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TOP mook 動物ジャーナル バックナンバー 動物ジャーナル68・行政が「民間」になればよい

■ 動物ジャーナル 68 2009 冬

  行政が「民間」になればよい

動物虐待防止会


 行政改革推進のかけ声のもと、行政のあらゆる部分が検討され、無駄が排除されることは望ましいのですが、こと動物にかかわる限り、安易な「民間解放」つまり外部委託(アウトソーシング)は非常に危険である、とするのが当会の立場です。その説明は現在『動物ジャーナル』で続行中です。
 では、どうすればよいか。簡単に申せば、外部のように内部が機能すればよい、と考えます。

 しばらく前、テレビのワイドショーで、能登空港で公務員が熱心に「民間のように」働く姿を紹介していました。行政が空港の活性化を工夫し、結果としてその街が賑わい、経済上も満足すべき状態になったとのことでした。
 生命を扱う以上、空港活用と同質でないことは自明の理ですが、従来の組織・人員をもって新しく機能させるという手法はそのまま使えます。
 すなわち、外部委託する前に「外部」を充分研究し、その内容を「内部」の人が身につけてしまう。そうすれば、内部は外部と同様に機能することになりますから、組織再編や契約や予算配分や委託後の監視等々ややこしい問題から解放されます。外部委託に要するエネルギーは無駄そのものです。
 行政が「民間のように」なって理想的に機能するとき、その職場はやりがいのある仕事に満ち、その魅力によって獣医師不足も解消するでしょう。そして住民は…と、プラスのスパイラルが発生すると思うのですが、いかが。