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TOP mook 動物ジャーナル バックナンバー 動物ジャーナル68・署名活動のご報告

■ 動物ジャーナル 68 2009 冬

  署名活動のご報告

青島 啓子


 先の『動物ジャーナル67』で署名活動開始をお知らせし、用紙二種もお目にかけました。そして、読者諸兄姉には用紙を同封して、署名ご協力をお願いいたしました。
 かなり強引!と気の引ける思いもありましたが、
気弱であってはならぬと、贈呈先にまでお送りしましたところ、予想外の反応で、大きな広がりとなり、続々と封書が到着するようになりました。
 十月下旬から届きはじめ、十二月半ばまでの間に三千名分、今年に入り、一月二十三日現在、五千筆を超える規模となりました。また、署名者の住所地は、北海道から鹿児島までにわたり、封筒の数は一月末に百二十に至りました。
 この他に、関西でお集めの分がこれに加わるはずです。
 また、動物虐待防止会ホームページにも出しましたので、用紙をダウンロードしてお送り下さる方もあり、只今提出時期を調整中ですが、それま
でには一万をかるく超えるのではと予想されます。

 提出のための必要事項として、代表者・連絡先を決めなければならず、「動物の殺処分をやめさせる会」代表には天野涼子氏にご快諾いただき、小田原アカデミーを連絡場所と決めました。

 署名入り封書を送って下さった方々へ、お礼と報告の文書を発送しましたのが師走も押しつまった頃、その中で、右事情も説明しましたので、この文書もここに掲げ、お目にかけておきます。



「動物の殺処分廃止を求める要望書」への署名をお送り下さった皆様へ

[一次集約を2010年1月20日に延期します]

 師走も中旬に至り、なにかと気ぜわしく思われますが、皆様にはご機嫌よくお過しの御事とおよろこび申し上げます。
 さて 先ごろ上記署名活動を始めまして以来、たくさんの方のお力添えをいただき、まことにありがとうございます。おかげさまで、十月初旬までに三千人弱・四百枚を超えるご署名をいただきました。一ヶ月少々の間としては驚異の数字です。
 署名用紙の整理と並行して、事務的な作業を進めておりますが、諸般の事情により提出を来年一月下旬にすることにいたしました。期限を厳密に気にして下さった方には大変申し訳ないことでございます。この事情は追ってご説明する予定、少々お待ち下さい。従って、追加の署名は引続きお受けいたします。

 提出の書式を整えるため、代表者を決める必要があり、今回の活動の原動力となった「皆様起ちあがりましょう」の筆者・天野涼子様にお願いしましたところ、快くお引受け下さいました。主婦のお身で四十年間救済と啓蒙を実行され、いわゆる愛護団体とは無縁でいらしたことは、この度の運動の趣旨を体現していらっしゃるとも申せましょう。天野様に感謝しますと共に、皆様にもご了承いただきたく存じます。 
 提出先からの連絡を受ける場所として、代表者とは別の所でよいということでしたので、この署名用紙集約場所・小田原アカデミーの住所・電話を使うことにしました。そして、有限会社小田原アカデミーの取締役・青島啓子が、この会の雑用係を務めます。このこともご了承いただきたく、また、何なりとお申し付け下さい。

 連日のように封書が届き、受取日を書き、封を切って署名用紙の枚数と人数を一覧表に記入します。署名用紙に一連番号を付け、三名分・十名分二種に分けて、別々の袋に納めます。封筒にも到着順に別の一連番号を付けてまとめて仕舞います。同封して下さったお手紙は封筒と同じ番号を付け、別封筒に一括してあります。(これは、機会があればご紹介(必ず許諾をいただきます)したいという魂胆がありまして。)
 当然一枚一枚を確認、数えることになりますが、年配の達筆からたどたどしい文字まで、どれもが大変な迫力で、圧倒されます。一々手を合せたい思いで受止めておりますものを、提出すれば単に数として扱われるかと、甲斐も無いことを考え込んでしまいますが、直筆のエネルギーは必ず力を発揮すると信じることにしました。
 遅くなりましたが、提出時期他について、以上ご報告申し上げます。  かしこ
  二〇〇九年十二月十九日      

   動物の殺処分をやめさせる会
           雑用係  青島 啓子 

 なお、この書面は封書差出人さまにお送りしています。ご署名個々の方へは失礼しますこと、よろしくお取りなしくださいますよう。


 右書面中にも記しましたが、署名用紙に添えられたお手紙を、ご許諾を得て、一部省略しつつ、ご紹介いたします(順不同・お名前はイニシャルで・その後にご住所地)。感動を共有していただけましたら幸いです。

☆O・H様(北海道)
署名活動をして、皆様の意見で「ほんとうにかわいそう」という声を一番多く聞きました。行動をおこす事はとても大変と思います。良き知らせを待っております。
☆N・M様(関東)
日本人の無責任さ、怒り心頭に発します。
☆K・E様(近畿)
多くの人が心を痛めているこの問題におとりくみ頂き、感謝致します。どうぞ力強い皆様の活動により、あの子たちが恐怖から放されます世の中になりますよう、応援致しております。…個人的には、野ニャン子の不妊手術活動をしています。
☆I・M様(関東)
親戚から署名の案内用紙を貰いました。私達もねこを飼っていて、家族同様に暮しています。殺処分がなくなる事を望みます。
☆I・S様 (関東)
女子高生が「これが最後」と言って、また持って来てくれました。何のお礼も手元になくて、ただただ有難いなあと思いました。
☆H・M様(関東)
署名の件、友人六人に送り、皆様コピーをして、ずいぶん沢山の方々の署名が集ったようで、それぞれ直接送って下さるようです。
犬・ねこを繁殖させている業者が暴力団が多いとか、元を断ちませんと可哀想な動物は減りませんね。私達は身近にいる子たちの手術をすれば少しは可哀想な子たちを減らせると思い、せっせとしていますが、もっと全国的に助成金を出してほしいですね。
☆M・M様(関東)  
一般的には、まだまだ小さな動物たちへの広い心や、温かい心を持ち合わせている人が少なく、あからさまに冷たい目で見られる中、猫ちゃんたちのご飯運びを続けております。小さな命を見つけてもらい手さんを見つけたり、信頼して集ってくる猫ちゃんたちの愛らしい姿に励まされながら頑張っております。やっと署名が集りましたので、お送りさせていただきます。
☆I・K様(関東)  
昨年は、捕獲作戦の折、大変お世話になり、ありがとうございました。…動物の殺処分廃止を求める要望書、ほんのわずかではありますが、人間の自然の感覚である「良心」が集りましたので、お送りいたします。
☆A・Y様(九州)  
皆様のこのような運動には、不幸な動物をかかえております私達も大変はげみになります。世の中の動物たちの幸せを願うばかりです。ご苦労が多いことと思いますが、頑張って下さいませ。
☆O・T様(中国)  
動物の殺処分廃止を求める要望書を送っていただき、早速同じ思いで心を痛めている知人、友人にお願いして、本日お送りさせていただきました。この要望書を受取ったのが十二月に入っていましたので、一次集約には間に合いませんでした。色々と御心痛御苦労様です。どうぞよいお年を お祈り致して居ります。
☆S・T様(関東)  
『動物ジャーナル67』に同封されていました署名に関る件、もちろん双手をあげてご主旨に賛成でございます。早速ご近所の方、そして近くに住む私の甥の家で家族全員に書いてもらいました。甥の家には犬がおります。用紙が足りなくなりましたのでコピーして、署名をお願いいたしました。猫や犬と関っている方々ばかりでございます。
☆M・J様(九州)  
あれやらこれやら、キリをつけてから、と思ううち機を失してしまいそうなので、とりあえず手元の署名 お送りいたします。まだちらほら思いつく度に発送したりしておりますので、遅すぎる頃、お手元に届くかもしれません。直接そちら宛に返送するようはからってはいるものの。
☆O・K様(関東)  
いつも御苦労さまです。殺処分廃止の署名の件ですが、非常勤のK先生に頼んでいたのが届きましたのでお送りします。間に合えばいいのですが…。皆小さな命を助けたくて書いてくれたものです。よろしくお願いします。
☆I・S様(関東)  
署名もたくさん集るといいですね。税金で殺しているなんて馬鹿馬鹿しいですね。空前のペットブーム。飼い主は一も二もなく賛成する筈だから、全員散歩道の入口と出口でやってもらったら、ものすごい数が集る計算になります…。犬や猫を飼っている人・動物好きの人・その知合いという範疇の〈仲良しグループ〉間にとどまっていては、署名数は頭打ちなのかもしれません。
今回、回り回って、反対意見の人や疑問を投げかける人、わからない人にも偶然渡り、ああだこうだ言いながらも議論に巻込むハメになった状況は、一種の突破口を造ったのかもしれません。本当は、そういう「関係ない」人にこそ知らせ、考えてもらうべき現状なのだと思います。
☆M・K様(関東)  
今年も課題山積の事と思いますが、お体に気をつけられて頑張ってくださいませ。署名の提出が遅くなりました。書いて頂くなかで注文が幾つか出ましたので申し添えさせて戴きます。
1 民主党政権になって今懸命に仕分けをしている時に犬や猫を生かして下さいとはそれも税金です。まず民間で動いてから(寄附を募るとか運営の方法など)実態をつくってからにして欲しいです。 
2 産ませない 捨てさせない 法律を急ぐべきです。 
3 産ませて商売にしている人や店舗を厳しくチェックするように、行政にお願いをする。のが先決です。   以上でございます。よろしくお取り計らいをお願い致します。
☆O・S様(四国)  
遅くなりましたが署名を預りましたのでお送り致します。頼んだ人は大体署名してくれましたが、ただ、犬の場合については、猫とは少し違った反応がありまして、野良犬は捕まえてくれないと困るという人が何人かいました。この場合は、捕まえることで人や猫を咬み殺す被害が防止できることになりますので、問題は、(捕獲後)殺すか殺さないかに絞られるでしょうか。いずれにしても、任意で持込んで殺処分するという点については、やめた方がよいということに反論はありませんでした。
 そして野良犬の捕獲をしてほしいという意見に関連して、同封署名者Oさん方の話では、このお宅では猫を大事に、玄関から出さずに飼っていますが、この猫の母親と兄妹の一頭が野良犬に咬み殺されて、その飼い主の女性Aさんが悲しんで心身の病気になって寝たり起きたりだそうです。そこでOさんが残された子供ねこを引取って飼っているのだそうです。だから、うちでは署名してあげるけども、Aさんのとこへ行ったらえらい目に遭うよ、叱られるよと言われました。野良の犬害があるので、十把一からげにはいかない、ということも言われました。
 私も、以前に、何年かにわたって、飼い猫が、判っているだけで合計四頭、犬にかみ殺されています。田んぼの低めの所、立木のないような所で野鼠やもぐらなどを狙っている時にやられます。首をくわえて振られたり、口の所を噛まれていたのもいました。そのことで私は保健所に相談して捕獲を頼みました。十頭ぐらいは捕獲されまし
た。当時近所では放し飼いにしていた家もあって、飼犬が捕まり問題になり(もちろんそれは放しましたが)、私も色々と言われましたが、しかし、猫が咬み殺されるのはむごかったので鬼になって頼みました。
 しかし、殺処分を保健所が四五日ですぐする、ということは別の問題だと思います。他に手はあるはずだし、ある程度日数を置く必要もあるし、引取り手のない場合は、えさなどは料理屋などの残り物など捨てている食べ物がものすごい量ですから、いろいろ工夫する余地はあると思います。
 少し話がややこしくなりましたが、犬と猫を一緒に扱った方がいい所と、別の取扱い(犬は小型から大型まで広範囲。猫に対し一方的に天敵関係。人身への殺傷もありうる。など)が望ましい所と、両方あるようにも思います。
☆O・K様(関東)  
取り敢えず集めた分だけお送りします。税金で犬やねこ達の命を抹殺するなどもっての外です。生きもの達が安心して暮せる世の中でないと、人間にとっても安心・安全な社会になりません。ぜひこの活動が成功することを祈っております。

 以上、許諾をいただきそこねた分を残り惜しく思いながら、ご紹介しました。
 署名の依頼先から、扇のように、まさに末広がりに波が伝わっていることを、確認していただけましたでしょうか。
 それから、署名集め中の、疑問・意見・提案なども、こちらへ伝えていただけたこと、ご覧の通りです。私ども共通の課題として、考えや覚悟をまとめていかなければなりません。率直なご意見をお待ちいたします。
 なお、「殺すのやめてどうするのか、対案がない」とのご指摘に対しては、『動物ジャーナル66』「殺処分をやめる「時」を創ろう」に『動物ジャーナル23』を写して説明してあります。念のため。

 今回初めて署名集めを経験し、いちばん重かったのは「時期を決める」ことでした。
 一次集約の締切を決めたものの、結局ずらしました。
 お願いするときには必ずといっていいほど「いつまでに?」と聞かれて答えねばならず、アバウトで結構と付足しますが、面と向って伝えることができない方々から速達郵送で届いた時には、ほとんど罪悪感に沈み込みました。
 今も、提出時期を見計らっていますが、その実現の時を第一次とし、以降、何ヶ月か毎に追加提出をしようと計画しています。したがって、もし引続き集めていただけますなら、時期を無視してお送り下さいますよう、お願いいたします。

 今回の活動を応援する!として、数名の方からカンパ金を、また、切手をいただきました。
 どのように使うべきか悩み、周囲の方と相談し、読者でない方へ『動物ジャーナル』を贈呈することにしました。今までにほぼ四十人、約八十冊を発送、カンパ総額では当然不足しますので、小田原アカデミーが少し割引き、雑用係のポケットにもなにがしかのマネーがありますので辻褄を合せました。
 また、到着する封筒には美しい切手が多く、これは将来「使用済み切手」を求めているところへ送る予定です。

 とりあえず、一月末現在の状況をご報告いたしました。

  (あおしま けいこ・動物の殺処分をやめさせる会 雑用係)