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猿倉〜白馬大雪渓〜白馬岳 (5/28)

毎年恒例(?)、5月末の大雪渓〜白馬岳の状況を視察してきました。

 猿倉〜白馬尻

昨年夏以来の白馬岳、わくわくした気持ちを抑えながら、猿倉まで車を進める。猿倉へ向かう道路は新緑のトンネルですごく綺麗だ。
猿倉到着後、急いで準備をし、登山届を提出して出発。広い登山道に出てしばらく歩くと、ところどころに雪が残っている。今年は例年以上に残雪が多いようだ。長走沢から先は雪上を歩くことが多く、御殿場から先は稜線まで雪がつながっている。
白馬尻は現在小屋開け準備中で、除雪で大忙し。除雪が終われば小屋の組立を始め、6月末には営業を開始する。白馬尻の小屋は、大雪渓の雪崩の被害を避けるため、毎年解体と組立を繰り返している。

<お花>
白馬尻周辺  ニリンソウが満開。シラネアオイ、サンカヨウ、エンレイソウ、オオサクラソウが咲き始め


村営猿倉荘 登山道より白馬岳方面を撮影 長走沢の残雪
白馬尻小屋は除雪中 白馬大雪渓、右手の山は白馬岳
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シラネアオイ咲き始めてます

 白馬大雪渓〜白馬岳

白馬尻から村営頂上宿舎までは、葱平とお花畑の一部の登山道が出ている程度で、ほとんどが雪に覆われている。雪質はやわらかめで、キックステップを使って登っていける。ただし、葱平〜小雪渓は斜度が急になるので、雪上歩行に自信のない方はアイゼンを装着して登ろう。
三号雪渓から土砂の落ちたあとがあったり、その上部に雪崩のあとがあったり、落石した石もあり、大雪渓上は平な状態ではない。落石も多いので、上部を確認しながら登りたい。葱平からは斜度が30度以上になり、急斜面になる。滑落しないよう、注意して登ろう。
避難小屋は写真の通り雪に覆われており、その上部のお花畑もほとんどが雪に覆われている。3年前にも同じくらい残雪があり、その時は高山植物の開花が遅れ、8月後半に初夏・夏・秋の花が一気に咲いたことがある。今後の雪解け具合にもよるが、今年はどうなるだろうか。またレポートしたい。
村営頂上宿舎まで雪が残るが、稜線に出ると雪は全くない。信州側から吹く風が冷たい。白馬岳山頂まで一気に登る。山頂から見る景色は最高だ。空は真っ青、残雪の残る剣岳・立山、毛勝三山、遠くの槍ヶ岳まで見える。信州側には雲海が広がり、霞んではいるが富山湾も見える。誰もいない山頂を独り占めだ。

下りは雪上を一気に下る。小雪渓〜葱平はグリセードで、急斜面でも安定して滑っていける。歩行時間は、6時間30分。もう少し早く歩けるかな〜?と思っていたが、徐々に体を慣らしていきたい。


白馬大雪渓の様子
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大雪渓、正面は葱平 避難小屋の積雪状況
お花畑の様子
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村営頂上宿舎まであと少し 杓子岳と白馬鑓ヶ岳
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村営頂上宿舎 稜線の様子
正面は白馬岳と白馬山荘
白馬岳山頂、正面は剣岳・立山
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八方尾根や白馬ジャンプ競技場に近く、温泉まで徒歩1分と便利