◆ツアー内容の変更 |
|
登山ツアーの参加者が2名の小パーティになりましたので、思い切ってテント山行に変えました。テント、シュラフ、バーナー、ランタンなど、テント山行に必要な道具は全て【あぎ】で用意しました。
コースも下山後の交通手段のことを考え、猿倉に下山する鑓温泉廻りに変更し、いよいよツアー前日となる8月27日を迎えました。お客様も無事【あぎ】に到着し、パッキングも終え、早めに就寝したのですが・・・
ツアー初日の8月28日は早朝より大雨、【あぎ】の前の道も川のような状態になっていました。白馬村の一部では床下浸水したところもあるとか・・・。とにかくひどい雨のため、ツアーを1日遅らせて、8月29,30日の開催となりました。
|
◆8月29日(猿倉−大雪渓−お花畑−頂上宿舎) |
|
猿倉(7:30) 大雪渓入口(9:30) お花畑(12:30) 頂上宿舎(14:00)
29日のお天気は曇り時々晴れ、猿倉で登山届けを提出後、いざ出発!
順調に白馬尻まで登り、大雪渓入口のケルンでアイゼンを装着、今年は残雪が非常に多いので、8月末のこの時期でもケルンから葱平まで雪渓が続いています。
葱平に到着後、小雪渓手前まで登って、昼食。お湯を沸かしてコーヒーを飲む。
小雪渓は1週間前までトラバースしてたのですが、その後雪解けが進み、今日は小雪渓下の岩ゴロゴロコースを通過しました。
避難小屋を越えてから一面のお花畑、ミヤマキンポウゲやシナノキンバイの黄色、クルマユリのオレンジ、トリカブトやイワギキョウの濃い紫、ハクサンフウロやヨツバシオガマの淡い紫、イワオウギの白、足元にはミヤマアカバナ、見事に咲いていました。今年は雪解けが遅れたので、お花畑は今が見頃です。
頂上宿舎に到着後、受付を済ませ、テントを設営。テントは他に大学のワンゲルが4張、個人客が3張、自分たちを含めて8張でした。さすがにこの時期は空いてます。登ってくるお客様も少なかった。
休憩後、白馬岳山頂まで一登り。山頂で記念撮影をパチパチ。ガスのため白馬鑓ヶ岳や小蓮華山までしか見えませんでした。
白馬岳でゆっくりした後、テン場に戻り、ビールで乾杯!それから夕食の準備をしていたら突然の雨、急いでテントの中に入り、夕食はテントの中で食べました。雨は夜8時過ぎまで降り、雷もゴロゴロ鳴っていて、これが山の天気だ・・・と実感。
 |
 |
白馬尻到着、まだまだ余裕のお二人 |
白馬岳で記念撮影! |
|
◆8月30日(頂上宿舎−杓子岳−鑓ヶ岳−鑓温泉−猿倉) |
|
頂上宿舎(6:20) 鑓ヶ岳(9:00) 鑓温泉(11:20) 猿倉(15:30)
朝は4時過ぎに起床、空はまだ星空、モコモコ準備をして御来光を見るため丸山まで登るものの、雲が多くて見られないと判断、途中で引き返して朝食を食べました。
テント撤収後、いざ出発!
杓子岳は山頂に登らずにトラバースするコースもありますが、せっかくきたのだからということで杓子岳山頂まで登り、証拠写真を撮る。次に鑓ヶ岳目指して歩き始めると、右手になにやら変な影が・・・立ち止まってよくみると自分の影の回りに虹が・・・ラッキーなことにブロッケン現象が見られました。お客様は大喜び。わざわざ杓子岳に登ってよかったね。
稜線にはトウヤクリンドウ、イワツメクサ、コマクサなどが咲いています。鑓ヶ岳を通過後は長い下りの始まりです。天狗尾根との分岐から少し下った右手斜面にコマクサの群生地が、大出原はチングルマの群生地ですが既にお花は終わり美しい綿毛が一面に広がっていました。
大出原下のクサリ場を慎重に通過したのち、鑓温泉に到着。鑓温泉で昼食をとる。
鑓温泉を出発後、鑓沢、杓子沢の雪渓をトラバースし、長い長い、ほんとに長い下りを歩き続け、ようやく猿倉到着!
さすがに長い下りでみんな疲れていましたが、事故なく怪我なく無事に下山できました。お疲れさまでした。
|