3DSとは2000年に国立感染症研究所の花田信弘部長(現鶴見大学)等によって開発された"Dental Drug Delivery System"の略で、残念ながら現時点では保険適用外診療ですが、お一人おひとりの歯型に合わせてお作りしたマウスピース内に薬剤を注入し、それを装着して頂くことによって虫歯や歯周病の原因菌を減らし、虫歯や歯周病を予防しようというものです。

 先ずは私たちがお口の清掃をきちんとさせて頂き、その後、毎日ブラッシング後にこれを10分程度、1〜2週間装着して頂くことで、それなりの効果を得ることができると思います。

 勿論、マウスピースの装着は正しくしっかりとブラッシングをして頂いた後でなくてはならないことは、申し上げるまでもありません。

 ちなみに、歯周病は脳梗塞や心筋梗塞、アルツハイマー型認知症、誤嚥性肺炎、糖尿病・・・と、数えたらきりがないほどの万病の元と言われているだけに、単にお口の中だけでなく、これらの疾患を予防するという意味でも、この"3DS"には意味があると私は思います。