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白馬大雪渓 (7/16)

6月末に発生した土石流災害の状況と登山道の状態を視察してきました。

 猿倉〜白馬大雪渓

猿倉の駐車場に車を置き、林道を登っていく。空は快晴だ。白馬岳や稜線がよく見える。いつもならこの時期、林道脇にお花が咲いてるのだが、今年は雪解けが遅かったためわずかしか咲いていない。御殿場−白馬尻間も同様で、ニリンソウやサンカヨウなど、まだ春の花が楽しめるぐらいだ。白馬尻小屋手前にあるキヌガサソウの群生地は、まだ芽が出たところ。
白馬尻小屋で休憩後、大雪渓へ。大雪渓への取り付きは、ケルンの100mほど手前からだ。狭い登山道からいきなり大雪渓に取り付くため、アイゼンを装着する場所が少ない。週末など混雑時はどうなるのだろうかと心配になる。くれぐれも周囲を踏み荒らさないようにしていただきたい。

大雪渓は予想していた以上に土石流の被害が大きく、大雪渓全体の下半分が縦に大きく引き裂かれたように割れており、雪面を横切るようにクレバスが多数ある状態。雪渓上には土砂が溢れ出しており、泥の上を歩くような所もあった。登山ルートは杓子側の斜面に沿って雪渓を歩き、途中3ヶ所ほど杓子側斜面へ迂回する。斜面が不安定なので、慌てずゆっくり確実に足を運ぼう。
三号雪渓との合流点より上部は土石流の被害もなく、いつもの大雪渓の姿である。

雪渓歩きで一番気をつけていただきたのは、落石。雪上を転がってくる石の音はほとんど聞こえないため、発見が遅れると大事故につながる。足下だけではなく上部を気にしながら登ってほしい。今年は残雪量が多いため、落石が増えるのはこれからになるので、特に注意してほしい。


<お花>
猿倉−御殿場
オニシモツケ、オオバミゾホウズキ、タニウツギなど僅かしかない。ミヤマシシウド、アマニュウなどセリ科の植物はまだつぼみ。

御殿場−白馬尻
ズダヤクシュ、カラマツソウ、オオバミゾホウズキなど、こちらも僅かに咲くだけ。ニリンソウ、サンカヨウ、ショウジョウバカマなど、春の花が咲いている。
白馬尻小屋手前にあるキヌガサソウの群生地は、まだ芽が出たところ。

白馬尻−白馬大雪渓
キヌガサソウ、カラマツソウ、コミヤマカタバミ、サンカヨウ、ニリンソウ、エンレイソウ、シラネアオイなど。


白馬岳
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オニシモツケ オオバミゾホウズキ
白馬尻小屋 キヌガサソウ 大雪渓とりつき
シラネアオイ 大雪渓の様子 大雪渓の様子
大雪渓の様子
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クレバスを渡る橋 大雪渓上部の様子
(写真をクリックすると拡大)




八方尾根や白馬ジャンプ競技場に近く、温泉まで徒歩1分と便利