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秋本の2作目、通称、秋本2ができました。 秋本1とは極力ダブらないようにキット選定をしていますので、新刊と言うより増刊です。 今まで、秋月のキットを数多く作ってきました。それらのキット製作情報を集大成したのが、秋月の電子キットを作ろうです。 ただ、古くて既に扱っていないキットや、記事としても面白くなさそうなものは割合しています。 これを補完する目的で、今まで作ったことがあって、まだ覚えているキットを独断と偏見で、少し辛口に紹介してみようというのが、このコーナーの趣旨です。 |
最終更新日 : 2003.5.7
秋月の電子キットを作ろう part2 | (01.11.22更新) |
秋月の電子キットを作ろう | (99.12.24更新) |
CQ 1992.11 キット特集 CQ 連載・電気街探訪 以前作ったキット1 以前作ったキット2 |
(99.12.24更新 |
PICプログラマver.4バージョンアップセット |
1700円 |
マイクロ波ドップラーセンサーモジュール |
3500円 |
詳細はCQ誌2003.03で・・・ |
1.5V電池白色LED投光キット |
500円 |
詳細はCQ誌2003.01で・・・ |
PIC使いこなし徹底ガイドで紹介
AKI-877ICEキット |
9700円 |
マイクロチップのMPLAB用ハードウエア・エミュレータ(ICD)の秋月版のキットです。ちなみに、マイクロチップ製のは6万円(^^;) セミナーなんかで使われるセットのようです。当然、キットじゃありません! 内容は、PIC16F877のエミュレータがハードウエアでできるというものです。ソフトウエアでは無理だった、IOポート関連のエミュレートも可能です。基板3枚組で、エミュレータ本体、CPU基板、チュートリアル用に、ADCで変換しLEDを表示するという基板までついてます。とりあえず組んでみたが、こんなのまで組み立てたくないよね(笑) 基本的には、ターゲット基板の877の変わりに、CPU基板を挿してつかいます。この基板なしでも、ターゲットのCPUと数本配線するだけでエミュレートできます。DOS用のターボデバッガのPIC版のような感じで、エミュレート用ソフトをターゲットのROMの中に少しだけ埋め込むようです。 使用感は、また、そのうちに・・・ |
AKI-PICプラチナキット |
3000円 |
何を今更・・・と言われそうですが、秋月にPICが登場した頃に出されたキットです。一度も買ったことが無かったので、PICの記事を書くに当たって買うことにしました。基本的には、PICの学習用キットなのですが、パラレルポートで作るプログラマの情報が入っているキットです。ある意味、最も安いプログラマのキットではあります。 発売当初と比べると、内容は様変わりしており、古いPIC専用ユニバーサル基板、超小型マイコンボードの2つが入って、数年前のPICのCDRが入ったキットになっています。CDRの内容は昔と変わっていないので、何を今更・・・って内容です。はっきり言って、CDRは未使用のまま欲しかった(笑) 古いユニバーサル基板は500円(店頭売りはされていないらしい)、超小型マイコンボードは1000円ですから、情報が容易く入る今となっては、買うとバカをみるキットです(笑) プログラマに関しては、Windows版の遙かに優れた物が、フリーで手に入ります。時代遅れの遺物ですね・・・ キットを買って初めて書ける、この真実(笑) |
AKI-PIC16F628 超小型マイコンボード |
1200円 |
AKI-PIC 超小型マイコンボードのPIC16F628版です、PIC16F84A版より200円高いが基板は同じ、この基板にはMAX232が乗っているので、当然F628はシリアルコントローラのあるRB1,RB2に配線されていないと使いにくいのですが、基板はF84Aと同じなので、この部分が使えません。まあ、配線を2本引き直せば良いだけではあるのですが、専用化されていないのは気に入りません(^^;) あと、連結ソケットがDIP型ではなく、SIP型になりました。このため組み上げた時の機械的強度が大きく下がります。さらには、現時点(6/16)でF84Aが380円に対し、F628は300円と80円安いのに、基板は200円高い!! そのうち価格是正されるでしょうが、今は買うとソンするキットです。そのうち安くなるか、基板が変更されるので買うのは待ちましょう!! |
旧連載と秋本2で紹介
PIC Network interface Card Kit (PicNic2) |
7300円 |
パソコンから、LAN上に繋がれた装置をリモートコントロールできる基板です。具体的には、パソコンのWebブラウザから、この基板上のWebサーバーにアクセスし、その表示画面を走査することで、デジタル入出力合計8個と、アナログ入力4個、シリアル入出力1個をコントロールすることができます。たとえば、隣の部屋の無線機の電源を入れ、その無線機に繋がれたTNCを使って、どっかをアクセスする、みたいなことも可能です。LANをインターネットにつなげば、インターネット上から、その無線機やTNCを走査することもできることになります。色々と制約もありますし、セットアップには色々知識も必要ですが、いろいろと遊べそうな一品です。でも、7300円は高いなあ・・・ |
電波時計キット (更新:01.4.15) |
6400円 |
高い! やっぱり高い! まあ、PIC16F873に、LCDユニットに、立派なスルホール基板に、高そうなバーアンテナなど使っているから多少値が張るのは仕方がないけど、今時電波時計が6400円は高い! ちなみに、秋月が、このキットに対する位置づけも、実用キットではなく教材用です。ただ、教材用なら結構面白い、自由に巻数を変えられそうなバーアンテナなんか面白そう、滅多に手に入らない電波時計専用ICで遊べるのも良い、温度計も時間には無関係だけど、個人的には好き。ただ、秒・分・時などの同期信号を取り出せたり、RS232Cで各種パラメータが取り出せるのは、要らない(^^;) RS232Cで時刻が取り出せるなら、パソコンの時計を合わせるアプリケーションくらい同梱しとかないと、無意味で使えない。ま、そのうち誰かが作るでしょうけど(^^;) と、いうわけで、総論としては、電波時計フリーク、特に受信回路面に興味がある人なら買い、実用電波時計が欲しい人には向かない、パソコンの時計を合わせたいならインターネットで合わせた方が安上がり、って所でしょう。ちなみに、性能的には実用レベルに有るようです。 |
スクロールクロック (更新:01.6.8) |
2000円 |
![]() スクロールの様子をアニメーションGIFで見られるようにしました。 |
PICプログラマ・キット ver.3 お引っ越しセット |
3400円 / 限定1000セット |
旧版のPICプログラマ・ユーザーを対象に、新版へアップグレードできるセットです。新版は6700円ですが、お引っ越しセットなら3400円で購入できます。おまけに、フルセットと比べて各種ICが付属しないだけで、説明書からライタプログラム(パソコン側)まで付属します。 付属していない各種ICも、プログラムの書かれたPIC16C57と、μPA2003以外は、秋月で売っています。μPA2003は千石で売られているTD62003で代用できますし、PIC16C57に書き込むプログラムも、お引っ越しセット付属のCDROMに入っていますから、どっかで焼いてくれば、そのまま、お引っ越しセットが、正規版のプログラマ・キットにになってしまいます(^^;) |
旧版と新版のPIC側プログラムの違い
新しいPIC用プログラム(Ver.3)はお引っ越しセットのCDRの中にも入っています。しかし、旧版のPICでは、CDRに入っているプログラムをPICに焼くことはできません。おかげでPIC15C57を3個もダメにしてしまいました(^^;) なぜ焼けないのか検証してみることにしました。
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PIC計測アダプター&データーロガー |
3700円 / 256KB版 |
昔作った計測アダプタ・キットは付属のEEPROMが64KBのバージョンしかありませんでした。しかし、最近は256KB版も売られています。搭載されているPICも、旧版がPIC16F711なのにくらべ、最近のはPIC16F715が使われています。PICを交換しないと256KBには対応できないのかと思ってしまいますが、じつは、搭載された24LC64を24LC256に替えるだけで256KB対応できるようです。ただし、旧版のコントロールソフトはDOS用で64KB専用ですので、EEPROMを変更しても64KBしか使えません。でも、新版ソフト(Windows用/CDR)が500円で売られているので、これを使えば256KB版として使うことができます。でも、このWindows版プログラムは出来が悪いです(^^;) |
秋月電子通商「キット取扱説明書」「回路図」集 |
500円 |
秋月のキットの説明書ばかり、100点ほど集めてPDFにしてCDRに入れたものです。既に作ったキットも、少し興味があるキットも、PDFにしてパソコンに置いておけるのは便利です。これで古い取説は捨てられそうです(^^;) 広告によるとCDRが2枚組なのですが、実際には「取説集」と「かわら版」が入っています。取説だけなら100MB程のサイズしかありません。古い「かわら版」なんか、見たいとも思わないのでホントに必要なのは100MBだけですね! これなら誰かに見せてもらってもXXX・・・ (^^;) でも、秋月フリーク?必携の1枚です。 |
2003.5.7 USB PICプログラマ 旧AKI-PICプログラマに、USB-シリアルケーブルを付けて、USB PICプログラマに改造してみた。思っていた以上に便利! 当初はサブで使うつもりだったけど、バージョン4のユニットまで入れて、我が家のメインプログラマになっている。このままじゃ、40Pや8Pは焼けないのだけど、そのうち外部アダプタを作って焼けるようにしよう。 詳細はCQ誌2003年5月号で・・・ |
2001.4.29 MAX038使用・広域精密オシレーターのその後
秋本1で製作したMAX038使用・広域精密オシレーターですが、製作してからもう、2年半立ちますが、いまだに我が家の発振器として活躍しています。自分の製作物はデジタル系が多いので、よく使用するのはTTL(CMOS)レベル出力の方です。この出力に、誤って電圧を掛けてしまうと、よく破損するのが出力ドライバである74AC14です。これはソケット挿しになっているので、交換するだけで良いのですが、先日は、アナログ出力ドライバのHFA1100まで壊してしまいました。デジタル出力から、どう回り込んだら破損するのか不明ですが、ショート・モードで破損したため、電源が入らなくなってしまいました。ようやく、このHFA1100を交換したのですが、秋月でも1個1000円と結構な値段でした。交換するときに、スルホールを壊してしまったり、結構散々な目にありました。
自分の製作物のレポートを、ある程度使い込んでから書くことは少なかったので、ここで少し反省点を書いておきましょう。
まず、多回転ボリュームは、いまいち使いにくいです。回転つまみ径が小さくて回し難いのも欠点です。これは、高価で大型な多回転ボリュームを使えばいいのでしょうけど・・・ あとは、レンジ数を多くして、もっと減速比の少ない多回転ボリュームを使うもの手ですが、なかなか安価には手に入りません。
つぎに、低周波モードでは周波数カウンタが2秒毎にしか周波数を表示してくれないので、周波数を合わせるのがまどろっこしいことです。これは、周波数カウンタの仕様ですので、カウンタの回路を変更するか、別のカウンタを使用する必要があります。どっちにしても、1Hz未満の桁はでませんし、低周波に限っては、周波数カウンタで周波数を知るのではなく、DDSのように、作りたい周波数が出せる発振器の方が便利かもしれません。
出力レベル調整機構を、安易にボリュームで行いましたが、思ったより使えます。もちろん、高い周波数でのレベルのズレはありますが、可変できないよりできる方が何倍も便利です。あとは、デューティ比調整の機能は、ほとんど出番がありません。