Bluesound Node 2i導入(その2)
実はAmazon Music HDを聴くようになって「えっ、この人の作曲だったんだ!」と知って改めて驚いた音楽がある。新尾道三部作と呼ばれる大林宜彦監督の映画「ふたり」の中でとても印象的に使われる旋律「
草の想い(Two of us)
」である。「昔人の心に言葉ひとつ生まれて」で始まる歌詞も忘れ難いのだが、この作詞が監督自身によるものだとも知った。映画のトレーラー部分で監督自身(と作曲家の二人のデュエットで)
歌って
もいる。
さらに司馬遼太郎の「坂の上の雲」がテレビドラマ化された時の「テーマ(Stand Alone)」で
森麻季の美声
がとにかく素晴らしい曲。いずれもぱっと聴いただけでメロディや音楽の雰囲気がすんなりと心に沁み込んで来る。まさに無知を恥じる次第ではあるが、ジブリ映画でも有名な久石譲の作曲なのである。
ジブリ映画ではナウシカの
テーマ
やラピュタの「
君をのせて
(作詞は宮崎駿自身)」が昔から大好きであったので、この方の音楽が気になりあれこれと密林の中を探索をしていて「そうなんだ!」と。既にご存知の方には今更感たっぷりとは思うが、、、
多くの方に愛されている音楽であると思うが、この方の曲は自分の感性にもぴったりと寄り添ってくれる。好きな作曲家、音楽家というものは必ずあると思うのだが、そういう観点ではこれは不思議に波長が合うというようなものなのだろうか。久石譲はジブリのみならず多くの映画でも作曲を担当しているが、それらを改めてロンドンフィルや新日本フィルなどのオーケストラで演奏したものも多くあり、このところBluesound Node 2iの使いこなしも兼ねてあれこれ探し出しては聴いている。直近ではモーツアルトを聴く時間よりも多いかも?
流石に密林は広くて深く、いろいろな人の曲も次から次へと聴いているのだが、とても聴き切れないと云えば良いのか、、、幸いにも?外出自粛やら熱中症警戒やらで籠っている時間も長いし音楽ばかり聴いている言い訳にもなるのでこれ幸いと。喜太郎という方の曲も昔から結構好きなのだが、シルクロード関連以外にも「空海の旅」という5部作のシリーズがあって、四国遍路を結願した当方にとっては縁を感じる様な音楽でBGM的にもバッチリ。まだまだ多くの音楽との出会いがありそうな予感があって逆にもどかしくもある。
さて、肝心のBluesound Node 2iであるが段々と音が練れてきたようである。初めの頃はすこしパリッとした音の感じがあって切れ込みは良いのだが、しなやかさや漂うような音の表現が更に欲しくなることもあった。この辺りはほぼ電源を入れっぱなしのお陰でエージングが少し進んできたのかなと思う。だが、聴く時間が増えれば増える程、いやもっと行けるんじゃないか、もっと良い音にしたい、という我儘が出てくる。実際オーディオ的に究極を目指すような機器ではないと思うのだが、、、
つらつらと情報を集めてみると、この機器は海外では存外に実績があるものらしい。Bluesoundの
フォーラム(コミュニティ)
を覗いてみても相当のスレッドがあり内容も多岐に亘っていて大いに参考となる。また、オーディオ的に音質に拘る向きには電源廻りのソリューションを
提供している
ところもある。さらに驚くのはあのNordostがこのBluesound Node 2i用の
電源ケーブル
をラインアップに揃えている! これは「相応にマーケットが大きい」ということを意味している訳で、日本ではまだあまり知名度がないとは思うが、機能的にも音的にも満足の行く機器なので今後それなりにマーケットの一角を占めることになるのではないだろうか。
なお、電源に関しては内部のスィッチング電源部分をそっくり入れ替えることができる基板も用意されている。この基板の
換装手順
を見ると案外と簡単そうだし、元にもちゃんと戻せる仕様となっているので触手が動き始めている。Amazon Music HDを聴く分には音には拘らないとは表面上は云いながらも、やはりそこは人の子。オーディオ的にも電源は重要、、、、そう考え始めてしまっている自分がいる。とことん密林音楽を楽しもうと思うなら、それもありなのかもしれないと。
(追記)
iPAD上のAmazon Music AppでこのBluesound Node 2iをair play端末として接続しておくと、youtubeの音声をBluesoundへ飛ばせるのでメインシステムでもyoutubeの音楽が手軽に聴ける。もちろんこれは相手がBluesound Node 2iだけではなく、airplay対応の機器やラズパイ(Symphonic^MPDなどshairport-syncが動いているもの)が相手でも良い。結構便利である。
4way SUP-T11構成の設定備忘録(2020年6月17日更新)設定値
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
FPS 2030M3P1R |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
スピーカーの 能率(相対差) |
dB |
97 (+4) |
90 (+0) |
110 (+17) |
93 (+0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+0.0 |
+1.2 |
-10.0* |
+4.0 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-7.0 |
-6.0 |
-3.0 |
-5.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
90.0 |
85.2 |
85.0 |
80.0 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 224 |
180 ~ 800 |
800 ~ 3550 |
4000 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-24 |
24-24 |
24-24 |
24-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
0.0 |
-30.0 |
+28.5 |
+32.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Rev |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|