コアイベント「明日はきっといい日」


001【田辺/初対面】 []内は、「今、眼鏡割れてなかった?」選択時のみ追加される

「は、」
 最初の言葉の一言目で田辺の上に、なぜか金物が降ってきた。
 割れる眼鏡。
「…ご、ごめんなさい。
 はじめまして…た、田辺、田辺 真紀(たなべ まき)です。」

[選択1]
 (今、眼鏡割れてなかった?) / (呆然とする。)
[「え、はい…それはもうしっかりと。
 …。
 あ、こ、交換したんです。
 ちゃんとアイテムを見たら、割れた眼鏡が増えてます…よ。
 …あ、ごめんなさい。そういう意味じゃないですよね。その…昔から運が悪くて。
 …ごめんなさい。」]

 田辺は、頭を下げた瞬間に、落ちていたジュースの缶に足を滑らせて転んだ。
 割れる眼鏡。
「…ご、ごめんなさい。ごめんなさい!」


002【田辺/火事】

田辺「そ、その。
 よろしかったら、今日は、今日は…
 いい天気ですね。」

[選択1-1]
 (そうね。)
 (以下※に続く)

[選択1-2]
 (頼み事?)
田辺「…い、いえ、その、私の家に…
 遊びに来ませんか…。」

[選択2-1]
 (いや、用事があって…。)

田辺「…………。」
 田辺は、泣きそうな顔をしている。[イベント終了]

[選択2-2]
 (行こう。)
田辺「ほんとですか? よかったぁ。
 昨日、親切なひとからイチゴ貰ったんです。
 それで、…その…いっしょに…。
 すぐ近くなんです!
 3分くらいで、それで、あの。」
 - 10分後 -
 田辺の家が、燃えていた。
田辺「…。」
おばさん「あら、真紀ちゃん。
 弟さんから、伝言預かっているわよ。」
 炎を眼鏡に映したまま、田辺は、よろよろと手紙を開いた。
 全員無事、現在空き地でテントを広げた。
 今日はメザシ。
おばさん「…気を落とさないでね。」
田辺「…。」

[選択3]
 (…なんて言おうかな。) / (燃える家を見上げる。)
 呆然としました。
 田辺は無一文になった! 所持金0!


003【田辺/ドレス】

「○○さん!
 …見てください。
 アルバイトで、縫ってみたんです。
 素敵でしょう? うふふ。
 これを着る人って、…きっと、綺麗でしょうね。」

[選択1]
 (あんまり騒ぐと…。) / (とりあえず上を見る。)
 田辺の髪が、不自然に引っ張られている。
「…きっと…私なんか着ても、似合わないでしょうね。」
 上から、突然巨大なやかんが現われた。
 降ってくる。
「…はい?」
 田辺は、頭にやかんが当たった瞬間に、ドレスをやぶってしまった。
「はうぅぅ。」
 田辺は無一文になった! またも所持金0!


004【田辺/宝くじ】

「…お金に、困ってるんですか?」

[選択1-1]
 (うん…実は。)
「…え、ええと。これ、使ってください。」
 田辺からお金を貰った!
「え、あ、いいんです。この間、宝くじに当ったんで。
 困ったときはお互い様ですもんね。」
 例によって、田辺の所持金0!

[選択1-2]
 (いいえ、困ってないけど。)
「そうなんですか?
 ええと、なにか困ったら、言ってくださいね。
 少しくらいなら、力になれますから。」


005【田辺/運】

「あ、あの…。
 運…
 いえ、なんでもありません。」


006【田辺/髪】

 田辺はこちらを見た後、下を見た。
「…この髪…切っちゃおうかな。
 え、…あ…聞こえました?
 冗談、冗談です。
 …冗談…。」


007【田辺/小神族】

 田辺の肩に乗っている小神族が、田辺の髪を引っ張ってる。
 あれでも幸運の女神のようだ。
 不幸の方に行かないように誘導しているらしい。
 こちらを見ると、慌てて頭をさげた。
 照れている。
「ど、どうかしたんですか?」
 笑って首を横に振りました。


008【田辺/本田先生・突撃】 異性PC限定でしょうか?

田辺「わたしって、極度の近眼なんです。
 それで…すぐ何かにぶつかってしまって…。」

[選択1]
 (とりあえず上を見る。) / (とりあえず下を見る。)
田辺「え、…あの…。」
 田辺は、指で眼鏡をあげて至近に近づいた。
田辺「なに、ですか。」
 田辺の髪が、不自然に引っ張られている。

[選択2]
 (なぜか照れる。) / (とりあえず横を見る。)
田辺「…見えません。
 …額に…息が当たります。くすぐったくて…。
 …て…。
 …え、あっ…ご、ごめんなさい。」
 本田先生が、全開で突っ込んでくる。
 [足音]
本田「おらおら! なんか知らんけど!
 なんぴとたりともぉぉぉ!
 俺の前は走らせん!」
 田辺は、跳ね飛ばされて盛大にこけた。
本田「はっ、俺はなぜ暴走を?
 ああ、田辺! バキッ…って…なんだ。
 …えへへへへ。
 ごめん。眼鏡…ふんじゃった。」
 田辺は倒れたまま、いい雰囲気だったのにという気持ちを指にこめた。
本田「い、いや、悪気はなかったんだ。
 その、なんか、お前見たら急がないとって。
 …なんでだろ。
 …いやその、またバキッって
 アハハハ、許せ。じゃ!」
 本田は、首をひねりながら逃げていった!
田辺「…。」
○○「…。」
田辺「…だい…丈夫です。
 眼鏡、変えましたから…。」
○○「…。」
田辺「ごめんなさい…いえ、大丈夫です。
 …私、前向きですから。」
 田辺は眼鏡修理で無一文になった! またも所持金0!


009【田辺/明日はきっといい日】

「私、思うんです。
 明日は、きっといい日だって。
 昨日よりも今日よりも、明日はきっといい日だって。
 裏づけないけど、そう思うんです。
 明日は、きっといい日になります。
 いつも、努力してるじゃないですか。
 昨日よりも今日よりも、明日は努力した分だけ、きっと前に進んでますよ。
 努力は報われないときもあるけれど、それよりもっともっと努力すれば、前に進めます。
 -1+2なら答えはプラスになるんです。
 -1億+1億1でも、答はプラスです。
 だから、昨日よりも今日よりも絶対に明日は良くなります。努力する限り。
 先に寿命はつきるかも知れないけど、その時は天国で努力すればいいんです。」
 青い髪の田辺が、綺麗な青い髪の女神に見えた。
「誰が、どう言ったって、いいじゃないですか。
 重要なのは…きっと重要なのは、みんながどう自分を思うかじゃなくて…、
 みんなが、どれだけ幸せになれたか、です。
 ね?
 だから、きっと、なんとかなりますよ。
 運も、他人も関係ない、自分だけで、答えは決まるんだから。
 努力すれば…きっと。」


【田辺/明日はきっといい日〜復活イベント】


恋愛モード田辺


010【田辺/不幸の理由】

「…え? 私の髪…ですか。
 …気に、なりますよね。やっぱり。
 ………ええと。
 私、みんなと違って…実験体だったから、髪、青いんです。
 元々、幸運遺伝子を書き換えて、究極の運が良い戦闘種族を産んだつもりだったんですけど…なんか…失敗したみたいで…。
 …元々、能力が勝手にあがるなんて…、虫が良すぎますよね。
 わたしを作った人達は…。
 …それで…、わたし、生まれたときから失敗作で…。
 運が、すごく悪くなったんです。
 研究所も潰れちゃうし、戦争もはじまっちゃうし、お金は…ないし…。
 それで…それでも、お父さんとお母さんが、それでもいいからって、私を引き取ってくれたんです。
 そのお父さんも、破産して失業しちゃって…。
 でも、まだ笑ってて、…それが…哀しくて…。
 大事なことだから…言わなきゃいけないと…
 ずっと、ずっと思ってたんですけど。
 …勇気…なくて…。
 …ごめんなさい。
 今まで…黙ってました。
 私の近くだと、だから…不幸になるんです。
 …ごめんなさい。ごめんなさい!
 ずっと、ずっと秘密にしてたんですけど、
 悪気は…、
 …ごめんなさい。」
 田辺は、走っていった。


011【田辺/田辺の秘密】

「…なんで…なんで…、まだ関わろうとするんですか。」

[選択1]
 (不運が恐いの?) / (こっちの勝手でしょ。)
「…。」
 田辺は、目をつぶり上を向いて、しばらく何かを我慢した後、こちらを見た。
「…信じて、ないんですか。
 私の言ったこと。
 …遺伝子に、幸運も不幸もないと、そう言いたいんでしょう。
 …それとも、すごく、前向きなんですか。
 私を、…私を受け入れてくれた家族みたいに。
 ………。」

[選択2]
 (前向きかな。) / (遺伝子に運命が書いてあったら大変だ。)
「………。
 なんで…なんで…こうなるのかな。
 私が…好きな人ばっかり…。
 …そばに…居てくれなくてもいいのに…。
 幸せで居てくれればいいのに…。
 なんで…かな…なんで…、…こんなに不幸なんだろう…。」

[選択3]
 (そういうのも幸運といわないか?) / (微笑んでいる。)
「…え…?
 …。(※真剣顔)
 …。(※俯き顔)
 …ごめんなさい…。
 その…誰にも負けないくらい…
 前向きに生きようと思っているんですけど…。
 …ごめんなさい…もっと、頑張ります…。
 …だから…
 …ええと、その…。
 …す…
 …意気地なしだけど…頑張ります…。」


その他


012【田辺 & NPC/いつものこと】 []内女性PC時のみ追加

 田辺の上に士魂号の装甲が落ちようとしています。

[選択1-1]
 (助ける。)
 とっさに身体が前に出ていた。
 降ってくる装甲板から、田辺をかばう。
 背中に衝撃。思わず血反吐が出そうになった。
 田辺は、青い髪を淡く輝かせて眼鏡を少し上げた。
 眼鏡の奥の表情は分からないが、きっと、驚いているのだろう。
 髪が不自然に引っ張られている。
田辺「ありがとうございます。ありがとうございます! 怪我はありませんか、怪我はありませんか?」
 普通死ぬぞ、と思いながら田辺を見た。
 どうやっていつも切り抜けているんだろ。
 骨のいくつかが折れたような感触。
 流れる汗。
中村「滝川ぁ、腕動かしてはいよ。」
滝川「うぃーす。」
 士魂号の腕が上がった瞬間、二つ目の装甲が田辺と○○の上に落ちてきた。
森「なにやってんですか!」
中村「滝川!」
滝川「俺のせいかよ!」
田辺「あ、あの。」
 ○○は、田辺の上で、意識を失った。
 [整備員詰め所]
田辺「…よかった。気を取り戻したんですね。」
本田「バカ、動くな。いくつか骨がやられている。」
田辺「…よかった、よかったぁ。」
 田辺が肩を落として抱きついてきた。
 激痛が走った。
本田「おっ、おい。」
 田辺は、泣きながら○○を抱きしめている。
 二度、三度走る激痛。
田辺「昔から、私を助けに来てくれた人がみんな、大怪我していて…それで…死んじゃったらどうしようと思ってて…だから、だから。」
 ガクッ。
本田「男だな。○○。
 [女だけど。]

[選択1-2]
 (いつものことなのでほっとく。)
 田辺の眼鏡の破片が、奇麗に舞った。
 よろよろと装甲の隙間から、こぶをつけて田辺が出てくる。
中村「いつも思うばってん、よお、あれで死なんね。」
滝川「それより記録的な運の悪さを気にするべきだとおもうけど。」
森「変なこと話してないで、救出してください。」
中村「はい。」
滝川「はい。」

※この後、田辺嬢はステータスが減ることもなく、至って元気であるようです。さすが。


013【田辺/食糧難】

「…最近、空き地に家庭菜園を作ったんです。
 …食料品が高くて…その、困ります。」


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