4
リリーは、真剣な面もちで階段を下りていた。
……こ、今度の階が……最深部ね! 待ってて、イングリド! ヘルミーナ! ……でも、敵
はどんな怪物なのかしら? 私の調合の手伝いばかりさせていたヘルミーナと違って、イングリ
ドは採集に連れ回していたから妙に冒険者レベルが上がっちゃってて、その辺のザコ敵には簡単
にはやられないはずよ……。いったい、どんなすごい敵なのかしら……?
リリーがそう考えた瞬間、突然階段が急なスロープに変わり、リリーは滑り落ちて、尻餅をつ
いた。リリーが滑り落ちると、スロープはまるで彼女をからかうかのように、ぎっ、と音を立て
て元の階段に戻った。
「きゃあ〜っ! 痛たたたた……。もう、何よ、ここのダンジョン! トラップだらけだし、ワ
ープゾーンも大量に出るし、……何でこんなに陰険な仕掛けだらけなのよ〜!」
そう言って立ち上がったリリーの目に、思いもよらなかった光景が飛び込んで来た。
「え? イングリドにヘルミーナ、それに……クルトさん?」
ダンジョン最深部には怪物の姿はなく、代わりに少女二人とクルト神父がにこやかに談笑して
いた。イングリドは朗らかな笑顔で、リリーの元に駆け寄ってきた。
「あ、リリー先生?!」
ヘルミーナは、少し心配そうな顔で、リリーに言った。
「……大丈夫ですか? お怪我はありませんでしたか?」
クルトも、心配そうにリリーの顔を見た。
「リリーさん……。大分お疲れのようですね」
リリーは、驚いた顔でクルトに言った。
「クルトさん、どうして……?」
クルトは、少し困惑した顔で言った。
「どうして、と言われましても……?」
イングリドは嬉しそうに言った。
「あたしたち、クルトさんが、ここのダンジョンで怪我をして困っている人を助けに行くって聞
いて、お手伝いをしについてきたんです!」
ヘルミーナも笑顔で言った。
「あたしも、クルトさんのお手伝いがしたくって、それで!」
リリーは目を大きく見開いた。
「えっ? じゃ、じゃあ……、あの、脅迫状は、誰が送って来たの?」
イングリドは、きょとんとして聞いた。
「脅迫状? 何でそんなものが送られて来なくっちゃならないんですか?」
クルトは、にっこり笑って言った。
「そうですよ、リリーさん。さて……ずいぶんとお疲れのようですね。回復してさしあげましょ
うか?」
回復しますか?
→はい/いいえ
はい、を選んだ場合。
リリーは笑顔で言った。
「ええ! お願いします、クルトさん!」
クルトは、笑顔でうなずいた。
「そうですか……。では、こちらにいらしてください。回復してさしあげましょう……。ただし、
私に勝てたら、の話ですが……!」
そう言った瞬間、クルトの目が金色に光った。リリーが驚いて後退りした瞬間には、クルト神
父の姿は、金緑色の鱗を輝かせ、背中に不気味な骨張った羽根をはやした巨大な蛇の姿に変わっ
ていた。蛇は、その長い尻尾でイングリドを捕まえると、ギリギリと巻き上げた。
「きゃ、きゃああ?! 助けてください! リリー先生!」
リリーは杖を振りかざした。
「イングリド?! このっ、化け物! ミステリレーベン!」
しかし、リリーの放った魔法は、蛇の身体から跳ね返り、リリーとヘルミーナを直撃した。ヘ
ルミーナは反動で床に叩きつけられた。
「きゃっ!」
リリーはヘルミーナを助け起こした。
「だ、大丈夫、ヘルミーナ!」
ヘルミーナは言った。
「リリー先生……。この魔物、ウロボロスです! どうやら魔法を反射するみたいですね……。
物理攻撃、または特殊技で倒すしかないようです……」
リリーは口を真一文字に引き結ぶと、うなずいた。
「そうね。ヘルミーナ、たしかあなたの冒険者レベルはまだ5しかないはずよ。物理攻撃は無理
だわ。あなたは回復に回って、私の後ろに下がっていなさい!」
ヘルミーナはうなずいた。
「はい、先生!」
リリーは杖を握りしめ直すと、ウロボロスに向かっていった。
「え〜い!」
*
長い長い戦いが続いていた。リリーも、回復役に徹するヘルミーナも、すでに体力の限界を迎
えつつあった。
……おかしいわ。いくらぶっ叩いても……、全然ダメージを受けないわ、この魔物……。あ!
そうだわ。ヴェルナーが言ってたわね。敵は目に見える身体とは、別のところにいるって……、
でも、どこよ?
その瞬間、ウロボロスが牙を剥いてリリーに噛みつこうとした。不意をつかれて、リリーは転
倒した。ウロボロスは大きく口を開けて、二つに割れた赤い舌を伸ばしながら、リリーに襲いか
かってきた。
「きゃあっ!」
リリーが叫んだその刹那、大柄な人影が天井に空いていた穴から降ってきた。長い黒髪をなび
かせたその人影は、咄嗟にリリーをかばって、手にした長い槍をウロボロスに向かって突き立て
た。
「危ねぇ! 気をつけろっ!」
リリーは安堵の声をあげた。
「ゲ、ゲルハルト?!」
ゲルハルトは、槍を構え直すとリリーに背を向けたまま言った。
「すまねえ。遅くなったな」
リリーは言った。
「心配してたのよ、ゲルハルト! 地下5階フロアで、毒にやられて麻痺してヒットポイントが
半分になったまま、落とし穴に引っかかっていなくなっちゃうんだもん!」
ゲルハルトは言った。
「ああ。あの後もな、何回か落とし穴に引っかかっちまってよ……。ま、こうしてリリーと合流
できたんだから、文句は言いっこなし……っと! おらァッ!」
ゲルハルトの槍は、ウロボロスの身体を引き裂いた、が、その瞬間、すぐに怪物の身体は元に
戻ってしまった。
「な、何っ? 俺の攻撃が……全然効かねえのか?」
リリーは背後からゲルハルトに言った。
「そうなのよ、ゲルハルト! この魔物、どうやら本体は別のところにいるらしいわ……。そ
の身体を攻撃しても、無駄なのよ!」
ゲルハルトは、槍を握り直した。
「ど、どこにいるんだ? その、本体ってのは! うっ……」
ウロボロスの牙はゲルハルトの頬をかすめた。リリーは回復アイテムをゲルハルトにかけた。
「……分からないわ。でも、何とかしないと!」
ウロボロスは、尻尾で捕まえていたイングリドを、左右に大きく振り出した。イングリドは悲
鳴を上げた。
「きゃ〜! く、苦しい! 息が、出来……ない……! 助けてください〜! リリー先生!
ゲルハルトさん〜!」
ゲルハルトは怒鳴った。
「イ、イングリドー! 頑張れよ! 今、助けてやるからな! ちくしょう、どこにいやがるん
だ、その……本体はよ! ……くっ!」
ウロボロスの牙は、今度はリリーを引き裂こうとした。ゲルハルトは、槍でそれを制したが、
牙は彼の右腕に突き刺さり、ゲルハルトは苦痛に顔を歪めた。
「ゲルハルト! 大丈夫?」
リリーが回復薬を振りかけながら言うと、ゲルハルトは言った。
「心配いらねえ! こんなのはかすり傷だ。それに……、いざとなりゃあ、片手だって槍ぐらい
扱えるからよ! いいから、リリーは早くその敵の本体とやらを探してくれ!」
リリーはうなずいた。
「分かったわ!」
そのとき、階段から二人の冒険者が駆け下りてきた。
「おい、リリー! 分かったぞ、敵の本体が!」
前を走っていた男が怒鳴ると、リリーは驚いて言った。
「ヴェ、ヴェルナー?」
ヴェルナーは、リリーたちの元に走ってきた。その後をテオも駆けてきた。
「姉さん! とにかく、そのウロボロスからは離れろ! そいつはいくら攻撃しても無駄だ!
そいつを操っている奴を倒すんだ!」
リリーは言った。
「分かったわ! 敵の本体は、どこにいるの?」
5
ヴェルナーは、つかつかとリリーの傍にやって来ると、無言でリリーの耳に、耳栓を押し込ん
だ。
「ちょ、ちょっと、何するの、ヴェルナー!?」
リリーが驚いて聞くと、ヴェルナーは、いいから、といった風に片手をひらひらと振って見せ、
おもむろにテオの方を向いた。
「おい、テオ。耳栓は1つしかねえ。……分かってるだろうが、しっかり耳をふさげよ!」
テオは、ぎゅっと口を真一文字に結ぶとうなずいた。
「ああ! 分かってるよ、ヴェルナーさん!」
ヴェルナーは、ゲルハルトの方を向くと、武器の入った荷物から金色に光るものを取り出して、
そっと彼に手渡した。
「ゲルハルト、……思う存分、聞かせてやれ」
ゲルハルトは、目を輝かせた。
「こ、こいつは……‘黄金のマイク’じゃねえか! どうしたんだ? あれだけ売ってくれっ
て頼み込んでも、譲ってくれなかったのに……?」
ヴェルナーは軽く息をついた。
「ま、非常事態だからな。こいつはくれてやるよ。そのかわり……、町中では絶対に使うなよ?」
ゲルハルトは、‘黄金のマイク’を力強く握りしめると言った。
「何でだ? ……まあ、いいか。せっかくもらったんだ。久しぶりに思いっきり、俺の喉を聞か
せてやるぜ!」
ゲルハルトが大きく息を吸い込んだ瞬間、一同は身を固くして耳を精一杯押さえた。
「ボエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
それは、世界の終わりによく似ていた。
ゲルハルトの口から発せられた衝撃波は、もはや音というよりは、あらゆる物理的な攻撃をは
るかに凌駕した「何か」であった。嬉しげに歌い続けるゲルハルトとは対照的に、一同は、耳を
押さえても自分の脊髄にまで響いてくるその振動に、脂汗を流しながら耐えていた。ウロボロス
は、それを浴びて激しく身をよじり、苦しみはじめた。ウロボロスに捕まったまま耳をふさぐこ
とのできなかったイングリドは、最初の一音で呆気なく気絶してしまった。リリーの後ろにいた
ヘルミーナもまた、あまりの衝撃に床に倒れたまま動けなくなっていた。
「……ぎゃああああ〜〜〜〜〜〜〜!」
突然、断末魔のような悲鳴があがった。ヴェルナーが驚いて横を見ると、さっきまでヘルミー
ナが倒れていた場所に、見知らぬ女が頭を押さえてうずくまっていた。ヴェルナーは怒鳴った。
「ん? もういいぞ、ゲルハルト! ……やっと正体を現したな、この野郎! ヘルミーナに化
けるなんて、ったく、姑息な手を使いやがって!」
リリーも、耳栓を外すと女の方を向いた。
「だ、誰なの、あなた……! ヘルミーナを、ヘルミーナをどこにやったの!?」
リリーに詰め寄られて、その長い紫色の髪を垂らした目つきの悪い女は、目に涙を浮かべた。
「……リリー先生、お分かりにならないんですか……? あたしです、ヘルミーナです……!」
リリーは驚愕の表情を浮かべた。
「ええっ! 嘘!?」
ヴェルナーは、眉間に皺を寄せたまま、女に詰め寄った。
「おい! 見え透いた嘘をつくな! おまえ、ヘルミーナをどこにやったんだ? 正直に言わね
ぇと……、おい、ゲルハルト! いいな?」
ゲルハルトは、満面の笑顔でマイクを握り直した。
「おうよ! いつでも言ってくれ!」
ヴェルナーはうなずくと、女に言った。
「……次は、おまえの耳元で聞かせてやるからな……?」
女は、その青白い顔をさらに青くした。
「そ、それだけは……、お願いします、やめてください、ヴェルナーさん! ゲルハルトさんの
歌は……昔聞かせてもらって、三日三晩熱を出してうなされて以来、どうしても、どうしても駄
目なんです!」
リリーは、女に聞いた。
「あなた、その目は、ケントニスの人よね? ……一体、何の目的でヘルミーナたちをさらった
の?」
女は声を上げて泣き出した。
「……ああ! 先生にまで信じてもらえないんなんて! あたし、そんなに……変わりましたか
? 先生には嘘なんかつきません! あたし、本当に、本物のヘルミーナです! 時空転送装置
を使って、20年後の世界から来たんです!」
ヴェルナーは言った。
「嘘つけ! おまえ、その悪人面は、どう見たってあのヘルミーナとは似ても似つかねえぞ!」
ヘルミーナは、さらに大粒の涙を流しながら言った。
「リリー先生やヴェルナーさんにお会いするの……、少し楽しみにしていたのに……、やっぱり、
信じてもらえないんですね……?」
そのとき、小さな人影が階段をとことこと駆け下りてきた。
「……ヘルミーナ!」
泣いていた女は、ぎょっとしてその声の方向を見た。
「ク、クルス……! どうして、ここに……!」
ヴェルナーも、驚愕の表情を浮かべた。
「クルスがああ言ってるってことは……、まさか、おまえ、本当にヘルミーナなのか!?」
クルスは、その小さい身体を懸命に揺らしながらヘルミーナの元にやって来た。
「ヘルミーナ! ヘルミーナ! ヘルミーナ! ヘルミーナ! ヘルミーナ……」
ヘルミーナは、クルスを抱きしめた。
「はっ! そうか、このダンジョンは、あたしの思念を具現化したもの……。だから、あなたも
帰ってきてくれたのね、クルス!」
クルスはヘルミーナに言った。
「ヘルミーナ、好き。ヘルミーナ、やさしい。ヘルミーナ、きれい。ヘルミーナ、ずっと、いっ
しょ……」
ヘルミーナは、クルスの髪をやさしく撫でた。
「夢みたい……。また、こうしてあなたの髪をなでることができるなんて……。クルス……、会
いたかったわ!」
クルスは、さらに言った。
「ヘルミーナ、スタイル、ぷにぷに……」
途端に、ヘルミーナは敵を威嚇する蛇のような目つきに変わって、クルスの喉元を締め上げた。
「なぁんですってえ〜!?」
クルスは、目を白黒させた。
「ヘルミーナ、苦しい……」
ヘルミーナが怒りの表情を浮かべたのと同時に、床に倒れてぐったりしていたウロボロスが突
然起きあがり、その巨大な翼をばさばさと羽ばたかせ始めた。テオが叫んだ。
「うわあっ、何だ!?」
そのすさまじい風圧に一同が腕で顔を覆ったときには、ウロボロスは尻尾でイングリドを捕まえ
たまま、天井を突き破って出ていってしまっていた。後には、もうもうとした砂煙と、瓦礫の山
が残された。ヴェルナーは、ヘルミーナに言った。
「おい、ヘルミーナ! あれはおまえが操ってるんだろ? どこに行きやがったんだ?」
ヘルミーナは言った。
「……おそらくは、他のダンジョンのどこかでしょう。ごめんなさい。ゲルハルトさんの歌の
威力で制御不能になってしまったので、どこ、と特定することはできません……」
ヴェルナーは呆れたように言った。
「他のダンジョンって、……おまえ、他にもこんなのをいくつも作りやがったのか? 何の目
的で……」
ヘルミーナはうつむきながら言った。
「あたしはこのクルスを作った後も、ホムンクルスの研究を続けました。そして……、ついに今
までの最高傑作を作る理論を完成させたのです。私の錬金術師としての最高傑作は……、どうし
ても、初恋当時のクルトさんのお姿で作りたかった。そのためには、クルトさんの生き血が必要
だったんです。だから、時空転送装置も作り上げて、フローベル教会に忍び込んで来ました。つ
いでに、イングリドをちょっとからかって行こうと思って、現在研究中の理論を使ったダンジョ
ンを作って、イングリドを誘い込んでみたんです。このダンジョンは、オートポイエーシス、つ
まり生物体が持っている、自己産出性、自己組織性をモデルにしています。要するに、一度作っ
たら、後は自律的に勝手に育つダンジョンです。ダンジョンは、さきほど、ウロボロス型ホムン
クルスが暴発してしまった段階で、私の手を離れてしまいました。自己増殖を止めるには……、
もう、1つ1つ、虱潰しに潜って、最深部にある制御装置をマニュアルで操作するしかありませ
ん……」
ヘルミーナは、両手で顔を覆った。
「ごめんなさい、リリー先生! 悪気はなかったんです!」
リリーは、やさしくヘルミーナの肩に手を置いた。
「そう……。それじゃあ、仕方ないわ。とにかく、ここでぐずぐずしていても埒があかないもの。
ダンジョンに片っ端から潜って、イングリドを助けなくちゃ、ね!」
ヴェルナーは、腕組みをして言った。
「悪気がなかったからって、人の生き血を抜いたり、友達をさらったり、こんな陰湿な仕掛けだ
らけのダンジョンを作ったり、挙げ句の果てには化け物型のホムンクルスを作ったりして……、
いい訳ねえだろう?」
ヘルミーナは、涙をぬぐって顔をあげた。
「ごめんなさい、ヴェルナーさん……」
リリーは、ヴェルナーの顔を、きっ、とにらんだ。
「そんな言い方ってないわ、ヴェルナー! ヘルミーナだって、ちゃんと謝ってるじゃない!
それに……、あなた、人の恋心を何だと思ってるのよ!」
ヴェルナーは、軽く頭を掻くと、ぼそりと言った。
「おまえに言われる筋合いはねえよ……」
リリーは聞き返した。
「……え? 今、何て言ったの、ヴェルナー?」
ヴェルナーは、大きくため息をついた。
「……何でもねえよ。ま、とにかく、とっととイングリドを探しに行こうぜ!」
リリーは大きくうなずいた。
「うん!」
冒険者たちも、皆、顔を見合わせて大きくうなずきあった。
→result
リリーの冒険者レベルが1上がった!
テオの冒険者レベルが1上がった!
ゲルハルトの冒険者レベルが1上がった!
ヴェルナーの冒険者レベルが1上がった!
ヴェルナーは特殊交渉技能「ねぎる」、「ふっかける」を覚えた!
ヘルミーナが30歳になった!
〜fin〜
後書き
すいません。ふざけて書きすぎました(笑)。この作品は、いつもお世話になっている某同盟
サイト様のチャットから発案されたものです。ちなみに、同好の仲間であるにゃぐらん様と智砂
乃様より、一つづつ台詞をいただいております。お二人には心より感謝申し上げます〜m(_ _)m。
え〜。この「不思議ダンジョン」系のゲームをやったことがない方には、よく分からないギャ
グが多くて、申し訳ありませんでした(笑)。
ちなみに。
ラストのほうで、「回復前に神父が襲ってくる」というのは、「ドラゴンクエストモンスター
ズ〜テリーのワンダーランド〜」へのオマージュです(笑)。このゲームには、いろいろと思い
出があります。端的に言ってハマってしまったのが修士論文の締め切り一ヶ月前であったため、
……死兆星を見ました。実は、あまりにも寝ていなくてストレス値が上限を振り切っている状態
で論文を書いていたため、……そのころの記憶がほとんどありません……。
覚えているのは、蛍光緑色に発光する尻尾の長い小動物(締め切り前に、よく見るんです)が、
キーボードの上を跳ね回っている幻覚を見ながらパソコンに向かっていたことくらいですね、は
い……。当時の日記を紐解くと、「修論を仕上げて哲学マスター(注:修士のこと)になる前
に、テリーのワンダーランドでモンスターマスターになってしまった。こんなことじゃ、いかん」
などと血を吐くような言葉が書き連ねてあります……(2002年8月)。
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