Asakusa Frameworkのasakusaコマンドについて。
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AsakusaFW 0.10.0でAsakusa CLI(asakusaコマンド)が導入された。
これはLinuxでもWindowsでも使用できる。
asakusaコマンドは、環境変数ASAKUSA_HOMEが指している場所に配置されているバッチ一覧を表示したりバッチを実行したりすることが出来る。(運用環境向け)
また、Asakusa DSLの情報を表示したりフローのグラフを生成(可視化)することも出来る。(開発支援)
従来、バッチの実行にはYAESSを使っていた。
asakusaコマンドを使うとYAESSを使わずにバッチを実行できる。
ただし、asakusaコマンドにはyaess-sshのような高度な機能は無い。
Asakusa on MapReduceでは、バッチコンパイル時に生成されるデータを使ってフローのグラフを作る事が出来た。→Asakusa on MapReduceの可視化
Asakusa on SparkやAsakusa on M3BPではフローのグラフを作る機能が無かったが、asakusaコマンドでフローのグラフを作ることが出来るようになった。
(AsakusaFW 0.9.2ではinfo.shによってフローのグラフを作る事が出来たが、asakusaコマンドに変わった)
asakusaコマンドは、ASAKUSA_HOME/binの下に在る。
(Linux用のasakusaシェルと、Windows用のasakusa.cmdバッチ)
したがって、運用環境にAsakusaアプリケーションを配置(デプロイ)すればasakusaコマンドを使用できる。
→運用環境へのAsakusaアプリケーションのデプロイ
$ export ASAKUSA_HOME=〜 $ $ASAKUSA_HOME/bin/asakusa version
開発環境でビルドを行えば、ビルドディレクトリーに「運用環境と同等のディレクトリー」が作られるので、環境変数ASAKUSA_HOMEにその場所を指定すればasakusaコマンドを使用することが出来る。
> gradlew assemble > dir build\asakusafw-assembly-prod\bin 2017/12/02 20:31 1,052 asakusa 2017/12/02 20:31 1,116 asakusa.cmd > set ASAKUSA_HOME=%CD%\build\asakusafw-assembly-prod > %ASAKUSA_HOME%\bin\asakusa version
Shafuから以下の手順で開発環境(フローのテストに使用される実行環境)を構築できるので、そこのasakusaコマンドを使用できる。[2017-12-04]
ASAKUSA_HOME/binにパスを通しておけばasakusaコマンドを実行するのも楽。
export PATH=$PATH:$ASAKUSA_HOME/bin
path %PATH%;%ASAKUSA_HOME%\bin
asakusaコマンドを実行する場合、サブコマンドを指定する。
サブコマンドによっては、さらにサブコマンドを指定することもある。
サブコマンド | さらなるサブコマンドの例 | 説明 |
---|---|---|
asakusa run | バッチを実行する。 | |
asakusa list | asakusa list batch | Asakusa DSL(バッチとかバッチ内のジョブフローとか)の情報を表示する。 |
asakusa generate | asakusa generate dot | フローの可視化用(フローのグラフ)データを生成する。 |
asakusa version | AsakusaFWのバージョンを表示する。 |