横に★のあるものについては、教師&ブータPCセリフについてをご一読下さい。
「俺、中村 光弘(なかむら みつひろ)。
よろしく。
整備も出来れば、料理も出来るばい。」
[選択1]
(熊本弁ですか。) / (料理?)
「[そぎゃん。
今度、うまかもんでも食わすっばい。]
せちがらい世の中ばってん、食う楽しみと自由だけは、俺らもあるけんね。
ははは。まあ、一人くらいは食いしん坊の知り合いがおってもよかろ。
…仲良くしよか。」
「なんね。ため息なんかついて。…恋の悩みね?」
[選択1-1]
(笑う。)
「ははは。お前さんにゃまだ早かね。
熊本では、ため息なんぞつかんほうが誉められる奴ばい。
モッコスって言ってね。
自分に正直でない、頑固者の方がよか。
強いもんは悪くて、弱い者は助くっとよか。
偉か奴には、とりあえず噛み付きなっせ。
権力者より反逆者の方が格好よかろ?」
[選択1-2]
(飲み物を吹き出す。)
「古典的じゃあるね。
…というか、マジね?
はー。まあ、よかたい。
そぎゃんときはアレたい。
プレゼントたい。
クッキーでも焼いてプレゼントしなっせ。
砂糖と牛乳とクッキーの素があれば、出来るばい。場所はね…、プレハブ校舎一階の食堂兼調理場の台所。
プレゼント提案は、…ええと、誰と仲良くなると手に入るんだっけな。」
「お、俺だったんね?
…。
………。
………………。
いや、なんちゅうか、なんだいろね…。」
中村は、ヘロヘロになった。
「熊本は、神話上では変わった場所でね。
なんか知らんばってん、阿蘇山の神がおらん。
普通、山には神がおるもんばってんね。
規模から言えば世界最大級のカルデラを持つ火山が、なぜか神話になっとらん。
隣りの宮崎県はそれこそ、神話がごろごろしとっとばってんね。天岩戸とかね。
ここまで徹底的に土着の神話体系が壊れとっとは、珍しくなかろか。
昔、なんかあったかね。
そう…昔の人が、神話を隠す必要があったとか。」
「…ひまだけん、熊本の話でもしよか。
熊本城は、日本三大名城の一つでね。
特に石垣が綺麗か。
市庁舎の前の石垣は、日本最大の長さがあるばい。
残念ばってんが、西南戦争のときに天守閣は燃えて、今あるのはレプリカばってんね。
築城名人で、今でも熊本では人気のある加藤清正公が基礎設計して、その後あんまり人気がない細川さんが増築して今の形になった。
なんで人気がないって言えば、そりゃ、権力者だけんたい。熊本はとりあえず権力と権威に反抗するのが好きだけんね。
江戸幕府の仮想敵だった薩摩と戦うために熊本城は作られとるけん。
南側は堅固ばってん、北側は弱か。
西南戦争時代は、寡兵よく薩摩軍の包囲戦を見事にしのいで、官軍の援軍が到着して反撃するまでの時間を稼いだばい。
もっとも、今は反乱軍の西郷さんの方が人気あるばってんね。
そりゃやっぱり、あの人は反逆者だけん。
…ま、もし熊本城で戦うなら、士魂号はばっちりだろうね。複雑な地形だけん。
人型の性能を最大限生かせるど。
西南戦争じゃなかばってん、自軍の20倍を超える幻獣とも戦えるかもしれん。
あ、でもすぐ近くの熊本中心部を守る必要があるから、あの城に篭城しても意味はないか。」
中村「あんたは、真実を知る勇気があるね。
…。
本当の世界を知って、それでもなお、立ち向かう勇気があるかどうかを聞いている。
答えろ。」
[選択1]
(勇気はある。) / (ギャグですか。)
[中村「そうか…、やっぱ、俺に近づいたのは、そのせいだったんね…。
まあええ。
お前、生徒会連合の風紀委員だろ。」]
???「ふふふ、ソ・コ・マ・デ。」
岩田がどこからともなく現われた!
岩田「そこまでですよ。ハンター。」
中村「バットか。」
岩田「そのとーり!
フフフフ、ハハハ!
そしてあなたは…。」
岩田は、こちらを指差した。
岩田「ズバリ、生徒会連合の刺客ですね。
フフフ! で・も、ハンター!
裏切りは許しませんよ!」
中村「…すまん、○○。
お前を巻き込んだ。」
○○「は?」
岩田「美しい靴下に抱かれて死になさい!
ハンター!」
中村「させん!」
二人は哲学的なことを言い合いながらそのまま走っていった。
一人取り残された。
[PCが1組]
本田「あー、いい男落ちて…」
[階段を昇る足音]
女子校の生徒達が、大挙押し寄せて来た!
本田「ぐお! なんだ?」
女子校の風紀委員「風紀委員です。
廃棄靴下の大量盗難事件で容疑者を捕捉しにきました。」
本田「そ、そうなのか?」(以下※に続く)
[PCが2組]
坂上「今日もいい日和ですね。」
[階段を昇る足音]
女子校の生徒達が、大挙押し寄せて来た!
坂上「…なんですか。あなたたちは。」
女子校の風紀委員「風紀委員です。
廃棄靴下の大量盗難事件で容疑者を捕捉しにきました。」
坂上「…は?」(以下※に続く)
[芳野HRバージョン]★
芳野「それじゃ、HRを始めます。」
[階段を昇る足音]
女子校の生徒達が、大挙押し寄せて来た!
芳野「…あの、何なんですか一体?」
女子校の風紀委員「風紀委員です。
廃棄靴下の大量盗難事件で容疑者を捕捉しにきました。」
芳野「え、ええ?」(以下※に続く)
※
中村と岩田はこちらを見てウインクすると、走って逃げた。
女子校の生徒A「逃げた! あれがソックスハンターよ!」
岩田「フフフ、そして僕が、ソックスバット。
フフフフ。それではごきげんよぅ!」
女子校の生徒B「追え、追えぇ!」
逃げる二人と、それを追う棍棒を持った女子生徒達が走って行きました。
○○「…うそ…。」
※2組バージョンにて、この後、岩田たちと一緒に遠坂も密かにいなくなっている(坂上先生に「休みですか」と言われる)のは確認済(笑)。細かい…。
ちなみに1組にいる時は3人ともいなくならないみたいです。ナゼ(笑)。
今迄になく、中村がシリアスな顔をしていた。
「…。
1tの靴下がある。
いずれも純度99%以上の女子校のものだ。
俺達はこれを奪い、隠した。
お陰で、地下相場は急上昇。
粗悪な代用品まで出回る始末。
2週間物の善行の靴下が3000円になった。
今や、1tの末端価格は12億を超える。」
…中村は、遠い目をした。
「…フッ、信じんなら…それもよかたい。
この話は、これで終り。」
「芝村には、近づくなよ。
地獄に落ちるばい。
…なんでもそんねもあるね。奴は危険て。」
「芝村ねぇ。あいつら、世界征服するって、味のれんのコロッケがうまいのよって感じで普通に言いよったばい、恐かねぇ。」
「…芝村とつきあって、芝村の地獄に落ちるつもりね?
生きたまま食われるばい。
さっさと別れなっせ。」
「…一個聞いてええ?
なんで芝村を気に入った?」
[選択1]
(なんとなく。) / (面白いから。) / (普通は疲れた。)
「ふっ、地獄に落ちろ芝村め!
そんな理由で世界を征服されたらたまらねー!」
「なんか…原さんと森が、石津をいぢめてるらしいばい。
教えたけんね。どぎゃんかしなっせ。」
「ヨーコさんが、なんか、お前が世界を救うてばい。この間は猫が歩くて言いよったしね…。
…まあ、バカだけん、しょうがなかばってん。」
「なんかたい、芳野先生から、変な臭いせんね。
…いや、汗とかじゃなくて。
いや、もおええ。お前には言わん。」
「うーむ、うーむ。」
[選択1-1]
(声をかける。)
中村「…え? あぁ、お前や。
…うー、実は、最近ケーキを焼くための砂糖が値上がりしてねぇ。
こりゃあ、サッカリン使わんといかんかも。」
○○「………。」
中村「サッカリンというのは大昔の硫酸系合成甘味料でな。
スプーン一杯でバスタブ一杯が甘くなるという、そりゃ甘いだけのやつなんだが…。
身体に悪いという説もある。
でも、…天然の砂糖の輸入ルートが…、太平洋ばってんが…幻獣に絶たれてね…。
米は数ヶ月の備蓄があるけん、味の選り好みをせんならええばってん。
砂糖はなぁ…。
こりゃ、ひょっとせんでも配給制になるかも。
はぁ、せっかくみんな喜んでくれよっとばってんねぇ。
あー、平和にならんかね。」
10分後
中村「ちゅうか…なんかお前に愚痴いいよったら、だいぶ良くなってきた。
あんがとね。」
[選択1-2]
(ほっとく。)
○○「ほっとこ。」
ほっときました。
「いよいよまじいね。野菜を中心に急激に食料品が値上がりを始めやがった。こりゃ、そう遠くもないうちに食えなくなる家が出るぞ。」