Gradleラッパーは、GradleをインストールしなくてもGradleを使えるようにするコマンド(シェル)。
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普通、Gradleを使う場合は、Gradleをインストールし、gradleコマンドを使用する。
Gradleラッパー(gradlewコマンド)を作っておくと、Gradleをインストールせず、gradlewコマンドでGradleを扱うことが出来る。
Gradleラッパーは、Gradleを使用したプロジェクト毎に作成する。
さすがに最初にGradleラッパーを作る際にはGradleをインストールしておく必要があるが、
Gradleラッパーを含んだプロジェクトを配布すれば、受け取った人はGradleをインストールせずに使うことが出来る。
配布用には、Gradleをインストールさせるよりも、Gradleラッパーを使う方が推奨されているらしい。
Gradleはバージョンが上がっていくが、Gradleラッパーはバージョンを固定できるというメリットがある。
Gradleラッパーを作るには、まず、build.gradleに以下のタスクを追加する。
task wrapper(type: Wrapper) { gradleVersion '1.10' jarFile file('.buildtools/gradlew.jar') }
そして、build.gradleの有るディレクトリーで以下のコマンドを実行する。
$ gradle wrapper
これにより、UNIX用のシェル(gradlew
)およびWindows用のバッチファイル(gradlew.bat
)、.buildtools
ディレクトリー等が作られる。
これらをそのまま配布すれば、Gradleをインストールしなくてもgradlewコマンドがgradleコマンドの代わりに使える。