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TOP mook 動物ジャーナル バックナンバー 動物ジャーナル98・動物虐待防止会より

■ 動物ジャーナル98 終刊直前号

  動物虐待防止会より


[ご報告 ]ホームページからの相談 二件

◯ ハムスター飼育法について(2017/12/13)


 動画でハムスターの飼育環境や食事その他が雑に見えた。私は可哀想で虐待と感じるが、確認してほしい。
──ご指摘通り虐待に該当すると考えるが、動物愛護法でいう虐待にあたるかは難しい。理由は[給水給餌を怠ってはいない/暴力をふるってはいない]から。
 動愛法は、動物の生態に合せた飼育を求めているので、その点から第44条違反だとする主張が出るかもしれないが、給水給餌をしない/暴力行為/劣悪な環境での飼育/が、動物愛護法での虐待に該当する基本条件のようで、これは欧米でも同様のようです。
  この件を人間の場合で考えると、親が奇怪な教育方針で子供を育てていても、暴力行為や食事を与えない、劣悪な環境での生活ではなく、「これが私の教育方針だ」と主張すれば、児童相談所や警察が法を根拠にして動けないのと同じです。 
 この動画は、今年の四月頃から数々指摘を受けながら、YouTubeが削除等の対応を行えないのも、虐待行為と認定する法的根拠がないことが原因と思われます。
  飼い主の行為は許しがたいと当会も考えますが、以上の理由で「対抗」できないのを残念に思います。


◯ 猫カフェの猫が心配(2018/1/8)

 猫カフェにはよく行くが、この店は他の猫カフェに比べて粗末な狭い部屋で多頭飼いしてる感じ、ガリガリに痩せた猫ちゃんを見たのは初めて。虐待に近いものがある可能性が高いと感じたのでメールした。
──管轄する保健所に視察を依頼したところ、次のような「回答」がありました。

① 現場確認を行った。
② 現時点で体調に問題は見受けられず、ヤセについては品種・個体差の範疇と思う。給餌も確保されていた。
③ しかし猫の状態については日々確認するよう指導した。
④ 今後も当該猫カフェを注意して監視・指導する。

 相談者のお立場からは納得しにくいものと思いますが、行政が動き、今後も監視するということはある程度の抑止力にはなると考えます。他にも通報や相談が種々ありましたが、割愛します。
   

(まつだ しゅういち・隠岐海士町猫の不妊手術の会 代表)