光陰矢の如しといいますが，今日は祖母の三十三回忌法要をしてきました。天気にも恵まれ，はや水仙が咲いていました。

　考えてみれば，我が両親は祖父母共に三十三回忌法要は出来なかったのです。子が親の三十三回忌法要を行うというのはなかなか無理な話なんです。親と同じだけ生きたとした場合，親が３２歳以上の時の子供でないと不可能だからです。親よりも長生きするしかなさそうですが，そうそう寿命は延びませんし，不慮の事故死も起こりえます。

　こうして孫が執り行うことを考えれば，これが連脈と続いてく命の渡しだと思えてきます。子をなさなかった小生は親不孝者なのです。日だまりの中，菩提寺の水仙は今年も花を咲かせています。

　新しい遊戯機器が発売されました。この時期はこうした機器が続々と発売されますが，気になる事があります。それは買い占めです。

　自由経済では価格は需要と供給の関係で決められて行きます。品薄で需要が強ければ，市場価格が上昇するのは当たり前ですが，それを意図的に工作する行為が買い占めです。買い占め者はそれを高値で売り抜けて利益をだします。物を作らない者によって，発売者の意図とは関わり無く，真の需要者に適正な価格で提供されないという弊害を産みます。

　価格が高騰すれば，需要欲を減退させ，生産物が売れなくなります。結果として生産者に不利益をもたらすのです。生産者消費者双方が不利益を被り，中間にいる無生産者のみが利益を得ます。生産が減退し，社会全体として利益を失います。ですから食料などの基幹生産物は，国家なりがある程度干渉していますね。ですが嗜好品などは不干渉です。これは仕方ないことでしょうか？

　転売して儲けようする買い占め者を市場から追放するもっとも効果的な方法は転売者から買わないということです。小売価格よりも高い値段で買わないという我慢をするなら，自然と値段は下がります。値段が下がれば，買い占め者は利益を得られず，物を放出してきます。市場に適正価格で物が出回れば，あきらめていた人々の購買欲も戻ってきます。生産者も増産できて利益を得られます。

　生産者消費者の利益を増やし，買い占め者の利益を奪って行きましょう。それが社会全体の利益を増やす事にもなります。

　内閣が代わり，官邸サイトが新しくなりました。以前よりも洗練されてきた印象を受けます。安倍官房長官時代は視聴不可でした政府インターネットテレビも，Macintosh で視聴可能となりました。「放送」開始以来，改善要望しておりましたが，ようやく新長官になって実施されたようで評価したいと思います。

　官房長官であった安倍氏が愛用パソコン（Macintosh PowerBook）で，己の仕事の出来具合（政府インターネットテレビ）を確認できないという，笑い話が解消されたという意味でもあります。（^^）

　政府機関が特定企業の特定プラットフォーム利用者のみに情報発信するということは，許されてよい行為ではありません。しかし限られた予算／資源から業務遂行されるのですから，全ての国民に向けてと言う訳にもいかないでしょう。

　この件に限らず，政府機関のＩＴ事業には，特定企業の特定プラットフォーム向けのものが散見されます。予算／資源の許す範囲で見直し改善されんことを，新内閣に求めたいと思います。

■政府インターネットテレビ http://nettv.gov-online.go.jp/

■安倍普三サイト http://www.s-abe.or.jp/