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■ 動物ジャーナル84 2013 冬
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殺処分ゼロを実現するためには?
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動物虐待防止会
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「殺処分ゼロ」が全国的に叫ばれて久しくなります。
まことに結構なこと、慶賀この上ないことと思います。
けれども、どのようにしてゼロにするのか、つき詰めた議論を一向に聞きません。
現状では、行政が引取った動物をいわゆる譲渡団体=譲り受けて真っ当に飼育し、新しい家庭に縁付けることが出来る、と行政が認定した愛護団体=に譲渡することで、殺す数を減らすことができています。
また、行政が自身の保護施設を持ち、譲渡団体と同様の活動をする所もあります。保管して譲渡するので、この場合も殺処分数は減ります。
これらの方法には限界があり、例えば譲渡できない状態の場合どうするのか等をしっかり議論しない限り、ゼロに出来ない要素が残るでしょう。
ひるがえって、引取りの条件は或る程度厳しくなりました。入口が狭まればその分殺さずにすむことになり、僅かでもゼロに近づけます。が、ゼロにはなりません。
ということで、現在欠落しているのは「本気でゼロにするための議論」です。具体的な方法を探し出し、具体化させる手段を見つけなければなりません。
大方のご意見をいただけましたら幸いです。
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