が立ったF子はつっけんどんに言い返した。 しかしC子は「一緒に行こう」と執拗に迫る。 根負けしたF子はむくれながらも、C子とともにアパートを出た。 コンビニへ向かうはずのC子は近くの電話ボックスに駆けこむと、あわててどこかに電話をかけ始めた。 ようやくボックスから出て来たC子に向かって、F子は声を荒げた。 「早くコンビニ行って帰ろうよ! こっちは眠いんだからさ!」 そんなF子にC子は怒鳴り返した。 「何、言ってんのよ! あんたのベットの下で、包丁持った男がじっとあんたを睨みつけてたんだよ!」 男はC子の通報で駆けつけた警官によって捕えられたという。 ![]() 都市伝説に分類されているこの話も、風説というよりも、ショートホラーストーリーである。 同系の「後部座席の恐怖」や「電気を付けなくて良かったな」の項を参考にしていただきたい。 |