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八方尾根〜唐松岳〜不帰ノ剣 (7/14)

八方尾根と稜線の状況を視察してきました。

 八方尾根〜丸山ケルン

麓からゴンドラとリフト2本を乗り継いで、第1ケルンのある八方池山荘へ向かい、霧雨の中、とりあえず唐松岳目指して出発。雨で足下が濡れており、非常に滑りやすい。登山道脇には多くの高山植物が咲いているが、最盛期に比べればまだ数・量ともに少なめだ。景色が見えない分、花を楽しみながら登っていく。
巻き道(研究路)を歩いていけば、第2ケルン手前に100mほどの雪渓が残っている。ロープからはみ出ないように歩こう。第3ケルンに到着したが、八方池はガスで見えず・・・、残念。さらに上を目指す。
八方池−下ノ樺間にも多くの高山植物が咲いている。平日で雨、しかもシーズン前なので、すれ違う人はほとんどなし。お花は独占状態だ。登山道の真ん中でも堂々と写真を撮ることができる。

上ノ樺付近はまだ雪解けしてわずかなので、ようやく遅い春を迎えたところ。木々は芽吹き、春の花であるシラネアオイ、ショウジョウバカマ、クリンソウが満開だ。途中30mほどの雪渓2ヶ所と3mほどの雪渓1ヶ所を歩き、扇の雪渓に出る。扇の雪渓も残雪が多く、休憩するスペースが少ない。雪渓上には上部から落ちてきた石が転がっており、休憩する時には落石に注意したい。

扇の雪渓を過ぎると霧雨もやんで青空が見えてきた。ラッキーだ。丸山ケルン手前に100mほどの雪渓あり。丸山ケルンで雨具を脱ぎ、身軽になった状態で唐松山荘を目指す。


<お花>
八方自然研究路
イワシモツケ、チングルマ、ニッコウキスゲ、キバナノカワラマツバ、タテヤマウツボグサ、ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、ワタスゲ、ミヤマアズマギク、ユキワリソウ、イブキジャコウソウ、ミヤマダイモンジソウ、タカネバラ、ミヤマムラサキ、タカネナデシコ、他多数

八方池周辺
イワイチョウ、チングルマは花が終わり綿毛の状態

八方池−下ノ樺
キバナノカワラマツバ、ミヤマムラサキ、イワシモツケ、タテヤマウツボグサ、オオカラマツ、他多数

上ノ樺
シラネアオイ、クリンソウ、ショウジョウバカマ、サンカヨウ、ベニバナイチゴ、オオヒョウタンボク、など


兎平 チングルマ タテヤマウツボグサ
ニッコウキスゲ 八方池手前にある案内板
今年から写真に変わりました
タカネバラ
八方池ですが・・・
ガスで何も見えません
キバナノカワラマツバ ハクサンチドリ
シラネアオイ
(写真をクリックすると拡大)
上ノ樺の残雪 丸山ケルン手前の残雪

 丸山ケルン〜唐松岳〜不帰ノ剣

丸山ケルンから唐松山荘までの登山道にも、多くの高山植物が咲く。特に唐松山荘手前は多く、見頃である。唐松山荘へは尾根道ではなく、トラバースルートを通る。途中、落石に注意して歩きたい。唐松山荘に着いた頃、再びガスり始める。
時間があったので、唐松岳から不帰ノ剣方面に向かうことにした。唐松岳山頂でおにぎりを食べて、不帰ノ剣へ。稜線歩きは快適だが、ここ数日の雨で地盤が緩んでおり、場所によっては踏み抜いて谷側に落ちそうになることもあるので、注意したい。不帰三峰通過後、核心部の二峰へ。岩場・鎖場の下りが続く。三点支持で確実に下りていく。鎖場トラバースを過ぎ、アングル橋のところで再び霧雨が降り出したため、引き返すことにする。

歩行時間 7時間

<お花>
丸山ケルン−唐松山荘
チングルマ、イワカガミ、アカモノ、ゴゼンタチバナ、ムシトリスミレ、アオノツガザクラ、ツガザクラ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、クロユリ、ミヤマクワガタ、ミヤマダイコンソウ、他多数

稜線
コマクサ、キバナノコマノツメ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、チングルマ、ミネウスユキソウ、タカネヤハズハハコ、ミヤマオダマキ、など


丸山ケルンから撮影 コイワカガミ 唐松山荘への登山道
唐松山荘 コマクサ
唐松山荘横に咲いてます
キバナノコマノツメ
不帰ノ剣・鎖場 不帰ノ剣・鎖場トラバース 不帰ノ剣・アングル橋




八方尾根や白馬ジャンプ競技場に近く、温泉まで徒歩1分と便利