オーディオ日記 第56章 音楽三昧の日々(その7)2023年10月29日


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Eversolo 本命となるか?:

(2024年1月31日追記):
ファームウェア V1.2.50 へとアップグレードしV1.2.40_BETAで追加されていたHybrid Queue、Sample Rate Switch Latency、Equalizer(Grapfhic EQ、Parametric EQ)などの機能が正式バージョンでのサポートとなった。細部のブラッシュアップが行われた模様で音も僅かに良い感じになった印象がある。(追記終わり)

(追記)2024年1月9日:
ファームウェア V1.2.40_BETA において、ローカル音源とストリーミング音源をプレィキュー上に混在させて連続して再生できるようになった(Hybrid Queue)。また、サンプルレートが変更となった時に最大3秒までデジタル出力の遅延(Sample Rate Switch Latency)を設定可能となった。どちらも非常に有用な機能でさらにはEQ機能まで追加されるなど、どんどん改良されていくのは素晴らしい。(追記終わり)

(追記)2023年11月11日:
ファームウエアV1.2.15が本日リリース、問題が解決されAmazon Music再生が万全となった。なお、リモコンソフト(Eversolo Control)もアップデートあり。(追記終わり)

(追記)2023年11月6日:
サポートチームにて問題として認知され数日の内に修正版をリリースとするとの回答を得ましたので、最終確認できたら追って記載します。(追記終わり)

(追記)2023年11月3日、2023年11月10日編集:
Amazon Music再生時のデジタル出力に関して不審な点が見つかり、現在問い合わせ中。(追記終わり)

あれこれと遊び的に試してみたい機器のひとつである「 Eversolo DMP-A6 」を導入した。密林音楽再生を主軸に考えてSFORZATO DST-Lacertaとどちらにしようか迷ったのであるが、いろいろな仕掛けの多機能さに惹かれてEversoloを選択した。現時点では国内ユーザーのレビュー的記事にはほとんどお目にかかれていないので、あまり詳細が分からず多分にチャレンジになるのだが、この機器が現用のBluesound Nodeを超えて運用機となり得るのか、別室でのサブ的利用に留まるのか、その点を最終のターゲットとして評価をして行こうと思う。

Eversolo DMP-A6に注目したのはざっと以下の点だが、他にもいろいろな機能があってとにかく多機能。
1.最新のファームウエア( V1.2.10 )にてAmazon Musicの対応がファイナライズされた(Qobuz、Tidalに加えて)。
2.M.2 NVMe SSD(別売)に音源を内蔵して単体プレーヤとして、また音源サーバー(NAS)としても使える。
3.デジタル出力が豊富(USB、RCA、TOS、更にDSD Multi-channel対応HDMI)で柔軟な構成が可能。
4.デジタル入力にも対応しているのでDACとしても利用できる(含むUSB DAC)。
5.Roonの出力デバイスにも対応。
6.アナログ出力はバランス端子も備えておりプロ用アクティブスピーカと組み合わせてのミニマム構成も可能。
7.ストリーミングとしてApple Musicをサポート(この機能は貴重かも)。

機能と製品の出来(高級機ほどではないが総アルミ筐体でしっかりしている)、そして価格というバランスから考えれば、これはちょっと比類が無いと思う。国内ではそれほど話題となっていないのは、オーディオ関係の代理店を経由しない販売スタイルのため広告宣伝がほぼ無いことにも関係しているのかもしれないと推測している(それ故のリーズナブルな 価格 なのかもしれないが)。

Eversolo DMP-A6:取り敢えず光出力をMUTEC MC-3+USBに入れてみた
Eversolo DMP A-6

日本語の マニュアル 等が付属していない(Google翻訳させれば問題ないが)ので、セットアップはちょっと迷うかな? と思ったが案外と簡単、電源を入れてファームウエアを最新にアップデート。密林音楽の認証をすればOK。各種設定は本体画面でも、iPHONE(iPAD)からでも可能。一部の設定(ネットワーク関連)は本体でしかできないものもある。音の評価はじっくり行うべきであるが、まずはのレベルではなかなかのもの。MUTE MC-3+USBに空きの入力のある光出力で試してみているが見通しの良いはっきりした音である。エージングを待って今後いろいろな出力で試してみようと考えている。

密林音楽の192K再生:
Eversolo DMP A-6

密林音楽の操作性、レスポンスは実際のところNodeよりも良いと思う。Eversolo用のリモコンソフトからの選曲操作の場合、感覚的にはAmazon Music Appから行っているのに近いような感じがあって、この点は自分としては高評価(注記:密林のプレイリスト作成機能はないがこれはBluOSでも同じ)。本体のタッチパネルカラー画面も結構良く出来ているので、リモコンソフトを使わずに直接本体操作しても違和感なし(サブシステム的な使い方で考えればこれは相当に塩梅が良い)。

なお、内蔵させたM2.NVMe SSDへの音源データコピーは既存の音源サーバーから本機へネットワーク経由で行ったが、これには結構時間が掛かってしまった。可能な環境があるなら、別途コピーした上で本機に取り付けた方がベター。また、本機を音源サーバー(NASもどき)として利用するには、Windowsファイル共有(SMB)の仕組みやBluesound Nodeなど(Linux系)から当該音源をマウントする際の設定に関する知識は多少は必要と思う(注記)。

概ね当方としての評価は高いのだが、課題もある。自分のライブラリ音源とストリーミング(密林音楽など)をとり交ぜてMixしたようなプレイリストが作成できないのだ。期待をしつつ登場を待っていて落胆したBluOS 4.0であったが、この自分流の プレイリスト を多彩に作るという観点ではBluesound Nodeの優位は揺るがない。当方としてもこの機能が無ければ主役の座を交代させることは難しい、、、まだ遊び始めたばかりなので見通せていないところも多いため、いろいろな機能を試しながら楽しんでいこうと思う。

(注記)Eversolo DMP-A6に搭載した音源をNASに見立て、他のシステムから利用する場合の設定:
1.基本となるLinuxコマンドは以下となるので、参照する側はこれに見合う設定をすれば良い。

mount -t cifs //192.168.1.XXX/Share/5D7038EB1AB38ABC/EverSoloMusic /NAS -o ro,iocharset=utf8,vers=2.1,username=guest,password=none
(1)アドレスはEversolo DMP-A6をネットワーク設定で確認(DHCPではなくStatic設定が望ましい)
(2)Shareの後の16桁の数字は、M2.NMVe SSDのUUID。こちらもファイル設定等で確認
(3)フォルダー名のEverSoloMusicは固定。
(4)パスワード設定もできる(が設定はしない方が楽かも)。

まずはAoE II Symphonic-MPD(V0.15)からEversolo DMP-A6の音源にアクセスさせて試しているが、NASとして快適に使用できる。
(参考)当方のfstabでの設定例:
//192.168.1.XXX/Share/5D7038EB1AB38ABC/EverSoloMusic /NAS cifs ro,noauto,x-systemd.automount,x-systemd.mount-timeout=10,_netdev,sec=ntlmssp,vers=2.1,rsize=129940,iocharset=utf8,username=guest,password=none 0 0

2.Windows環境では上記の情報をベースにネットワークドライブに設定する。


                 4way構成の設定値(2023年10月14日暫定)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
(Experimental)
BeW-16
Bliesma
M74B-6
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 97.0 (+7.0) 92.0 (+2.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.0 +0.7 +2.1 +4.1
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -2.0 -3.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.0 86.2 84.1 84.1
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz

140
140

630
630

4000
4000

High Pass

Low Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-12 12-12 12-24 24-flat
DF-65 DELAY
設定
cm -8.0 +19.5 +22.0 +22.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Rev Norm Norm  
DF-65 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-65デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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