S-JIS[2010-08-23/2011-09-14] 変更履歴

Scalaインストール

Scalaのインストールについて。


Windowsへのインストール

Scalaの実行にはJavaのランタイムが必要らしいので、入ってないなら事前に入れておく。

  1. Scalaのホームページの上部のメニューっぽい感じの一覧から「Software」→「Download Scala」→「Latest Stable Release」を選び、Scala Distribution(ダウンロード)ページを開く。
  2. Windowsのアーカイブ(2011-05-13時点でscala-2.9.0.final.zip)をクリックすると、アーカイブファイルをダウンロードできる。
  3. ダウンロードしたアーカイブを適当な場所に展開する。(Windows的にはC:\Program Files\の下に置くべきなのかもしれないけれども、スペース入りのディレクトリー名は危険なので、敢えて回避)
    例: C:\Scala\scala-2.9.0.final
  4. 展開したディレクトリーを環境変数にセットしておく。
    環境変数名 設定例
    SCALA_HOME C:\Scala\scala-2.9.0.final
    PATH ;%SCALA_HOME%\bin

Scala用Eclipseプラグイン

EclipseでScalaの開発をする為のプラグイン。[2010-12-05]
Eclipse上で開発するだけなら、ScalaのSDKを事前にインストールしておかなくても、プラグインだけインストールすればいい 。

Eclipseのバージョンによって、どのプラグインをインストールすればいいかは「Scala IDE for Eclipse - Downloads」に書いてある。

Scala Eclipse プラグインのURL 備考 更新日
2.8.0.final 3.5 http://download.scala-ide.org/nightly-update-master-2.8.0.final   2010-12-05
3.6 http://download.scala-ide.org/nightly-update-helios-2.8.0.final   2010-12-05
2.8.1.final 3.5 http://download.scala-ide.org/nightly-update-master-2.8.1.final   2010-12-05
3.6 http://download.scala-ide.org/nightly-update-helios-2.8.1.final   2010-12-05
2.9.0RC3 3.6 http://download.scala-ide.org/releases/wip_experiment-2.0.0-beta2 当初はRC1だった 2011-05-08
2.9.0.final 3.6 http://download.scala-ide.org/releases/2.0.0-beta   2011-05-14
2.9.0.1 3.6 http://download.scala-ide.org/releases-29/2.0.0-beta 2.9.1用になった 2011-06-12
2.9.1.final 3.6 http://download.scala-ide.org/nightly-update-wip-experiment-2.9.1.final   2011-09-02
2.9.1.final 3.6 http://download.scala-ide.org/releases-29/2.0.0-beta   2011-09-14

[2011-03-29]
2.8系はEclipse3.5の方が安定している。というか、日本語版(Pleiades All in One)Eclipseは相性が悪い気がする(すぐ固まる)。
2.9も日本語版Eclipseでは固まったが、英語版では(デフォルトのヒープサイズのままでも)固まらない(重くなる時はあるけど)。

  1. Eclipse3.6のメニューバーの「ヘルプ(H)」→「新規ソフトウェアのインストール」(「Help」→「Install New Software」)で「インストール」(Install)ダイアログを開く。
  2. 「作業対象(W)」(Work with)にURLを入力。「http://download.scala-ide.org/releases/wip_experiment-2.0.0-beta1」
  3. 「追加」(Add)ボタンを押すと「リポジトリーの追加(Add Repositry)」ダイアログが開く。
    1. 「名前(N)」(Name)に名前を入れる。「Scala2.9.0RC1beta1」とか。
    2. OKボタンを押す。
  4. 「すべて選択(S)」(Select All)で3項目選択。
  5. 「次へ」(Next)ボタンを押すとダウンロードされ、「レビューしてください」(Install Details)のページが表示される。
  6. 「次へ」(Next)ボタンを押すとライセンスの確認ページが表示される。
  7. 「同意します」(I accept)を選んで「完了(F)」(Finish)ボタンを押すとインストールが開始される。
    (署名に関するセキュリティー警告(Security Warning)とか出ても、OKボタンを押すことでとりあえず進める)
  8. Eclipseを再起動(restart)する。
    (インストール後の起動はかなーり時間がかかるようになる(汗))
  9. 2.9.0RC1のプラグインは、設定で1500MB(beta2では1024MBに減った!)のメモリーが推奨という感じの表示がされるが、(英語版のEclipseであれば)デフォルトのままでも動く。[/2011-04-14]
Pleiades All in One Eclipse3.6(日本語版)+Scala2.8.1での機能の使用可否
機能 使用可否 更新日
Ctrl+Spaceによる補完 エラーのダイアログが出るが、メソッドやフィールドの補完自体は可能。
キーワードによっては駄目(extendsとか)。
2010-12-05
Ctrl+1によるエラー修正 × ほぼ駄目そう。 2010-12-05
Ctrl+Shift+Fによるソース整形   2010-12-05
F3による定義へのジャンプ ローカル変数やメソッドはジャンプ可能。 2010-12-05
× printlnやArrayなんかは駄目。(暗黙変換系?) 2010-12-05
Ctrl+Shift+Tによるクラス表示 × 「型を開く」機能は、クラス一覧には表示されるがジャンプ不可。 2010-12-05
Scaladocの表示 クラス名やメソッド名にマウスカーソルを合わせた際のScaladocの表示。
自分で定義したクラスやメソッドなら表示されるが、printlnやArrayは駄目。
2010-12-05
ライブラリーのソース表示
パッケージエクスプローラー上の「Scala Library」→「scala-library.jar」から直接classファイルをダブルクリックすれば、ソースが表示される。
ただしソース内のそのクラスの場所までは移動してくれず、アウトラインにも何も表示されない。
2010-12-05

Eclipse3.6.2(英語版)+Scala2.9.0RC1beta1での機能の使用可否
機能 使用可否 更新日
Ctrl+Spaceによる補完 メソッドやフィールドの補完は基本的に可能。
何回かCtrl+Spaceを押さないと出てこないこともあるし、補完対象が出てこないこともあるが…。
キーワードによっては駄目(extendsとかクラス名とか)。
2011-03-29
Ctrl+1によるエラー修正 × ほぼ駄目そう。importの追加だけは出来た。 2011-03-29
Ctrl+Shift+Fによるソース整形   2010-12-05
F3による定義へのジャンプ
Ctrl+Shift+Tによるクラス表示
自分のソース上のクラス・メソッドからライブラリーへのジャンプも可。
ライブラリー内でのジャンプもほぼ可能。
2011-03-29
F4Ctrl+Shift+Hによる階層表示 自作クラスに対しては可能。標準ライブラリーでは不可。 2011-03-29
Scaladocの表示 × クラス名やメソッド名にマウスカーソルを合わせた際に、Scaladocは一切表示されない。 2011-03-29
型推論結果の表示 クラス名やメソッド名にマウスカーソルを合わせた際に、シグニチャ(型推論済みの戻り値の型)が表示される。 2011-03-29
コンパイル速度 普通にscalacでコンパイルするより速い。(特にちょっとだけ修正して再実行する時) 2011-03-29
リファクタリング × メソッド名の変更など。未対応。 2011-03-29
デバッグ実行
ブレークポイントを設定すると警告ダイアログが出るが、設定は可能。
ちゃんとその位置で停止するし、ステップ実行も出来る。
ただし末尾再帰の関数を再帰的に実行することは出来ない(最適化されてるからだろう)。
2011-03-29

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