猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜白馬大池〜栂池 (7/30,31)
【あぎ】主催の登山ツアーとして、7/30,31の2日間、猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜白馬大池〜栂池のコースを案内しました。
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猿倉〜大雪渓〜お花畑〜白馬岳 |
今回ご案内するのは、大津市の林さんご夫妻。憧れの白馬岳に挑戦です。
早朝より快晴、今日も暑くなりそうだ。猿倉で登山者カードの提出、山岳保険の加入を済ませ出発。順調に白馬尻、大雪渓取りつきまで登る。ここでアイゼンを取り付け、大雪渓に入る。
大雪渓は真夏でも涼しく、歩いていても汗をあまりかかない。落石に注意しながらゆっくりと登り、葱平到着。葱平取りつき周辺は人工落石の危険があるので、アイゼンを取り外したあと安全な場所まで登ってから休憩をとる。
葱平の登りは急だ。ペースを落としてゆっくりと登る。葱平上部まで登ると小雪渓の雪解け水が大量に登山道に流れ込んでいるため、足元が不安定だ。小雪渓もどんどん解けており、8月早々に夏道に切り替わりそうである。
小雪渓で携帯電話をしながら歩いてる人(おじさん)がいた。後の人を気にすることなく急に立ち止まったりして非常に迷惑であり、なにより注意散漫になって危険だ。便利なのはいいが、使う場所をよく考えてもらいたい。
避難小屋を越えた先の左手にある水場で小休止をとる。冷たい水が美味しい。ここから先は通称お花畑と呼ばれるところで、色とりどりの花が咲いた。今が一番の見頃だと思う。お花を見ながら歩き、ようやく白馬山荘到着。荷物を置いた後、白馬岳まで往復する。
夕食前に日の出のポイントへ行ってみたら、ブロッケン現象を見ることが出来た。
<お花>
■白馬尻周辺
オオレイジンソウ、カラマツソウ、モミジカラマツ、オタカラコウが見頃。ミソガワソウは咲き始め。キヌガサソウはピークを過ぎてしまったが、大雪渓取りつきの辺りに見頃の株あり。
■葱平
オオカラマツ、キバナノカワラマツバ、シロウマアサツキ、カンチコウゾリナ、ミヤマアカバナなどが見頃。
■お花畑
ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、オタカラコウ、クルマユリ、イブキジャコウソウ、ハクサンイチゲ、ヨツバシオガマ、ミヤマアカバナなどが見頃。
村営頂上宿舎から白馬山荘に向かうところにウルップソウが咲いてます。稜線のウルップソウは終わりました。
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白馬岳をバックに
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白馬尻小屋から白馬岳、
大雪渓を撮影 |
カラマツソウ |
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白馬大雪渓
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葱平に咲くシロウマアサツキ |
小雪渓、もうすぐ夏道に変わります |
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お花畑
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頂上宿舎近くに咲くウルップソウ |
白馬岳登頂!
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白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜栂池 |
朝の気温は10℃、風があるため体感温度はさらに低い。上着を着込み手袋をして出発する。
晴天を期待したもののガスがかかっていたため、遠くの山を見ることができなかった。それでも時折ガスが晴れて小蓮華山、雪倉岳、朝日岳、大雪渓が見えた。登山道脇のお花を見ながら、快適に稜線を歩く。雷鳥坂を下り、白馬大池山荘で昼食をとる。
白馬大池からは岩場が続く。足元に注意しながら慎重に歩く。白馬乗鞍岳からの下りに雪渓が残っているが、距離も短く、踏み跡もしっかりついているので、アイゼンなしで下る。その先は岩場の急な下りだ。足元の石を確認しながらゆっくりと下っていく。足が疲れてきた頃に天狗原到着。木道を歩けるのが嬉しい。
天狗原で小休止をしたあと、さらに栂池まで下る。ここ10日ほど雨が降っていないため、登山道が乾いていて普段より歩きやすい。
そして無事栂池に下山。2日間お疲れさまでした。
<お花>
■稜線
ミヤマダイコンソウ、ミヤマアズマギク、コマクサ、シコタンソウ、イワツメクサ、タカネツメクサ、イワギキョウ、ミヤマコゴメグサ、コバイケイソウなどを確認。コマクサはややピークを過ぎたものの、まだ見頃です。
■雷鳥坂・白馬大池周辺
リンネソウ、コマクサ、ゴゼンタチバナ、チングルマ、イワイチョウ、タテヤマリンドウ、ハクサンコザクラなどを確認。
その他にも多数花が咲いてました。
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早朝の稜線、奥が小蓮華山
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コバイケイソウ |
左はタテヤマチングルマ
写真ではちょっとわかりずらいです |
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白馬大池をバックに
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白馬乗鞍岳からの下り
雪渓を50mほど歩きます |
天狗原への下りは大きな岩の
ところを歩く |
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