S-JIS[2014-04-01] 変更履歴

Gradleラッパー

Gradleラッパーは、GradleをインストールしなくてもGradleを使えるようにするコマンド(シェル)。


概要

普通、Gradleを使う場合は、Gradleをインストールし、gradleコマンドを使用する。
Gradleラッパー(gradlewコマンド)を作っておくと、Gradleをインストールせず、gradlewコマンドでGradleを扱うことが出来る。

Gradleラッパーは、Gradleを使用したプロジェクト毎に作成する。
さすがに最初にGradleラッパーを作る際にはGradleをインストールしておく必要があるが、
Gradleラッパーを含んだプロジェクトを配布すれば、受け取った人はGradleをインストールせずに使うことが出来る。

配布用には、Gradleをインストールさせるよりも、Gradleラッパーを使う方が推奨されているらしい。
Gradleはバージョンが上がっていくが、Gradleラッパーはバージョンを固定できるというメリットがある。


Gradleラッパーの作り方

Gradleラッパーを作るには、まず、build.gradleに以下のタスクを追加する。

build.gradle:

task wrapper(type: Wrapper) {
  gradleVersion '1.10'
  jarFile file('.buildtools/gradlew.jar')
}

そして、build.gradleの有るディレクトリーで以下のコマンドを実行する。

$ gradle wrapper

これにより、UNIX用のシェル(gradlew)およびWindows用のバッチファイル(gradlew.bat)、.buildtoolsディレクトリー等が作られる。
これらをそのまま配布すれば、Gradleをインストールしなくてもgradlewコマンドがgradleコマンドの代わりに使える。


Gradle目次へ戻る / 技術メモへ戻る
メールの送信先:ひしだま