北アルプス白馬発 後立山連峰登山情報 by 白馬八方の宿 ペンション【あぎ】 HOME ペンション【あぎ】 スキー情報 白馬情報 登山情報 くらふと studio M i-hakuba 掲示板 連絡先


登山情報
登山情報【あぎ】登山ツアー登山口アクセスバス時刻表山小屋温泉交通


中房温泉〜槍ヶ岳〜涸沢〜常念岳〜中房温泉 (10/8〜13)

秋の槍・穂高方面を縦走してきました。
登山に行く前から風邪をひいていて体調が万全でないことと、腰を少し痛めてましたので、今回は小屋泊まりでまわりました。
コースは
 1日目 中房温泉〜合戦尾根〜大天井岳〜喜作新道〜ヒュッテ西岳(泊)
 2日目 ヒュッテ西岳〜東鎌尾根〜槍岳山荘〜槍ヶ岳〜槍岳山荘〜南岳〜大キレット〜北穂高小屋(泊)
 3日目 雨のため停滞 北穂高小屋(泊)
 4日目 北穂高小屋〜涸沢岳〜穂高岳山荘〜ザイテングラート〜涸沢〜横尾〜徳沢園(泊)
 5日目 徳沢園〜北塀尾根〜蝶ヶ岳〜常念岳〜常念小屋(泊)
 6日目 常念小屋〜大天井岳〜合戦尾根〜中房温泉

 1日目 (10/8)
 中房温泉〜合戦尾根〜大天井岳〜喜作新道〜ヒュッテ西岳

朝6時白馬を出発、いきなり出遅れました。中房温泉の駐車場に車を停めて、いよいよ登山に出発!
標高差1,000m以上ある合戦尾根を登っていきます。連休最終日ということもあり、下りのお客さんが多い。合戦尾根は夏の間、学校の集団登山で賑わっており、登山道もよく整備されていて登りやすい。紅葉は合戦小屋あたりまでで、そこから燕山荘まではピークを過ぎてしまった感じです。
燕山荘まであがると、北アルプスの山々が一望できるので、地図や方位盤で山を確認する。風邪をひいているということもあるが、合戦尾根の登りでかなり疲れてしまった。これから目指す大天井岳が遙か南に見えていて、ちょっと不安に・・・。
燕山荘から先は行き交うお客さんも少なく、特に大天井ヒュッテから先は1人しか会わなかった。なんとも寂しい登山である。ヘトヘトになりながら、ようやく今日宿泊するヒュッテ西岳に到着!今日10/8が今シーズンの営業最終日ということで、もしかしたら振る舞いがあるのでは・・・と期待したが、結局何もなかった。ちなみに泊まりは私一人だけである。
<タイム>
  7:50  中房温泉
  11:10  燕山荘
  14:00  大天井ヒュッテ
  16:15  ヒュッテ西岳
  本日の歩行時間 8:25

中房温泉の登山口
いよいよ出発!
合戦尾根を登る
正面に燕山荘が見える
燕山荘まえで
(写真をクリックすると拡大)
燕山荘から大天井岳へ向かう登山道
遙か遠くに槍ヶ岳が見える
ヒュッテ西岳
70人収容の小さな小屋
ヒュッテ西岳より槍ヶ岳を望む
(写真をクリックすると拡大)


 2日目 (10/9)
 ヒュッテ西岳〜東鎌尾根〜槍岳山荘〜槍ヶ岳〜槍岳山荘〜南岳〜大キレット〜北穂高小屋

朝目覚めると快晴のお天気!東に常念岳、西に槍ヶ岳がよく見え、最高の景色です。
小屋泊まりが一人ということで、東鎌尾根も一人貸切で歩くことになる。結局誰にも会わずに槍岳山荘到着。荷物を置いて岩場を軽快に登っていき、槍ヶ岳山頂へ。山頂は狭く、どこも鋭く切れ落ちていて危ない。最盛期には順番待ちで大変だそうだが、今日は一人で独占です。山頂からは白馬岳もよく見えました。
山頂をあとにして槍岳山荘を出発したあたりからガスり始めました。標高3,000m以上ある大喰岳、中岳、南岳を通過し、大キレットへ。危ない岩場の連続で、慎重に歩く。ここでも人に会わない。結局一人と行き違っただけでした。
4時前にようやく北穂高小屋に到着。今日は10人宿泊です。
<タイム>
  6:50  ヒュッテ西岳
  9:40  槍岳山荘
  10:10  槍ヶ岳
  11:25  大喰岳
  11:50  中岳
  12:50  南岳
  15:50  北穂高小屋
  本日の歩行時間 9:00

東鎌尾根からの槍ヶ岳
(写真をクリックすると拡大)
ヒュッテ大槍からの槍ヶ岳
(写真をクリックすると拡大)
槍ヶ岳山頂
遠くに白馬岳が見える
槍岳山荘と槍ヶ岳 左から中岳、大喰岳、槍ヶ岳 遠くに北穂高岳が、下は南岳小屋
(写真をクリックすると拡大)


 3日目 (10/10)
 雨のため停滞 北穂高小屋

朝から雨、風強く、無理せず小屋に停滞することにしました。
昨夜泊まった10人中6人が連泊、あと涸沢から登ってきたご夫婦とテント場から避難してきた一人が加わり、今日の宿泊は9人です。
山小屋に連泊するというのは初めての経験でしたが、山関係の本を読んだり、他の登山者の方たちと情報交換したりで、のんびり過ごすことができました。北穂高小屋は小さな小屋ですが、居心地がよく、スタッフの人の応対もよくて、お薦めの小屋です。
<タイム>
  本日の歩行時間 0:00

スタッフのお兄さん 食堂で本を読みながらのんびり過ごす


 4日目 (10/11)
 北穂高小屋〜涸沢岳〜穂高岳山荘〜ザイテングラート〜涸沢〜横尾〜徳沢

朝5時前に起きて表へ出ると、満天の星空が広がっており、東の空は日の出前でうっすらと赤くなりかけていました。今日はお天気よさそうと思った瞬間、西からガスがかかって、一瞬のうちに雲の中に。何も見えなくなりました。
休養充分、歩きたいという気持ちを抑え、いざ出発!
北穂から涸沢岳の間も岩場の難路が続きます。ガスで岩場が濡れていたので、慎重に歩きました。大岩に挟まれた狭い岩場を登ると一気に視界が開けて、涸沢岳と奥穂高岳、新穂高温泉からのロープウェイが見えるように。ここからは下りが続きます。
穂高岳山荘からザイテングラートを下るとき、東京からきたご夫婦の方と一緒になり、本谷橋まで一緒に歩くことに。別れ際にお菓子やみかんをいただき、ありがとうございました。
涸沢の紅葉はピークを過ぎていて、今年は連休前の10/4,5あたりが見頃だったそうです。今は涸沢ヒュッテ下あたりが見頃でした。2年前は10/8に涸沢にきましたが、その頃がちょうど見頃でしたし、昨年は10/10あたりが見頃だったということです。3連休の涸沢は非常に混雑したようです(収容200人の小屋に800人泊まった)。
<タイム>
  6:50  北穂高小屋
  8:20  涸沢岳
  8:40  穂高岳山荘
  10:35  涸沢
  14:20  横尾
  15:20  徳沢
  本日の歩行時間 8:30

涸沢岳より奥穂を望む、下は穂高岳山荘
(写真をクリックすると拡大)
涸沢カール
左は前穂、右は奥穂、真ん中が吊り尾根
涸沢ヒュッテ下の紅葉
(写真をクリックすると拡大)
涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐点 紅葉の具合です、正面は奥穂
(写真をクリックすると拡大)
2年前に新しくなった横尾大橋


 5日目 (10/12)
 徳沢〜北塀尾根〜蝶ヶ岳〜常念岳〜常念小屋

今日は再び稜線まで登り返しになります。
徳沢を出発し長塀尾根を登りましたが、結局蝶ヶ岳ヒュッテ手前まで樹林帯の中を歩くので、眺望はあまり望めないコースです。
稜線に出ると風が冷たく、常念岳を登る時にはアラレが降ってきてビックリしました。この時期はいつ雪が降ってもおかしくないので、防寒対策や雪対策は必要です。穂高方面の山は雲で山頂が見えず、ちょっと残念。
常念小屋に早い時間に着いたので、このまま一気に燕山荘まで歩こうとしたところ、急に雨が降り出したので逃げるように常念小屋へ。その後日暮れまで雨は続きました。
<タイム>
  6:50  徳沢
  9:20  長塀山
  10:05  蝶ヶ岳ヒュッテ
  10:45  蝶槍
  12:50  常念岳
  13:35  常念小屋
  本日の歩行時間 6:45

長塀尾根の登山道
稜線近くまで樹林帯が続く
ゴゼンタチバナの実 蝶ヶ岳、右が常念岳、奥に大天井岳
常念岳
(写真をクリックすると拡大)
常念岳山頂
奥に横通岳、東天井岳が見える


 6日目 (10/13)
 常念小屋〜大天井岳〜合戦尾根〜中房温泉

今回の山行もいよいよ最終日です。常念小屋の前から御来光も見え、素晴らしい眺望を期待しながら出発!
横通岳に登る途中、振り返ると富士山や南アルプスがよく見えました。白馬岳から見るより大きく見えます。穂高の山は雲で見えないのですが、雲の隙間からうっすらと冠雪した山が見え、こちらの尾根でよかったと安心。
出発してから30分ほどしたころ、雲行きが怪しくなり、冷たい風も吹きだして、足元を見ると辺りが白い。どうやらこちらも昨晩雪が降ったようです。横通岳を過ぎたあたりから風が一層強くなり、風に振られながら歩くことに・・。時計についている温度計は-0.4℃を表示してました。さむ〜っ!!
大天井岳を過ぎたあたりから風が弱まり、気温も徐々に上がってきて、凍えていた体が温まってきました。燕山荘までくると残りあと僅か。今日は土曜日ということで登りのお客さんが多く、ここも人気のあるコースなんですね。転がり落ちるように下っていき、無事下山できました。
<タイム>
  6:00  常念小屋
  6:45  横通岳
  8:05  大天荘
  10:00  燕山荘
  12:10  中房温泉
  本日の歩行時間 6:10

常念小屋から安曇野方面
今日はお天気がよさそうである
これから登る横通岳 常念岳
白く見えるのは雪です
さむ〜っ!
エビのしっぽ 無事下山しました





八方尾根や白馬ジャンプ競技場に近く、温泉まで徒歩1分と便利