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kameのうわ言 (kame's Diary)
kameのうわ言 (kame's Diary)
2000年前半(1月〜6月)
1999年後半
2000年後半
文通
 『美穂の旅』というメールシステムがあります。分身を登録し、旅行にいかせ、途中で知り合った別の分身と、メール交換できるという、出会いサイトですが、分身が旅行先からメールを出してくるので、出合いが無くても、分身と文通は出来ると言う、ボトルメールやポストペットを足して割ったようなものです。

 iモードの方からメールが来ました。パソコンはもっていないとのことです。もはや、メールはパソコンでやるものではないようですね。今年に入ってから、iモードやら、ゲーム機械をプラットホームに設定したサイトが増えてきました。それに伴い、機種依存文字も増えてきました。使われる方々には責任は有りません。インターネットルールなんて、携帯電話やゲーム機械には関係ないですからね。きちんと対策していない、メーカーにこそ責任があるのですが、普及を優先しているのでしょうか、そのような対策はとられていません。こうして、文字化けメールがどんどん広まっていきます。

 最悪、サーバーを落としかねないコードを平気でばらまいている。「半角カナ」の問題は、根が深いし、日本だけのローカルな問題ですので、そこは、にげているとしか思えません。逃げていると言えば、通信料と広帯域でしょうか。問題は判っているのに、手がつけられない。そういう状態で、このようなサイトが増えています。iモードのパンクのような事が、プロバイダーやポータルで、頻繁に起きていますが、普及率20%程度では、政治問題にはなりません。

 農業従事者は10%にも満たないのですが、莫大な補助事業を当てていますね。その多くは、農業従事者には届きません。周辺で生活している、非農業従事者の利益を保護しているのです。その一部でもまわしていたら、IT革命は音頭取らなくても、広まったでしょう。所詮、iモードに頼らなくてはならない現状では、ゲリラ的にネットワークを構築しようにも、壁があるのです。通信基盤の整備には時間とお金がかかりますが、これを市場にまかせていたんでは、遅すぎます。どんどん、都市部が発展していますが、それでは、インターネットの本当の価値が発揮されないのです。 2000年06月12日 09時39分24秒
疎外感
 世界は、常時接続を前提とした段階に向かっています。ところが、日本では、PC普及が、どうのこうの、インターネット利用者の増加がどうのこうのという段階で、御寒い限りです。

 勿論、こうした「遅れた」状況になっている最大の要因はNTTの時代錯誤的課金体系にあるわけで、早い時期から市内料金定額製を実施していた国との格差が、ここへきて顕著になったということでしょうか。これは、インターネットが始まる以前からあった体系ですが、それをいち早く取り入れた国と、そうでない国とでは、常時接続環境の前提が違ってきているのは当然なんですね。

 一時的接続状態では、通常のコンテンツ利用は、ネットワークから独立したソフトウエア上で実行されるため、それを動かすパソコンなりに過度の負担をしいているし、利用者のハード負担も大きくなってしまいます。携帯電話が10万円もしたら、誰が使うでしょうか。むしろ、機器の購入代金よりも、コンテンツ利用代のほうが多く、この世界では「元」は取れています。

 パソコン代金とインターネット利用代金を比べた時、それは圧倒的に逆転していますね。プロバイダー料金やNTT料金を除いた純粋な意味でのコンテンツ利用のお金のことです。これでは、真にインターネットを利用しているとは言えないのではないかな。実際には、電話回線を利用しているに過ぎないでしょう。

 高速道路料金も高いですが、その先にある目的地に魅力があって、そこでお金を使う方が、高速料金よりも多いから、利用するのであって、もしも、高速料金が、とてつも無く高かったら、だれも利用しないでしょう。

 現在の電話料金は、お金持ちしか電話を利用できなかった時代の名残りでしょうが、それではインターネット時代においても、お金持ち優先なら、いったい国家財産だった電話回線を民間に投げた罪は大きいでしょうね。国道県道市道などは、通行料無料ですが、勿論、税金というベースで料金は払わされています。国道などは、国民の全員が利用可能だからという論理は、必ずしもなりたたない。

 ここまで電話が普及している現状では、一部の国民しか利用していないのだから、利益者負担が当然だという理屈を、そろそろ捨てなくてはと思います。国道のように国民等しく無料で使える通信線があってこそのIT革命じゃないでしょうか。今の政府がまともに、そのことを考えているとは思えません。日本の浮沈を賭けた政策をどの党も言わない。抽象的な言葉だらけです。

 もう、お題目は沢山!! 具体的な事柄を言ってほしい。疎外感を感じているのは小生だけでしょうか。「神の国」、「国体」議論などどうでもいいのです。「電子の国」、「電網本位」といった、もっと国民の利益になることで議論してほしいですね。 2000年06月07日 08時07分40秒
30年ひと昔
 生命保険が満期になりました。といっても、30年前は大金だった掛け金も、今となっては、わずかなものですから、受け取り額は、なんてことない小金です。車さえ買えないお金。。。

 ああ、思えば、30年前に、月給2万円ちょっとの時に、4000円の保険料は痛かったです。それが当時は、出せる最大のものだったのですから、インフレというものは、恐ろしいものですね。結局、生活は向上したんでしょうか。失ったものの方が、はるかに大きかったように思います。

 死亡受け取り人欄に、母の名前が。。。親より先に逝く不孝を、保険金で担保したんですね。浅ましい行為でした。そんなお金があったなら、当時、もっと有効に使えば良かったのかもしれません。結局、残してやるべき保険金を、自らが受け取るはめになってしまったのは、皮肉でしょうかね。窓口で、言われました。もう、保険には加入できませんね。

 保険といえば、もっと大きな保険があります。それは年金です。これもこつこつと、徴収されっぱなしで、現在の老人をささせています。じゃあ、小生が、奇跡でも起きて、生きさらばえたら、いったい、誰が負担できるのでしょうか。出来ないでしょう。それこそ、奇跡でも起きない限り、これからの若者人口が増えるとは思えません。

 保険で担保する時代は終わったのかもしれませんね。今年も老舗の保険会社が破綻しました。保険会社の担保がわれたんでは、一体、何に担保させたらいいのでしょうか。いずれ、日本政府が担保割れするとしたら、それは戦争の始まりかもしれません。日本国民でいることが不幸になる日が来ないように、今度の総選挙は、大事にしたいです。どれでもいいや、関係ないでは、済まないのです。 2000年06月02日 18時14分23秒
ら行の時代 L−R
 気がついたのです。最近の世の中はら行の時代だと。リストラ、ラン、リサイクル、レガシーフリー、老人力、、、。

 性懲りもなく新しいPCを買ってしまったのです。すでにSCSIなどという古い装置は要らないのです。HDDは、ATPIだそうで、じゃあ、今もっているSCSI装置はどうなるんでしょうか。やはり「レガシーフリー」とはいかないのです。仕方ないので、昔のPCで補わなくてはなりません。幸い、わが環境は「LAN」完備ですから、そういった装置もネットワーク作業で「リサイクル」されるわけです。どんどんPCの性能が向上してしまい、1995年当時、最新だった機種も倉庫で眠っています。場所をくっているだけのごみ状態ですが、そろそろ「リストラ」しないといけませんね。

 手持ちのCDをMP3にして、新しいPCで再生させていますと、なんだかCDの時代の終焉を感じますね。そう、MP3化された音楽は、CD「R」に焼くのですから、、、。音楽産業は必死でMP3の普及を阻止したがっていますが、ネットワークからの「レジスタンス」で、悪戦してますね。8ミリ規格で破れた反ソニー陣営の「リベンジ」が、ここでも展開されていて、見苦しい限りですね。「利用者」を無視したらどうなるでしょうか。

 利用者を無視といえば、NTTの殿様商法もひどいもので、いったいこの国のIT革命を本気で支えていこうという気持ちはあるのでしょうか。携帯電話が、これほど普及するとは予想もできなかったのでしょうか。おかげで、すかり経済は停滞しています。そりゃあ、すでしょう。電話代に小遣いが流れてしまい、ハードを買うまでの余力がないのですからね。今、お金を持っているのは、年金が安定して供給されている「老人」達ですが、彼らを標的にしようと、「老人力」などといって、おだてていますが、小生の年金は、どうなっちゃうのでしょうかね。

 未来に対する漠然とした不安、、、なんだか「龍之介」の時代に似ているのでしょうか。ああ、それからの世界は戦争で「リストラ」されたんだったね。「連立」の組み合わせで政治を弄んでいるうちに、「レボリューション」が起きるかもしれませんね。。。 2000年05月24日 12時34分24秒
メールが届かない
 今日は、メールが届かないと言うトラブルにあってしまった。

 メールが届くと、PHSがコールされるようにメール転送なるものを設定しているのです。それがいつものように鳴ったので、おっとり刀で、POPサーバーに繋いでみると、あらら、メールは届いていない。おかしいぞ。しかたないので、PHSのちいさなボタンを押して、メールをチェックすると、あれれ、あるじゃん。なぜ、ここ(=PHSのサーバー)にあって、POPのサーバーに届いていないの?? れれれ状態が半日続きました。POPサービス会社にメールしてみたら、案の定、トラブルだった。なんだ、じゃあ、トラブルが発生しているという連絡をくれればいいのにと思ったけど、「ああ、そうか、メールがトラブルで、その通知をメールではだせないな」と気が付いたのです。

 電網に落とし穴ありですね。POPサーバーのトラブルで重要な連絡が来れなかったらと思うと恐いね。幸い、メール転送で別サーバーにメールを送っていたので、この事故にも気が付いたけど、そうでない人達は、「今日はメールが来ないな」とおもうだけでしょうか。メールの仕掛けにすっかり、安心しきっていた小生も迂闊だったけど、もはや電話や電気と同じで、届かないとか繋がらないとかいうのは、想定していなかった自分がいたのですね。

 最近のiモードのトラブルもそうですが、あれで株なんかやっている人は死活問題ですよね。接増大見込みが甘かったと言ってますが、プロでも予想困難なインターネット化なんでしょうか。これで、NTTの料金を下げたら、もっとパンクするところが増えるんだろうね。IT革命といったって、インフラは実にお粗末だね。 2000年05月16日 17時54分19秒
電信と郵便
 写真を友人に送った。デジカメで撮った写真だから、メール添付でと思うのは大間違い。郵便で送った。なぜなら、費用が違い過ぎるからだ。

 例え、こちらが条件の良い通信環境にいても、だからといって、相手がそうだとは限らない。電話回線を使って、某独占電話会社の高い料金を払わないといけないかもしれないからだ。第一ネットにはコレクト接続なんてないでしょう。メールを受けるにもお金を払わされる。郵便なら、そんな失礼なことは起きない。送り主の全負担で済むからだ。

 ネットワークが便利だからといって、それは安価ではない。少なくとも現在の日本では、大多数の人々は高い電話料金を払わされている。郵便はどこに送ろうとも大きさと重さ(つまり、パケット)で決まっているが、電話はなぜか時間と距離で決められている。決められているというより、某独占電話会社の料金設定がそうなっていると言ったほうがいいだろう。それは昔から常識のように思われてきた。

 でも、郵便は昔からパケット料金だったんだよね。それで維持されてきた。なのになぜ電話はそうなっていないの? 理不尽だよね。だからといって、他に使える電話会社もないこの国で、それはないものねだりだろうね。

 そうして、今日もデジカメ写真をCDに焼いて、郵便で送る。200円で送れてしまうのだ。時間は、かかるけど、メールだって速攻ってわけじゃないよね。ネットどぶ付けならともかく、一般人は、ネットに接続してからメールを読んでいる。だから郵便のように自動的には届かない。取りにいかなくてはいけない。なんとも不便ではないか。

 現在のベターな通信は郵便だといえる。こんなインフラで、なにがIT革命だよね。悲しくて笑うしかないね。 2000年04月24日 01時20分33秒
父の三回忌を終えて...
 染井吉野も盛りを過ぎて、葉桜になりつつある墓所。

 新緑の季節はもうすぐです。姉と二人だけの法要でしたが、山から見える景色はあいかわらず綺麗でした。猊下様も御達者で、長生きなさっています。電話の調子もなおっていたようで、なによりでした。寺に勝手に住み着いている野良猫のお腹が膨らんでいました。お墓の掃除をなされている方が『野ざる』の悪さを嘆いていました。このあたりにも猿が出没するようになったのかと驚きました。いつもの烏達は遠慮していて見えません。代わりに鳶が一羽。鶯もまだまだ鳴いていました。

 駅への帰り道、漁協直販の食事所が立派な建物に変身していました。屋根がついたというより完全な食堂になっていました。ここで上がったネタで寿司をだしていますが、新鮮で安く美味しいです。姉の高山土産の麦こがしのらくがんを食べながら、父も麦こがしが好きだったなと...姉はビデオに懲り出しています。いづれiMacで編集したいとの希望もあるようですが、現在のところ機器、腕共に揃っていません。

 すっかりくつろいでいると、姉の携帯が鳴りました。こんな所にも電波は届いています。電源を切っておく勇気がなかなか出来ないのは、母の死からでした。緊急連絡というものを感じた時、PHSを買いました。現在では携帯に押されてわざわざPHSを買う人は稀ですが、小生はこれが気に入ってます。なぜって、こんな山の中までは電波は届いていないからです。携帯にしろという声もないのが好都合です。昔なら公衆電話のないところでは連絡のしようもなかったのですから、電話のならない空間と時間はむしろ『ほっとする』貴重なものになっています。

 どうして、待機しているんだろうね。情報からの隔離が恐いのかな。もう携帯なしでは生きられない程、退化してしまったのかな。鶯と鳶と烏と携帯が鳴いていました。ああ。 2000年04月17日 08時35分44秒
季節はめぐるけど...
 桜は、毎年咲く。けれども決して同じ蕾から咲いているわけでもない。

 一国のトップの交代劇はあっけらかんとしていた。当然のように後継者がきまり、きっと何ごともなかったように日常が過ぎていく。けれども、決して同じ季節は巡っては来ない。前任者に意識はあるのかどうか疑問だけれど、あれだけ権力に固執した人の末路としては哀れでさえある。本人の意志とは関係ないところで、最高権力者といえども、代えられてしまう。それも粛々と行われてしまった。なんともやるせない気持ち。

 寿命というか天命というか、そのようなものに支配されているというのだろうか。そして、今度の権力者も、また突然の停止を予定されているのだろう。そうやって、次々に継承されていくと思うのは、甘いのかなとも思ってしまう。それを一番分っているのは、本人だろうから、それはそれで喜劇ではあるね。 2000年04月06日 23時22分49秒
「もののふ」と「あきんど」
 最近はやりはインターネット関連商売だけど、なにがなんでも儲けるという、それだけが飛び出て見える。さもしくもある。

 技術革新や生活変化、意識の変革などを全て『ビジネスチャンス』としてとらえ、これを金儲けの道具としか考えない。だけど金儲けだけが幸せをもたらすのだろうか。そうではないような気がする。

 人間は社会生活を営むけど、それは独りでは生きられないからだ。その意味は、勿論、経済的理由もあるだろうが、本質は、独りでいても人間じゃないからだと思う。他人がいての自分なんだよね。そして、他人に役立ちたいと願っている。『他力本願』こそが人間性の輝かしい悦楽かもしれない。そこには『金儲け』などという嫌らしい気持ちは湧いてこない。
 勿論、霞を食べて生きていけるわけもないが、生きていければ、それ以上のお金はいらないとも思う。これを成せば、誰かの役にたつと思って働いた結果として、某かの謝礼があるならいいが、初めから、金を儲けてやろうという根性なら、他人は商品の売り込み先としての『標的:ターゲット』に過ぎないだろう。そのような見方をする傾向があるね。

 武士(もののふ)は、名を惜しんだが、商人(あきんど)は銭を惜しんだ。結果は商人の世界だ。つまりは資本主義だね。商才だけが成功の源泉であるような世界に、本当の意味での生産はあるのだろうか。
 あちらの世界にはお金はもっていけないのだから、名こそ惜しみたい。 2000年03月30日 00時35分44秒
パソコン時代の終焉
 パソコン時代の終焉の始まりが始まった。

 PS2(=プレステ2)を使ってみて、パソコンってなんだったんだろうかと思った。PS2発売以来、DVDソフトの売り上げが急増したそうだ。それはそうだろう。DVDプレイヤーは高価だったし、パソコンで再生させるには、追加の装置が必要で、内蔵型のパソコンは更に高価だったからだ。四万円弱で、それが可能であり、しかもゲームができるというのは驚異のマシンだと言えるね。

 昔といってもそんな大昔じゃなく70年代の中ごろからコンピューターゲームは、私達の生活を変えてしまった。当時はアーケードゲームが主流で、家庭でのゲーム機械をニンテンドーが出したのが、家庭用パソコンの始めだったんだよね。それが、だんだんとこむつかしく高価な化け物に退化していった歴史がパソコンだね。
 パソコンでなんでもできるけど、どれもまっとうには使えなかった。一部の仕事用ソフトが使えていたが、それが使いたくて高価なパソコンセットを大量導入したのが企業だろうか。おかげでパソコンは、すっかりお仕事用の機械に成り果てた。

 90年代の終わりにiMacの登場で、再びパソコンは家庭に入ってくる切っ掛けを掴んだ。蝋燭の火は最後が明るいのね。主な利用は、今回はインターネットだった。しかし、高い電話料金を払わされる日本ではインターネットの普及は、企業中心にならざるを得なかった。携帯電話を使ったインターネットサービスが家庭パソコン利用よりも多いのは、そうした現状を反映しているのだろうか。
 再び、PS2の登場で、ゲーム機械としてのパソコンが見直されるだろう。彼等に価値はないからだ。インターネット端末としての価値も現状の通信インフラでは真価が発揮できていない。

 家庭で情報処理機械を利用したいことの素朴な要求はゲームだったし、ビデオや音楽の再生編集だったはずだ。アルバム整理やら家計簿が簡単に出来たらいいなくらいだろう。デジカメが普及してきているのは簡単編集だからじゃない。インターネットの為だ。なら、インターネット端末としての利用ってなんだ。メールとウエッブ閲覧か?
 それらができればパソコンじゃなくてもいいというより、パソコンなど使いたくもないのが本音だろうね。小生だって、こむつかしくて、ややこしくて、なんだか時々動かなくなってしまう機械など使いたく無い。それも安くは無い。

 今、家庭にある多くのパソコンはある特定メーカーの仕掛けで動いているものが殆どだ。それらの多くがすでに家庭内粗大ゴミと化していないだろうか。PS2の普及とともに、それはら、間違い無く本物の粗大ゴミになるだろう。そのような化け物にしてしまった某ソフトメーカーの罪は大きい。かの企業の大御所は、今度はゲーム機械だと言っているそうな。頼むから、今回はちょっかい出さないでくれないか。君はもう十分に儲けただろう。

 全人類の幸福の為にも、君には隠居してもらいたい。そして君の会社の責任で、粗大ゴミになったパソコンを処理してもらいたい。それが製造物製造者責任というものだろう。君がいなければ、家庭用情報処理装置は、もっと進化が早かったと思うと残念でならない。 2000年03月17日 14時21分57秒
仮想現実
 新しいゲーム機械が発売されて、一層の仮想現実が広まるとのこと。。。若者(?)らが、一層のバーチャル世界へ逃避してしまうとの危惧が叫ばれている。逃避しているのは、はたして若者なのかな。

 キャリアと呼ばれる官僚群の者ども、旧帝国大学卒のエリートと呼ばれる者ども。。。彼等こそ、現実から逃避して、彼等の幻想時空に逃避しているのではないかと思ってしまう。その『おたく』的集団は、狭い人生経験の中で、さらに狭い交友関係の中でしか生きられない。『秀才』と呼ばれる幻想の中で、彼等や彼等の先輩達が作り上げた統治機構という仮想現実を、あたかも現実のごとき思いで、国民に押し付けてくる。

 だれもが100点満点取れるわけでもない学力試験に優秀だったというだけで、全能力を計ってしまう、学力全能主義は、大学教授をはじめ教育界に、明治このかた、この国に蔓延している毒素だろうが、それを撃ち破るのは容易ではない。彼等が築き上げた仕掛けの中では、彼等の利益優先であり、その為には国家国民がどうなろうと、お構い無しなんだからね。

 市民の為の警察。。。そんな言葉が空しく聞こえてくる。農民の為にならない農政。企業をいたぶる通産行政。政治闘争にあけくれる選良達。。。いい加減うんざりしてしてしまう仮想現実だ。彼等がどうしようと、関係なく世界は変化している。そして、彼等が頑張れば頑張る程、現実にはろくな影響を与えない。そろそろ、リセットボタンを押そうよ。 2000年03月06日 13時14分52秒
媒体戦争?
 プレステ2を、ようやく予約できた。DVDソフトの再生が出来るし、他にも色々楽しみではあるね。そこでAV関係の媒体を整理したくなった。

 音楽、映像と色々な媒体が過去から現在、そして未来まで規格違いで出ている。利用者は、その都度、どの規格が有効で魅力あるかという選択よりも、どこの会社の規格が競争に生き残れるかという選択をさせられている。優秀な規格が即生き残れたという歴史のほうが少ないからだ。政治力や資本力が要因であり、技術などどうでもいいのだから。

 パソコンの規格にしてもそうだった。もっとも、パソコンなんて、そのうち無くなってしまうから、某大手基本ソフト会社もうかうかしていられない。そういう大資本が生き残ろうと、彼等も媒体戦争に参入してきた。そして、消費者を人質にとるような、あこぎなやり方で市場を勝ち得ようとしている。

 媒体戦争は、古くは映画、アナログレコード。近くは、ビデオ。そして最近は音楽媒体だ。この音楽媒体が迷走している。消費者はどれが生き残れるのか、心配で、なかなか踏み切れない。規格を統一して消費者の利便を考えようとしない企業の利己主義に振り回されたく無いが、どうやったら消費者に主権が取り戻せるのだろうか。ある規格に統一しようと、特許権を放棄したとしても、メーカーは、そのような規格を採用しないだろう。なぜなら、それでは自社の利益が少ないからだ。自社特許の媒体が市場を独占できてこその利益だからだ。そうして、消費者は永久に搾取されつづける。

 資本家達の飽くなき利益の追求が技術革新を生むというのは、確かに理屈だろうけど、戦争がそれと同じ効果をもたらすというのも事実であれば、消費者は、常に洗浄にほうり出された弱い生き物だと言える。次々に新型媒体を開発していかなければ利益が得られないというのであれば、発展ってなんだろうと疑問を持ってしまう。

 早すぎるのだ。もうすこし人生のサイクルにあった緩やかな発展を望みたいけど、、、無理なんだろうね。急がされているようで、落ち着かない。 2000年02月25日 11時18分34秒
国際標準
 最近流行りの言葉に、グローバルスタンダードなどというものがある。地球標準とでも訳すのかと思っていたら、どうやら合衆国の言うことを聞く事らしい。

 宇宙基地建設で、規格でもめているらしい。ロシアと合衆国で、度量衡単位が違うというのだ。よく聞いてみると、そうじゃない。合衆国だけがインチ規格に固執していて、他の参加国はメートル法を使っているらしいのだ。日本では、古くからなぜかメートル法を導入し、尺貫法という伝統を正式表示から追放してしまった。生活に根ざさない人工的なメートル法は、どうにも使いにくいのだけど、罰則付きだから、国民は渋々慣らされてしまった。学校教育でも、メートル法はたたき込まれる。
 合衆国は、自主独立の気風が強いのか、国民は、この世界標準ともいうべきメートル法を使わない。それで済んできた。気がつけば、己が世界を経綸していたが、それとともに単位まで押しつけてきた。それでも、彼らはメートル法が生活実感になじまないので、彼らの主張を押しつけてくる。彼らは、普段使っている言語、宗教、習慣、度量衡が、世界に出ていっても、そのまま使える事を当たり前と思っているらしい。
 彼らの流儀に合わないと、国際標準なる言葉をぶつけてくる。そして圧倒的国力を背景に、それを認めさせてしまう。こうなると、もう文明なんだね。日本は、古くは、夏文明の圧倒的力に、いやいや共存させられてきたが、今度は、合衆国文明に押しつぶされそうだ。英語を第二国語にしようといって騒いでいるが、奈良時代は、まさに漢文が公用語だったのだから、歴史は繰り返すのだろう。

 「外来語」が氾濫していてけしからんとおっしゃる方がいるけど、「ガイライゴ」って言葉そのものが、外来語なんだよね。大和言葉でいうなら、「唐言葉:からことば」と言わないといけないだろうね。「基盤整備」も「インフラ」も、ともに唐言葉なんだよ。第一、「日本:ニッポン」という国号からして唐言葉じゃないか。ここは「ひのもと」なんじゃないの。 2000年02月22日 20時15分57秒
部屋の鍵は部屋の中??
 ようやく、A社のOSのDHCP問題解決の修正版が出たそうな。めでたしめでたしと素直に喜べないのは、その後の情報だった。曰く、当社の電網更新の仕掛け(=オンラインアップデート)を使って電網より更新してください。その際、当社の最新のOS上にて、最新の更新ソフトにしてから、、、云々。

 あれれれれ。あんた、自分が何言ってるのか分ってるの?そもそもDHCP問題で、電網につながらないっていうから、修正版を出したんでしょうに、それを電網につないで更新してくださいだと。う〜ん。想像力がないというより、阿呆か馬鹿か、それとも、客をなめとんのか(怒)
 欠陥を認めたんなら、すぐさま、お客さまに対して回収修繕(=リコール)をかけるのが筋ってもんでしょう。『当社の自動車の一部の車種に走行できないものがあります。修繕いたしますので、当社サービスセンターまで、お乗りになって、御来店ください』って、言ってるのよ。

 確かに電網更新という仕掛けは、便利であろうが、それは製造者側の経費を下げるという意味で、最大なんでしょうね。少なくとも電網に便利とうたった製品が、”電網接続できない”という不具合なんだから、それを電網上で解決させようという発想しか出てこない経営者というのは、傲慢と言われても仕方ないだろう。そうじゃなくて、気がつきませんでしたと言うなら、馬鹿者でしょうか。それで、今後発売される店頭販売製品は、修正版を含んでいるいるのだろうか。そうなら、包装に、その旨明示されるんでしょうな。

 どこの世界に”購入後ただちに販売店におこしねがって、修繕を受けて下さい”っていう商品を売る馬鹿がいるかよ。 あ”、いたんだね。秋には、さらなる新製品を出すというのだから、現在の問題など真面目にやらないというわけね。早く購入した、『よい客』よりも、後から来た客を優遇するというのは、そりゃあ、あんた、商売人としては最低でんな。

 もう一つ、釘さしておくぞ! 小生などの騒がしい声に押されて、回収修繕を、もしするなら、当然、修繕費及び送料を無料でやるんですよ!! 実費をいただきますなんていうなよな。いつまでも、「あんたのおかげで被った損害を賠償しろ」と騒がないだろうという、消費者をなめ腐った態度でいると、そのうちひどい目にあうよ。小生とて、亜米利加合衆国のような訴訟社会はいやだけど、そうしむけているのは、あんたら不良会社がふえているからだ。

 いいわすれたけど、確か、A社は、この問題を不具合とは認めていなかったよね。なんでいまさら、修正版をだすわけ?? 間違っていないのなら、堂々と主張して、売れなくってもいいのでしょう。売れる為なら、自社の節を曲げてもよいというなら、『修繕してやる』という、その高飛車の態度を改めなさい。今、君たちに欠けているのは、その点なんだから。 2000年02月07日 12時36分26秒
電網配信
 電網で、音楽なぞを配信しようと、先頃なんだか騒いでいたね。報道機関も、意味もわからず話題にしていた。それは、彼等から見れば遠い世界だった電網に、著名音楽人たちが以外と多く参加して盛り上げたので、びっくりこいたというのが実情でしょう。

 電網で、音楽を提供しようというのは結構な話だとは思うよ。でもね、実費以外の通信費が高くついちゃって、それなら、コンビニの端末で買うだろうな。わざわざ自分で大手独占電話会社を儲けさせるような事までして、受信はしないよ。今でもコンビニで、CD等は注文できるし、媒体の値段を差し引くなら、つまり、媒体を受信側で負担するなら、もっと安くなってもいいのだけど、一曲200円てのは、高いの安いの??

 電網配信は、裏方のほうで勝手にやってもらってりゃあいいと思うよ。客としては、近場で、簡単に好きな音楽を安価に手に入ればいいだけの事だもの。それで既存のレコード屋さんが困るかと言うと、そんな事はないね。店鋪に現物を置かないで、端末をじゃんじゃんおいておけば、客は勝手にチョイスして、受信してくれるんだから、経費的にも大助かりだろう。いづれ本屋だって、電網配信になるだろうし、駅売りの新聞こそ、電網配信してもらいたいね。ゴミ問題や資源節約に、一番逆らっているのは、彼等紙文化にたよる報道機関の連中だからね。

 そう、コンビニの元祖といえるキオスクこそ、電網端末設置にぴったりの場所だし、金融機関のATM端末だって、あれだけの専用電網をいかさない手はないだろう。それから、町中に氾濫している自動販売機だって、有望だね。え”パソコン?? だめだよ。携帯電話?? だめだよ。電話代どうすんの?? 自動販売機でコーヒーを買うのに電話代払うか、ば〜か。 2000年02月01日 19時54分32秒
クラッカーだっての
 なにやら、政府のサイトが、クラッカーの攻撃をうけたそうな。どうなってるの、この国の政府機関の安全管理は。お寒い限りですわ。

 報道や政府発表で、気になった言葉がある。「ハッカーにホームページを。。。」 違うだろう。「クラッカーにウエッブサイトを。。。」と言わなければいけないのにね。言葉は大事だよ。特に報道や政府機関の言葉使いは正確にしないと、国民をミスリードしてしまう。とまあ、まともな国なら、そういう論調もんさりたつろうけど、この国では、こんなもんですから、たいした問題にもならない。どなたも指摘しないので小生が言ったところで、どうともないことだろう。

 報道や政府機関が日本をリードしてないからだ。日本の新聞どころかテレビさえ見ていない。報道の正確さや信ぴょう性を外国報道機関に求める知的エリートさえいるこの国では、全てが空しい。

 住民投票を巡ってのどたばたを見ていると、民主主義ってなんだろうと思ってしまう。電網時代は、どちらへ向かっているいるんだろうか。合衆国では、電網投票さえ考えているという。電網の持てない低所得層は、どんどんおいてきぼりされていく。そういう意味では、まだ日本はましかな。どうせ遅れるなら、とことん遅れちゃいなさいよ。中途半端に追い付こうとすると、ろくなことにはならないよ。 2000年01月26日 14時35分57秒
いやなら、出ていけ
 有線放送テレビ=CATVを使った広帯域通信の技術開発に、通産省がまたぞろ補助金とかなんとかで、予算縄張りを確保しようとしている。嘆かわしい。

 たしかに、現行のCATV網では、色々な限界があるだろうけど、それでも問題は郵政省にある。放送と通信を明確に分けて許認可しているからだ。そもそも放送は通信の特殊仕様である。いまだに音声通信を基本としているNTTの料金体制には不満だらけだけど、インフラ整備やら、技術開発やらするまえに、法整備やら役人の意識改革を先にやったほうが、よっぽどよいが、それでは予算が必要ないので、『予算確保』が至上命題の官僚には出来ないことでしょう。だからこそ政治家が必要なんですが、日本にはゴア副大統領はいない。

 だいたいにして、日本人の多くが(こういう表現は嫌いだけど)、なにか新しい仕掛けを使う時には、技術開発が必要だと勘違いしている。多くの革新は、実は既存の技術の見直し、転換、用途変更によってもたらされたと言う事実を歴史として学んでいない。1192つくろう鎌倉幕府なんどという学習はいい加減にやめないと、折角の技術大国が泣くと言うもの。最終的に技術を社会に定着させているのは、文科系の方達だろうが、彼等の意識をかえないと、本当に、日本は住みにくくなってしまう。CATV網が完備されていない都市には魅力はないだろう。電網をもっと広帯域で使いたい人は、そういう都市から逃げていくだろう。そして、それは最終的には、日本から逃げていくことになる。

 電網のみによって生計が成り立つ人達は、電網が高度に利用できる環境であれば、世界のどこに住んでいてもかまわない。たまたま生まれたところが日本だったら、移住ができるまで待つのだろうか。そうではないはずだ。生まれた国を豊かにするという発想がなければ、次代の人間は不幸だろう。アメリカの電網を羨ましく思うなら、移住ではなく、現状の改革こそ必要だと思う。

 『いやなら、出ていけ』。。。それを言っちゃあおしまいだ。 2000年01月21日 08時35分35秒
参りました
 いやはや、Windowsというものはこまったちゃんです。

 ようやくネットワークの不具合が治った。どうもWindows98のファイル管理ソフトが悪さをするようで、今日もサーバーがクラッシュした。ようやく回復したが、原因が判らないので不安は残ります。問題がDAVE側にあるのかどうか。ブリーフケース更新で、よく落ちます。でもいつもなら再起動で治るんでうが、今回は見事にハードディスクを壊しました。なんでしょうかね。 2000年01月17日 04時26分51秒
掲示板
 フリー掲示板というものは便利で、誰でも開設できるが、そうだからこそ、やっかいな事もある。

 投稿者の匿名性による、掲示板荒らしというものは、よく知られているけど、そういう悪意がなくても、善意からくる迷惑というのもあるね。誰もが設置できるので、友人知人同志で開設し合うと、どちらの掲示板にも投稿しないと、なんだか仁義を欠くようで申し訳なく思ってしまうのが、それでしょうね。
 そうなると、複数の知人の数だけ掲示板を閲覧しないといけなくなる。義理を欠くのはいやだというより、そうしないと、自分の掲示板にも書き込んでくれないんじゃないかと、不安になるからだろうか。

 掲示板に、確かな目的があれば、それにそった発言をすることで、そういう発言がないのだから、投稿しないという、一応の言い訳はできます。でも、フリートーク(自由発言じゃなくて、蚤のほうだよ)だと、伝言板のようになってしまい、見逃す事による仲間外れや、知人の掲示板と投稿者の競合も起こってきますね。

 小生は、自分の掲示板に書き込みがなくても気にしないけど、まあ、めったなことでは書けない雰囲気になっているからかな。そういう堅い掲示板でも書き込んでいる所はあります。広く意見交換する手段でもありますが、公開された場だという認識に欠ける投稿もありますね。
 それは匿名だから、気楽に投稿してしまうのだろうけど、管理者には投稿者の素性が検索できるということを承知で書いているのだろうか。ついつい、内輪の話をしてしまいがちで、オフレコなんてインターネットにはないのにですよ。

 閉じた場での意見交換や交遊にはメーリングリストが、あるのだけど。。。メールは匿名できないから、積極的に送信はしにくい。それで掲示板に投稿してしまう。それは逆なんだけど、昔のパソコン通信のBBSと勘違いしている方も多く見受けられる。
 掲示板は、公共物だということを考慮しないと、とんでもないことにもなりますね。

 まあ、小生の掲示板が人気ないのは、全くにして、小生の人徳のなさでしょうけどね。(爆) 2000年01月14日 11時25分00秒
知的生産の傲慢
 インターネット関連が、これからの勝ち組になるそうだ。何をもって勝ち組というのかは知らないが、そのような報道が増えている。

 日本の報道関係者の多くが、インターネットに関しては無視無知だった以前と比べれば、それなりの進化だろうが、喜んでばかりはいられない。何故なら、彼らはようやく気がついたからだ。自らが属している虚業の世界が、勝ち組になれるかもしれないということを。

 生産の基本は、実際に物を獲ってきたり作ったりすることだね。人間の生存に不可欠な食物や衣服、住宅などを生産することだろうか。それに比べて知的生産といわれるものは、目的ではなく、それらの生産の効率を助ける補助的なものだろう。芸術活動は生産ではない。それは人間の矜恃にかかわることで、それを有償で提供するかどうかは、経済社会制度の問題だろう。芸術だけでは生きて生けないから、それをもっぱら生業にするということは職業として成立させなければいけない。。。と考えるのが資本主義だろう。資本主義が絶対普遍の原理であるはずはないが、現状の制度としての「勝ち組」だと言われている。
 資本主義のもとでは、すべての上位に来るものは資本である。だから資本を増やし、それのもたらす利益=お金=が、すべての生産物を入手できる手形となっている。それなら、そういうう制度のもとでは、お金そのものを稼ぎだす人々が勝ち組になるだろう。そして、本当の生産をしている人々や芸術家を圧迫し、隷属させてしまう。そのようなお金万能の社会を世界中に広めようとしているのがグローバルスタンダードといわれている、アメリカの支配者層なんだが、今では大きな報道機関のほとんどが、彼らに支配されているので、それが正義だという報道が支配的になっている。

 資本主義がインターネットと結びついた現状の世界が決して人類全体を幸福にするとは思えない。ほんの一握りの勝ち組と大多数の負け組とに分離された人類なんていやだね。そもそもインターネットは個人が独立して自由を勝ち取る手段だったと思うが、それが一部の資本家達に囲い込まれいる。気がつけば自由などなくなっているだろう。
 資本操作に優れた人というのは、それはそれで一つの能力だろうが、それが一番優れた能力であるわけがない。考えればわかることだけど、すべての人間が資本家になったら、一体全体誰が生産に従事するというのか。ソフトウエアだけでなりたつ電子計算機など成立しないように、そのような生産形態は存在できないからだ。いいや、ロボットに生産をやらせればいいというだろう。そして現在もっとも安価なロボットとは労働者たる「負け組」の人間達だということ。

 資源の独占を企む「知的生産者」達にとって、現在の世界は人間が多過ぎると思っているのだろうか。それとも蜂や蟻の世界を目指しているのか。彼らの進化の歴史は人間などよりはるかに古い。そうなら人間も彼らのような社会に進化してしまうのか。もっともそういう世界には「肉体労働者」など存在しないだろうから、そうなろうとしている今が、苦しいだけなんだろうね。そして、そういう時代だからこそ、勝ち負けがあるのだろうね。結局は古典ギリシャ世界のように大多数の奴隷に支えられた少数市民の民主主義社会に戻るだけじゃないか。そして奴隷を生む手段は戦争捕虜だった。つまり負け組は奴隷にされたんだ。そしてて支配者の市民達は、おおいに知的生産なるものをやっていたね。それが古典ギリシャの文芸芸術科学哲学の活動だった。
 結果はどうなったか。彼らは精神の活力を失い、野蛮なマケドニアに滅ぼされたではないか。しかし、現状がもっと人類にとって危機的なのは、今度は「野蛮なマケドニア」は人類ではないだろうということ。 2000年01月07日 10時58分23秒
問題は無かった?
 2000年も無事あけた。本当かな? 安全宣言を出すのはまだ早いかも知れないが、世間の関心はしだいに薄れていっている。このままで本当に大丈夫だろうか。1999年に起こった色々な出来事は殆ど解決されないで世紀末を迎えた。

 今年は、ミレニアムとかなんとか言っている。それは世界人口の少数派にすぎないイエスを開祖とするキリスト教の暦での話だ。世界には他にも沢山の暦がある。東亜細亜で広く使われている旧暦もそうだし、イスラム暦、ユダヤ暦、ヒンズー暦、キリスト教世界でもロシア暦などがある。それらの暦では、決して今日は2000年1月2日ではないのは言うまでも無い。なのになぜ、キリスト暦しかもローマンカトリック暦なんだろうか。現在のキリスト暦はローマ教皇が定めたものを使っている。宗教に関わらず計算機の世界、いや色々なものが、そのキリスト暦で規定されている。信教の自由が保証されるなら、そして世界標準なり基準なりを決めるなら、そのような暦は相応しく無い。世界標準言語なるのもさえないが、既定言語としてのイングリッシュが広く使われている。計算機の世界でも初めに作った国の言語が、たまたま、それだったために、英語なくしては使えない。

 いまさら、キリスト暦も英語も世界標準からはずせないだろう。そう考えるのは現在の人間である。物事に永久不滅などない。人間はバベルの塔崩壊以後、そのような物を持ったことが無い。つまりそれ以前はあったということなのか。そして、それは復活するとでもいうのだろうか。それがキリスト者のいう神の栄光(グローリー)だろうか。民族はますます細分化されていく。その一方には巨大な世界情報網が出来ている。分散と集合などという古典的社会論が通用しない現在にあって、果たして過去の教訓(=歴史)が通用するだろうか。しかもその歴史とやらもローマンキリスト史観に支配されている。彼等の歴史は今年で2000年を迎えるにすぎないのに。

 世界各地のミレニアムイベント(=千年紀祭)は盛大だったが、日本ではそうでもなかった。それをとやかくいう輩がいるが、彼等は、皇紀・日本語を強制された亜細亜の植民地の民のこと思ったことがあるのだろうか。問題はおおありなんだ。経済的植民地などという訳の判らないことを言っている輩もいるが、植民とは経済活動そのものだろうに。そしてそれは決して経済に留まらない。文明の植民地こそが問題なんだから。世界は一つなんて言っていていいのかな。 2000年01月02日 12時43分21秒

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