オーディオ日記 第50章 幸せのひと時(その22)2020年12月27日


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AoE on Symphonic-MPD(その2):

Symohonic-MPD の進化が続いている。先にAoE( Audio over Ethernet )on Symphonic-MDのベータ版を試行中と 紹介 したが、今般ベータ3となった。また稼働環境が広がりフロント側はArchu Linuxも選択できるようなったためラズパイ3B(または3B+)との組み合わせでも試してみることが可能。

現在の当方のテスト環境であるが、
★バックエンド機はラズパイ4、HATはHifiberry Digi+Proを搭載したもの
★フロントエンド1はラズパイ4、Symphonic-MPD V1.0.10(+AoE対応)
★フロントエンド2はラズパイ3B+、Arch Linux(+AoE対応)

としている。使い方としてフロントエンド1はNASライブラリー音源の再生用、フロントエンド2はAir PlayによるAmazon Music HDの再生用という感じである。当初はラズパイ4が2台必要なため若干のハードルがあったのだが、ラズパイ3B(あるいは3B+)との組み合わせでも利用可能となった点は特記すべきことだと思う。音に関しては、これまでラズパイやSymphonic-MPDを使用したことがないという方にも是非試していただきたい程の仕上がりである。不安定要素は既に全く無く、その音の素晴らしさが享受できると思う。ここまで?来てしまったAoE on Symphonic-MPDの音を言葉であれこれと語る事は実はかなり難しいようにも感じてしまうレベルである。

世のオーディオファイルの方々、またPCオーディオユーザーであっても多分「ラズパイ」という超廉価な機器には何らかの抵抗感や疑心があるかもしれない。これが本当に良い音がするのだろうかと。あるいはまた、何とは無くハードルが高そうなLinux環境ということで、とっつき難く感じられるかもしれない。

だがこの点については、ある程度の知識が必要なことはWindowsのPCオーディオでもそもそも似たようなものだし、音源にNASをお使いのような方であれば既に基本的なネットワーク周りの知見もあるので、案外ハードルは低くやってみれば「あら、こんなに簡単!?」ということなると思う。実際に当方も全くラズパイの知識など無い中で始めたという経緯がある。

確かに若干のキャッチアップが必要な事は否めないが、その結果として聴けるこの音を是非とも共有したい。百聞は一見に如かずというが、オーディオはまさに「聴いてみなければ分からない」と思うのだ。Direttaに興味をお持ちの方であればこちらにチャレンジしてみることもひとつのアイデアではないだろうか(原理的には同じでも必ずしも同一という訳ではないのだが)。

おそらく一般的なPCオーディオユーザー以上にいろいろなPCオーディオ環境を自分なりに今まで試してきたと思うのだが、その中でも出色の音だと実感している。もちろん、このような変化の早い時代に於いて安住の地を求める事は容易いことではないこともまた事実。この先、AoE on Symphonic-MPDも物凄いスピードで更なる進化、変化を続けていくことになるだろう。だが、一度ラズパイやLinuxについてある程度理解、把握してしまえば知識自体は陳腐化しないので、その進化がまたひとつ楽しみにもなるものと思う。


                 3way MW16TX構成の設定暫定値(2020年12月11日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.7 +0.0 -10.5 +5.5
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -3.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.7 84.5 off 81.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

250
250

2800
-

-
2800

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 24-24 24-18 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -10.0 +28.0 -40.0 +26.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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